首まくらって旅行用のまくらだけど普段の生活での使用はどんな人に有効?
睡眠時に必要な寝具を選ぶと言う事は、上質な眠りを得るためにも大事なことです。
それに加えて、起きている間についてしまった身体の癖や、ねじれてしまった骨の調整なども出来れば言うことはありません。
と言うよりもそもそも、寝ている間にある程度は身体が自然に自己修復してくれるはずなのですが、これを生かすも殺すも寝具次第と言っても過言ではありません。
特に大事な頭、その下の頸椎を守るためにも、まくらには非常に大事な寝具と言えるでしょう。
首を支えると言う点から、首まくらの効用について考えてみましょう。
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目次
まくらと言うものの役割
まくらは勿論、頭の重量を預けてリラックスさせるための寝具です。
そしてほぼ5キロから10キロあると言われる頭の重量を支えているのが、頸椎です。
またこの頸椎の中には、重要な神経が通っていますので、頸椎の乱れは身体の乱れに繋がってきます。
よくアクション映画などで、敵を気絶させるのに首の後ろを手刀で叩くシーンが出てきます。
あれは頸椎に通っている神経を圧迫して、気絶させているわけです。
まあ実際にやられると、後遺症などもあると言う事ですので、大変に危険なことです。
そして勿論頭には大事な脳が入っているわけですので、この二か所を睡眠中に支えるまくらと言うのは、非常に重要な寝具であると言えるでしょう。
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まくらは頭のための物?それとも
まくらと言われば、頭を乗せるものと言う答えが返ってきます。
勿論間違いはありません。
しかしこの時、頭と一緒に頸椎も支えていると言う事を忘れないようにしたいものです。
頭は充分に気持ち良くまくらに支えられているけれど、頸椎の事に関しては特に考えたことは無いと言う人は、結構多いと思われます。
実はこの頸椎を支えることが、結果頭を支えることにもなりますし、身体の歪みから脱却できる道にも通じます。
つまり、頭を支えるまくらから、頸椎を支えるまくらへと発想の転換をすることも大事だと言う事です。
勿論、両方気持ち良くしっかりと支えられるまくらが見つかれば、それに越したことはありません。
首まくらと言う考え方
長時間の移動を含む旅行の際に、携帯用の首まくらを持参する方は多いでしょう。
多少リクライニングはしても、椅子の上で長時間過ごすことになる場合、頭の安定のためにも首まくらで首を支えたいものです。
加えて座ったままだと延々と頭の重みが首にかかったままになりますので、首がリラックスできないこういった状況では、首まくらは必需品になります。
起きて仕事をしているとか、意識があって過ごしている時でも頭の重さは首への負担になります。
椅子の上で寝ている時などは、筋肉の働きも殆ど期待できませんし、支えが無いと非常に不安定になります。
ですから、首まくらの出番となるわけです。
しかしこの首まくら、旅行の時のまくらとだけ考えるのは勿体ないのではないでしょうか。
普段の睡眠時でも、首を支えるのに適した首まくらは、頸椎の保護のためにも役立ってくれるのではないでしょうか。
極端な話、所謂普通のまくら無しでも、首まくらで首を支えるだけで充分に、頭と頸椎の保護が出来るケースもあります。
勿論旅行用の首まくらは、普段使用するには向きませんので、その点はお含みおきください。
首まくらを使用してもらいたい人とは
首まくらの使用は、誰にでも有効と言うわけではありません。
向き不向きは勿論ありますが、以下のような人には使用を考えてみてはいかがでしょう。
姿勢の悪さからストレートネックになった人
スマホなどの使い過ぎに加えて、運動不足が重なると姿勢が悪くなっていきます。
何時もうつむいた姿勢で、首が前に飛び出た感じになるのです。
背中が丸くなっているので、首が前に出て身体のバランスを取っているわけです。
これを続けていると、所謂ストレートネックになってしまいます。
頸椎は横から見た場合、軽いカーブを描いています。
これが頭の重さに負けて、カーブが失われてまっすぐになっていくと言うわけです。
このストレートネック、肩こりや頭痛の元にもなりますし放っておくと吐き気なども起こすことがあります。
