クッションを枕にしても良い?枕とクッションの違いとは
枕は大事なものだということは、今や誰しもの共通見解と言えるでしょう。
しかし、それでもクッションを枕にしているという方は一定数います。
でもそもそも、枕とクッションとはどのように違うのでしょうか?
その違いが少ないのであれば、クッションを枕にしても良いでしょう。
そこでここでは、その違いについて見ていきます。
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枕とクッションの違いは通気性
枕とクッションの違いとしてまず挙げられるのは、通気性の違いです。
枕は、頭の下に敷かれるものですし、当然ながら枕を作る時にはソレを想定して作っています。
そして、頭というのは、えてして寝ている時にすごくたくさん汗をかくものなのです。
なので、枕は、そうした頭の特性を理解して、通気性が良い作りになっていることが多いです。
たいしてクッションはどうでしょうか?
クッションはそもそもお尻の下に敷かれたり、あるいは背中に入れられたり、もしくは手で持たれたりすることを想定して作られています。
そしてそれらの箇所では、さほど湿度はたまらないでしょう。
だからそこまで通気性を意識して作られているということはないものが多いです。
ということはつまり、クッションを枕代わりにしていたら、蒸れてしまう可能性が高いということになります。
素材が違うから通気性が違う
通気性が違うというのは、基本的には素材が違うからだと言えます。
もちろんクッションにも、枕に使われる羽を使用しているようなクッションはあるでしょう。
でも多くの場合で、コットン素材で作られています。
それはやはり、枕特有のそばがらなどと比べると通気性はいまいちになるのです。
もちろん素材が違うということは、通気性だけではなく頭が当たった時の感触も違います。
頭があたった時の感触が違えば、寝心地も違ってくるでしょう。
通気性の違いは、結局そうして寝心地の違いになるのです。
もちろん蒸れないという点でもそうですし、単純に素材の寝心地で見ても、クッションよりは枕の方が寝心地が良いと言えるでしょう。
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枕とクッションではサイズ感が違う
また、枕とクッションではサイズ感が違うという事も言えます。
枕の場合は、基本的には頭の下に入れられる事をそうして作られているわけですから、長方形であることが多いです。
寝返り等をうったら、横に長くないといけませんから、必然的に長方形になるのです。
でも、クッションの場合は、そもそも頭の下に入れられることを想定して作られてはいません。
そうではなく、たとえば腰の下やお尻の下など、様々なところでつかわれることを想定して作られています。
といことはつまり、柔軟に対応できるようにできているということになります。
柔軟に対応するためにはやはり長方形よりは正方形になるでしょう。
だから、クッションは正方形であることが多いです。
クッションの場合は寝返りが出来ない
クッションは正方形であることが多いのですから、クッションの場合はあまり寝返りが出来ないということになります。
もし正方形のクッションの上で寝返りをしていたら、そのままそこから頭が落ちてしまうことになるでしょう。
そこから頭が落ちてしまったら、そこから先そのクッションの上に頭が戻ることはないでしょう。
だから、そこから先は枕なしで寝ることになります。
枕なしで寝ると、寝返りをしようとしても、自分の肩が邪魔でうまく回れないことが多いです。
そうして自分の肩が邪魔でうまく回れなくなれば、当然ながら寝返りができずに次第に筋肉が固まっていったりして、腰痛になったり、肩こりや首痛を発症することになります。
クッションを枕代わりにすることにはそういうリスクもあるのです。
なので、基本的にはクッションを枕代わりにすることはおすすめできないと言えるでしょう。
クッションは平らで無い事が多い
枕は、えてして平らであるものです。
でもクッションは、平らであることはあまりないでしょう。
クッションの場合は、真中のあたりが大きく盛り上がっていて、そこからサイドに流れるにつれてだんだんと中身が薄くなっていく。
そんな風な作りになっていることが多いです。
確かに、その上に座ったりするのであれば、そうして真中のあたりを盛り上げておいて、それがつぶれることに対応した方が良いでしょう。
しかし寝る時には話は別です。
寝る時には別にそこまで真中のあたりに負荷が行くことはありません。
なので、そこまで真中のあたりがつぶれてしまうということはないのです。
むしろ真中のあたりが盛り上がっている分、やはり寝返りがしづらくなると言えるでしょう。
最初の一回は落ちるだけなので簡単かもしれません。
でも、そこから戻るのは不可能です。
なので、クッションから落ちない程度の小さな寝返りでも、しづらくなるのです。
平な方が寝心地も安定する
また、枕の様に平な方が寝心地も安定すると言えるでしょう。
たとえば、クッションのように真中が盛り上っていて、サイドの方がやや薄くなっているものの上で寝ていると、真中とサイドで頭の高さが大きく変わることになります。
枕の高さが大きく変われば当然寝心地も変わります。
時に息苦しくなったり、時に楽になったりして、いまいち安定しないでしょう。
それでは質の高い睡眠にはつながりません。
枕の様に平であれば、枕のどこで寝ても大体同じ高さになるので、同じ寝心地になるでしょう。
だからその分質の高い睡眠に繋がりやすくなると言えます。
クッションはやわらかすぎる事が多い
基本的にクッションと言うのはやわらかいものです。
それは中にはある程度の固さをほこるクッションもあるかもしれませんが、そもそもの使用用途がお尻の下にいれたり腰の下にいれたりするものなのに、それが固かったらやはりあまり意味がなくなってしまいます。
ですから基本的にはクッションが非常に柔らかい素材で出来ていることが多いと考えて良いでしょう。
非常に柔らかい素材で出来ていることが多いということは、それを枕にしたら、頭は沈み込みがちになるということになります。
そうして頭がしずみこんでしまうと、やはり枕を使っていない時のように寝返りができなくなります。
結果やはり、クッションを枕にすると寝返りができなくなると言えるのです。
枕は固いものが増えてきている
枕は逆に、固いものが増えてきていると言えます。
頭がしずみこみすぎて寝返りができなくなり、腰痛になったり肩こりになったり、あるいは頭痛が頻繁にみられるようになってしまったという人が増えてきたので、最近では固い枕を求める声が多くなってきたのです。
一昔前はまくらが低反発と呼ばれるようなすごく柔らかいものが主流でしたが、今ではそういう枕はあまり人気があるとは言えないでしょう。
そんなふうに、固い枕が増えてきているわけなのですから、やはりクッションと枕の差はドンドン広がってきていると言えるでしょう。
どうせ寝るのであれば、体にトラブルがおこらないようなもので寝るべきです。
なので、クッションよりも枕で寝るのがおすすめです。
まとめ
枕とクッションの違いについてはなんとなく理解できましたでしょうか?
枕とクッションは、似たようなものではあるかもしれませんが、実はこうした違いがあるのです。
そして、そんな違いがあるのですから、やはりクッションを枕代わりにするのは良くありません。
是非しっかりと枕を使い、質の高い睡眠をとれるようにしていってください。