冷え性の女性向け!入浴剤を使ったお風呂の効果とは?冷え性の原因から探る
夏場になるとエアコンの強度を変えるのに苦労しますよね。
男女混合の職場だと、特にそういった経験はないでしょうか。
しかしご安心ください、冷え性は「普段の生活」で十分に改善可能です。
その最も簡単な方法のひとつが、入浴。
とりわけ、入浴剤をつかうことによってもたらされる効果は絶大です。
ここでは、冷え性と入浴について順を追って考えていきます。
女性の冷え性の原因
冷え性は女性に多いと言われています。
オフィスでも、男性は暑がっているのに、まだまだ自分は着込んでいる…ということもしばしばありませんか?
その原因とはなんでしょうか。
まずはそこから掘り下げていきます。
ホルモン過少
周知のとおり、女性はあまり筋肉が発達していません。
骨盤が広く腰回りの血流はよくなるので、男性に比べて腰痛にはなりにくいのですが、手足などの末端の筋肉が弱いため、そこから血流が悪くなってしまいます。
月経などの生理現象によるものや、環境によるストレスがかかると、ますます血流は滞るばかり。
まず、筋肉が発達しない理由について。
これは男性ホルモンが深く関わっています。
「テストステロン」と呼ばれる成長ホルモンの一種ですが、男性の場合はこれが豊かに分泌されているので、常に筋肉が発達・維持されています。
これが女性の場合は、性差により分泌が少ないということですね。
また、テストステロンにはほかにも効果があります。
●交感神経を活発にする(心身ともに上向きになる)・うつ病やストレスの予防などなど。
どれも血流の促進と関わっており、これを刺激して増やすだけで、冷え性の女性にとってはかなりの恩恵があると言えます。
なかでも、ここで挙げた「交感神経を活発にする」という方法が、いたってシンプル。
そう、入浴です。
「お風呂は心の洗濯」ともいいますが、温かいお湯で血流を促進させるばかりでなく神経も活発にするため、元気になった気持ちになるんですね。
つまり、それだけ毎日の入浴の週間は大切ということになります。
心臓に負担がかかっている
特に年齢を重ねると、まだ20代のかたでも、心臓への負担は増します。
前述したストレスもそうですし、育児中のかたであれば、思わぬ激しい運動をすることもあるのではないでしょうか。
余暇目的でない運動の場合、心臓にかかるストレスは大きくなると言われています。
心当たりのあるかたは、しっかりと疲れをとるべきでしょう。
後述しますが、リラックスタイムとして挙げられる入浴でも、入り方によっては心臓に余計な負担をかけることがあります。
しかし、留意しながら入浴剤も併せて使い、演出もしっかりとしつつ入浴を楽しめば、自然とストレスが軽減されます。
それでは、入浴剤の効果について。
入浴剤で改善するのか
通販を見ると、様々な種類の入浴剤が販売されています。
温泉成分により近づけたもの・炭酸風呂・薬湯など…。
結論から言えば、どれも中~長期的に使用することが望ましく、効果効能を実感するには相応の時間が必要なのではないでしょうか。
しかし、だからと言って「入浴剤はいらない」と断じるのは早計です。
案外重要な役目を担う事もあるので、説明していきます。
リラックスタイムを演出する
入浴剤で変わるものとは何でしょうか。
挙げられるのは、
- お湯の香り
- 湯ざわり(湯にぬめりしっとり感が出る)
- お風呂上りの体温の変化
こういったものです。
とりわけ最後の項目については、レビューサイトでも最重要視されています。
冷え性のかたにとっても、「お湯上りから就寝までの冷えを防止してくれる」のならば福音と言えるのではないでしょうか。
しかしどれをとっても、一朝一夕で冷え性が改善する…というわけではなく、むしろ「入浴剤によってお風呂との付き合いかた」が変わることのほうが、重要なのです。
入浴剤には、バスボム・バスオイル・ソルトなどといった商品がありますが、例えば最初の「香り」について。
熱めの湯でないとキチンと揮発しない・香りが出ない…となると、自然とお湯の温度を上げてしまいます。
こうなると、長時間はいっているのは難しいですよね。
低温でもじっくりと香りを楽しむことができるものを選べば、交感神経を刺激・血流を促進するのに十分足りるだけの時間は入っていられるのではないでしょうか。
湯ざわりもひとつのポイントです。
筆者が冷え性におすすめしたいのは、末端冷え性のための筋力増強目的で「お湯の中で握力トレーニングをすること」ですが、これには湯ざわりを楽しむ効果も不随してきます。
それ以外にも、お湯の中でマッサージやストレッチを実践されているかたは結構いるのではないでしょうか。
湯ざわりが変わると、そういったものもきっと楽しくなります。
このように、入浴剤には心理的にお風呂を楽しめる、様々な効果があります。
薬湯風呂がおすすめ
湯治としての即効性を求めたいのであれば、コストは相当に覚悟すべきですが、薬湯風呂がおすすめです。
もともと入浴が薦められているのは東洋医学の世界であって、入浴剤も漢方の発想からきているもの。
ゆえに、薬湯と呼ばれる種の入浴剤については、医薬部外品の指定を受けているものもあります。
筆者も鍼灸院で勧められて、使うようになりました。
この種の入浴剤は種が限られており、レビューもそれほど集まらない傾向にあります。
たまのぜいたく品として最初は使ってみて、気に入ったら常用してみてもよいのではないでしょうか。
おすすめの入浴の仕方
さて、ここからは、おすすめの入浴の仕方を説明します。
ポイントは、「心臓に負担をかけない・血流をよくして温浴効果をより長く維持する」ことです。
まず、お湯の温度について。
結論から言うと、季節問わず「40度~41度」をおすすめします。
42度以上になると、成人の場合は心臓の負担が懸念されますし、夏場は長く入っていられません。
次にお風呂に入っている時間です。
これは、大体「10~15分程度」が目安です。
併せて言えば、スマートフォンなどの視覚を使うものは持ち込まない方がいいでしょう。
あくまでもお風呂はリラックスタイム。
防水CDプレイヤーなどでリズムをとりながら、指定の時間内にマッサージやストレッチ・瞑想をする…こういったことに心を砕くといいでしょう。
お風呂のなかでできること
最後に、入浴剤をたっぷりと使った贅沢風呂の中で出来るリラックス方法について、少しご提案します。
第一に、半身浴を普段からされるかたであれば、肩に「かけ湯」をして入浴剤のベールを張るとともに、香りを楽しむのがよいのではないでしょうか。
首回りに温浴効果を少しあてることで、神経や血流が活発になります。
あとは、ストレッチも効果があります。
肩甲骨はがしと呼ばれる肩回りの筋肉の維持や、かるい腹筋トレーニングなど…お風呂のなかで出来ることは意外と多いのです。
温浴効果の高いお風呂のなかですれば、お風呂上りの血流促進も長く続きますし、お布団のなかで寒々としながら眠る日も少なくなっていきます。
アロマ精油などをお持ちのかたであれば、入浴前に少し垂らして、毎日香りを変えてお風呂に入る時間をキープするのもいいかもしれませんね。
まとめ
女性の冷え性の原因は「筋力不足」「ホルモン不足」「ストレス」の3つにあります。
それを改善するためにはコツコツとした努力が必要ですが、楽しみながら改善を目指せるのが入浴のいいところ。
お気に入りの入浴剤を取り入れて長く楽しむことが出来れば、早ければ1~2か月くらいのスパンで効果の実感があるのではないでしょうか。
是非実践してみてください。