つらい慢性的肩こりにお悩みのかたへ…その考察/入浴・入浴剤のご紹介
つらい肩こり、特にエアコンが入る梅雨~真夏の時期になるとひどくなる、と言う方が多いそうです。
その原因は様々ありますが、ある程度決まっている直接的なものが「血行不良」。
これを簡単に解決してしまうのは、入浴の習慣をもつ・入浴剤などを使ってしっかりとリラックスするのが一番です。
この記事では、これから色々試してみたいというかた向けに色々な考察・ご紹介をします。
肩こりの原因は?
まずは、つらい肩こりの原因から考えてみましょう。
果たして入浴、入浴剤を使うことで治るのでしょうか?
特にオフィスワークの人が陥りやすいことに関して、述べていきます。
冷え性
以外と多いのが、冷え性タイプ。
男性よりも女性のほうが多くみられるのではないでしょうか。
仕組みは複雑ですが、解説していきます。
冷え性とは、血流が悪くなった時に起こります。
末端まで栄養や酸素が届いていないときに、手足から冷たくなっていくのですね。
この理由ですが、まず第一に挙げられるのが、筋力不足。
特に下半身の筋肉に関して言うならば、重力に従って血流が下に流れるのを押し戻すポンプの役割を果たしているので、ここの筋力が衰えていると冷え性になりやすくなります。
しかし、筋力不足による冷え性は、何も手足だけの筋力不足に限りません。
全身の筋肉のなかでも大きなウェイトを占める背筋・腹筋などの不足によっても、深刻な影響をもたらします。
血流が滞り、筋力が柔軟でなくなり、これによってさらに血流が阻害されるという悪循環。
それが重なった結果が、肩甲骨~肩回りのコリです。
運動に勤しむ時間のない人は、普段からしっかりマッサージしておくことも考えられますが、それでもなかなか改善しないのが肩こりのつらいところなのではないでしょうか。
こういった場合、お風呂などで毎晩じっくり温めてあげる・寝具を見直す…などといったことで、お手軽に解決を目指せることがあります。
姿勢
第二の原因が、これはよく知られていますが、姿勢にあります。
ストレートネックと言う言葉をご存知でしょうか。
パソコンを使う現代人に多い症状なのですが、もともとの話にさかのぼると、背骨と頭骨のつなぎ目である頸椎は、カーブしていて正しい姿勢となります。
ところが、視力低下や椅子が適切でないといった理由で、パソコンのモニター側に首を伸ばしてしまう姿勢が連続してしまう。
ここで、頸椎が習慣的にまっすぐになってしまい、アゴごと頭が突き出た状態になる…これを、「ストレートネック」と言います。
人間の頭は大変重く、立ち・座り姿勢のときは、背中全体でその重量を分散していると言われています。
ところが、ストレートネックになると、頭の重さを肩だけで担ってしまう。
結果として肩回りの筋肉は発達しますが、同時にコリもおこります。
見た目にも猫背になり、あまりよくないでしょう。
こういった状態を治すには、入浴による血行促進や椅子の見直しだけでは、なかなかうまくいかないときがあります。
それらと平行して、姿勢を正すなんらかの治療が必要になってくるでしょう。
たとえるなら、背筋全体の筋トレや、ブームになっている姿勢矯正シートなどが挙げられるかと思います。
しかし、いずれにしても「事前の血行促進」は有効ですし、入浴の価値だけは十分に認められるでしょう。
ここまで長々と肩こりの原因について述べてきましたが、入浴の必要性と合わせて、「それにも決まったルールがある」ということを述べておきたいと思います。
これを守るために功を奏すると考えられるのが、入浴剤です。
血流をよくするために
血流をよくするための入浴方法として、結論から言えば
- 40~41度程度のお湯で
- 10~15分ほど
この温度と時間を守ればよいそうです。
肩までじっくりとつかるのであれば、筆者の経験から言うのであれば、40度以下のお湯でもいいのではないでしょうか。
とはいうものの、筆者はタイマーを活用していますが、10~15分は結構長い。
夏場などは「早く出たい」と言う気持ちにもなります。
ここを耐えることができる、楽しみながら入ることのできる糸口の一端が、入浴剤です。
ドラッグストアなどで人気のものを、かわるがわる試してみるのもいいのではないでしょうか。
しかし、当たり障りのない程度で言えば、厳選しない限り「入浴剤そのものの効果」というのは実感しにくいのも事実です。
お風呂を楽しむということにおいて、入浴剤のプレミアム感というのは、意外と重要な事。
そこで筆者は、通販サイトなどを活用して、「どんなものが効くのか」をじっくりと調べました。
おすすめの入浴剤
ここから先は、肩こりでじっくりとした入浴をしたい・ドラッグストアなどで簡単に手に入る入浴剤では満足できないといった皆さん向けに、筆者おすすめのものを紹介していきます。
薬湯
第一に紹介したいのが、漢方で用いられる薬草をたっぷりとつかった「薬湯」です。
香りは様々ですが、セロリや青菜類の香りに生姜などが混じって、いかにも「効きそう」というのが第一印象。
もちろん、きちんと根拠はあります。
もともと入浴を勧めていたのは、東洋。
バスタブに入ることの効果を西洋がきちんと認めたのは最近のことですが、東洋医学の世界では、温泉による怪我・痛みの治療/薬草を煎じたものによる湯治というのが大変勧められてきました。
いまでも数々の漢方製薬会社が残っているように、まだまだ東洋医学の考え方は現役です。
なかでも薬湯による湯治の治療は、怪我の後遺症などで非常に重用されており、非常に伝統の長いものになります。
整骨院や鍼灸院でも、提案する場合があるそうです。
一般的に薬湯とよばれるものは、ティーパックに神経痛/筋肉痛などに効用をしめす薬草をいれて、お湯を張ったバスタブに入れて煎じます。
お値段としては、市販の入浴剤のなかではかなり高い部類になりますが、上述のタイプであれば2~3日繰り返し使えるのでコスパもある程度考慮できます。
香りによるリラックス効果は勿論のこと、医薬部外品として認められているものであれば、長期利用による効果は十分期待できます。
つらい肩こりだけでなく、腰痛や火傷など、ほかのお悩みにも効果があることも。
是非おすすめしたいです。
バスオイル
特に入浴剤を使わなくても、義務的にお風呂に入っていられる…という方は、バスオイルはいかがでしょうか。
香りを変えるだけの効果ではありますが、毎晩のお風呂~就寝にメリハリをもたらすこともできます。
肩こりの原因のひとつとしてストレスも挙げられるので、これも非常に有用ではないかと筆者は考えます。
是非お試しを。
入浴中にできること
最後に、肩こりのために、入浴中にできる事を挙げてみます。
ひとつはストレッチ。
肩までしっかり使って、ポキポキと音が鳴らない程度に肩甲骨を回してみるのがいいのではないでしょうか。
座った姿勢でできる肩甲骨はがし体操がいくつかあるので、是非検索してみてください。
また、お湯のなかでも出来るツボ押しも、非常に効果があるそうです。
ポイントは、手足から心臓にかけてじっくりと押していくこと。
これもたくさん情報があるので、是非ご覧になってください。
まとめ
肩こりの原因は、1に冷え性、2に姿勢、3にストレスです。
いずれも、本記事の最初に述べたように、血行不良が深く関わっています。
入浴は昼間の疲労を回復するとともに、その後の就寝により傷ついた筋繊維を癒したりする効果もあります。
入浴剤はすぐに効果を示すものではありませんが、継続利用できる逸品を見つけて、1~2か月は毎日楽しんでいただければと思います。