決して侮ってはいけないことですね。
このカーブを、寝ている間に取り戻すためにも、首まくらが有効になってきます。
首の後ろにまくらを当てて、カーブを作ってあげるわけです。
睡眠時間は結構ありますので、これをやるだけでも違いが出てきます。
普段使っているまくらで調子を崩した人
まくらで頭を支えている場合、どうしても頭の位置は骨盤より高くなります。
となると、頭の重みは腰の方にもかかってきます。
勿論これが普通のまくらの形で、寝ている時の身体の状況ですので、異常が無ければ特に問題はありません。
しかし姿勢とか筋肉の問題で、それでなくても腰痛など起こしている時には、寝ている時にも腰に頭の重みがかかると言うのは、出来れば避けたいものですね。
なので、どうも起きた時に腰が重い、と言うような人にも首まくらの使用をおすすめしたいです。
様子見に一晩試してみて、もし腰痛などが軽減されるようでしたら、続けてみるのもよろしいかと思われます。
首のカーブの問題もですが、この場合は全身の骨格がまくら無しの方が整う、と言うケースです。
マットレスの状況などによっても変化しますので、折々に確認してみてください。
どんな首まくらを使用するか
普通首まくらと言うと、旅行に持っていく首に巻き付けて使用するタイプの物ですが、他の品物も近頃では見かけるようになりました。
通販などでも見る、首の後ろに置く形の物などが旅行用以外では最もポピュラーです。
材質や高さなど確認するためにも、実店舗の専門店で手に取って試用させてもらう事をおすすめします。
普通のまくらもですが、特に首まくらの場合は、低すぎては役に立ちませんし高すぎてはのけぞってしまって苦しいだけになります。
ご自分の首のカーブに合ったものを選ぶか、高さなど調節の出来るものを選ぶといいでしょう。
また自然素材の竹で出来たものなどもありますが、こちらは長時間の使用はおすすめ出来ません。
硬い素材でカーブが固定され過ぎるものは、避けた方が賢明ですね。
ストレッチの時に使用するのが一番よろしいタイプですので、寝る時には調節の出来る柔らかいものを使用しましょう。
とりあえず首まくらが有効か試したい
どうやらストレートネックらしい、どうも普通のまくらが合わないらしい、そう思った際にはお試しとしてタオルで簡単に首まくらを作ってみましょう。
タオルを丸めて首の後ろに充てて寝るだけです。
ほどけてしまうようでしたら、丸めてから紐で軽く縛るといいかもしれません。
どの程度のカーブが一番心地いいか知るにも、このタオルでの試用はおすすめです。
またタオルなら、重量がかかって行けば段々と形も変化しますので、のけぞり過ぎると言う心配もありません。
試しにやってみる場合、このタオルによる首まくらがおすすめです。
状況に応じてまくらにも変化を
マットレスを変えた、敷布団を新しいものにしたなどあった場合、寝具への身体の沈み方が以前とは変化することは明らかです。
まくらとの関係も、見直しが必要です。
以前とは違う首から下の骨の状態を確認して、まくらを変えていきましょう。
例えばそれまでは硬いマットレスであまり身体は沈まない、使用していたのは柔らかいまくらだったとしましょう。
それが新しいマットレスは、気持ち良く身体が沈むようなタイプの物だとしたら、同じまくらでいい形に頸椎は支えられるでしょうか。
まくらの種類は本当に様々です。
素材でも、そば殻や綿、低反発ウレタンに高反発ウレタン、ビーズの入ったものと多種多様です。
状況に応じてまくらも変化させることが、上質の睡眠と健康な身体のためにも重要です。
そしてそれに加えて、首まくらの存在も頭においてください。
どのまくらを使ってもどうも調子が良くないと言う場合に、首まくらと言う選択肢があるのをご記憶に止めてくださいね。
まとめ
旅行でお馴染みの首まくらですが、今では旅行だけでなく普段に使用する人も出てきました。
整体院などでも、ストレートネックの患者さんに首まくらをすすめることが結構あるようです。
実際に使用して見た結果、頸椎に馴染むので気持ちがいいと言う人もいますし、やはり頭がちょっと無防備で気になると言う方もいます。
そんな首まくらですが、もし今の目覚めの状態に不満がある場合、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。
思いがけない発見があるかもしれません。