体重はあまり変わらないのに腰回りが膨れた?これ骨盤ベルトで骨盤調整して治るの?
骨盤の歪みや開きが、体重の増加や身体の線の乱れに通じることがあるのは、勿論皆さんすでにご存じの事でしょう。
体重の増加に関しては骨盤を整えるだけでなく、これはもうある程度の節制が必要と言う事になります。
しかし体重はほとんど増えていないのに、なぜかパンツやスカートの腰回りがきつくなってしまったとしたら、これは骨盤に問題があると言ってもいいでしょう。
こんな場合に、骨盤ベルトが役に立ってくれるのです。
目次
骨盤は身体の中央の要なので
骨盤は大きな骨です。
1枚板に見えるかもしれませんが、背面には仙骨と呼ばれる小さな骨が形成する関節があります。
この仙骨が固まって動かなくなれば、腰痛など起こしたりもします。
また仙骨の位置が乱れれば、骨盤自体も歪んできます。
一見動かないように見える骨盤ですが、仙骨によって多少は形に変化がもたらされます。
骨盤が開いたなどと言う時は、仙骨が少し外側に回転していると言う事ですね。
何と言っても身体の中心にある骨盤です。
この形が少し変化すれば、身体全体に波及するのは仕方のないことです。
つまり、食べ過ぎた覚えも、飲み会に参加し過ぎた記憶も、夜中に滅茶食いした記憶もなく、体重はあまり変わらないのに何故か身体が膨らんだ感じ、と言う時には骨盤の形を疑ってみましょう。
また夏など、暑いからと緩い服ばかり着ていると、これまた骨盤の開きを助長することになります。
おかしいなと思ったら、どんな洋服を近頃着ていたのかを振り返ってみましょう。
骨盤に関しては昔の人の方が整っていた?
少し話は逸れますが、昔の人の場合です。
まだ洋服では無く、一般的に着物での生活だった頃を考えてみましょう。
着物と言うのは、身体にぴったり巻き付ける服装です。
これが実は、骨盤の安定に一役買っていたのですね。
幅広の帯と巻き付けた着物で、丁度骨盤から腰椎の辺りまでをカバーする感じになります。
幅広の骨盤ベルトかコルセットを装着しているのと、ほぼ同じ効果がある感じです。
しかも、絹の着物や綿の着物、帯もですが、これらは身体を固めることなくゆったりとカバーしてくれて、呼吸も妨げられずに行動できますので、自然に身体を補正してくれていたわけです。
明治当たりの写真を見て見ると、太った女性と言うのはあまりいないことがわかると思います。
食べ物の違いも勿論あるでしょうが、着るもので自然に骨盤を整えて、無意識でダイエットしていた感じですね。
着物での生活はさすがに
とは言っても、特殊な仕事の人以外は今の世の中着物での生活は不便です。
動きも制限されますし、頻繁に洗濯も難しいですね。
着物は自然素材で作られていましたが、今では化繊の着物も多く出ています。
これだと洗濯も出来るのですが、着て見た限りやはり綿や絹のようなフィット感は得られません。
となるとやはり、着物での現代の生活はいささか難しいと言う事になります。
家具や家も移動手段も、洋服での生活の仕様になっていますから、余計きついですよね。
着るもので骨盤を整える?
では洋服での骨盤辺りを整える方法、そんな洋服はあるでしょうか。
腰回りをぴったりと抑えるのでしたら、タイトスカートがお役立ちです。
またジーンズ等も、腰回りにフィットしてしかもだぶだぶにはなりませんので、これもおすすめです。
ただやはり、タイトスカートだと歩くなどの行動に制限がかかってしまいますし、ジーンズだと会社などでは履けないと言う方が多いでしょう。
普通に着るものだけでは、ちょっと難しいと言う事になりますね。
と言うわけで骨盤ベルトの出番です
見えないところで骨盤を整えてくれるのが、骨盤ベルトです。
緩いストレッチの利いたパンツや、フレアのスカートを履いていても、その下に骨盤ベルトを装着していれば骨盤を抑えてくれます。
開いてしまった骨盤を、元の位置に戻すことも可能です。
片側に歪んでしまった骨盤を、出来る限り左右均等にすることも、ほどほどには可能です。
しかも薄手で通気性のある骨盤ベルトも多く販売されていますので、つけていても邪魔になったり蒸れたりすることも減りました。
洋服の下にこっそりつけていても、問題が無くなってきています。
骨盤の乱れはその内に腰痛も産みますので、予防のためにも骨盤ベルトをしておくといいでしょう。
体形調整の時の骨盤ベルト
この体形の調整が目的での骨盤ベルトですが、選ぶ時にちょっとしたコツが必要です。
硬く締めすぎないものを
腰痛などのカバーで骨盤ベルトを使用する場合、サポートがメインなので結構しっかりとしたものを選ぶはずです。
しかし単に、骨盤の位置を修正したり、開いた骨盤を戻したりするという目的の場合、あまり締めすぎるのは逆効果になります。
特にコルセットタイプの物で、お腹からウエスト辺りまでカバーするような骨盤ベルトの場合、お腹を締めすぎるタイプの物は止めておきましょう。
と言うのは、お腹を締めすぎると腸の運動も妨げてしまうからです。
腸の運動が鈍くなると、勿論便秘に移行してしまいます。
これはダイエット中でなくても、避けたいことですね。
またウエスト辺りを締めすぎると、呼吸が深く入らなくなります。
呼吸が浅くなれば代謝も落ちてしまいますので、これまたダイエット中の方には大敵ですね。
強く締めすぎるものは、こういった場合には控えておくのがおすすめです。
薄手で速乾性通気性に優れた素材の物を
これは腰痛持ちの方の使用でも同じでしょうが、普段の生活や仕事場でも使用するのが前提ですので、薄手で着衣の下につけても目立たないものを選ぶのは、当然ですね。
また着衣の下につけるのですから、当然汗も心配です。
速乾性や通気性に優れている素材の物を、選んでおきましょう。
また夏などに使用する時には、いくら暑くても地肌につけるのは厳禁です。
必ず下着の上に装着してください。
無理な場合は、薄手のタオルか手ぬぐいを骨盤ベルトの下に巻いておきましょう。
どちらのメーカーも使用感には心を砕いていますが、素肌への装着については勿論おすすめしていません。
腰痛兼用でなければ細いものでも大丈夫
骨盤ベルトも色々な種類が出ています。
前記しましたコルセットタイプの物から、骨盤自体をカバーするようなもの、巻き付けタイプのものなど色々です。
体形調整のために使用する場合、スリムタイプの骨盤ベルトでも充分です。
幾ら通気性が良くても、やはり暑い時期は出来るだけ薄着でいたいものです。
夏などに使用する場合は特に、スリムタイプの物、それこそベルトタイプの物を選ぶと楽に装着できます。
特に汗っかきの方の場合、出来るだけ肌に負担はかけたくないものです。
細身のベルトタイプで、負担少なく調整してください。
骨盤ベルトは体形調整に万能と断言はできません
骨盤ベルトを使用して見たもののどうも体形に変化がない、と言う方もいるでしょう。
この骨盤ベルトが合わなかったからだ、と別の物を購入しに走る方もいるでしょう。
しかし骨盤ベルトは元々、腰痛などの緩和や予防に作られたものです。
体形の問題に骨盤が関わっていると言うことが解って以来、こちらにも使用するようになりましたが、あくまで本来の用途は骨盤をサポートすると言う事です。
もし骨盤ベルトを使用しても、確たる変化がない場合は原因が別のところにあるのかもしれません。
またもし、歪みが骨盤ベルトでは調整しきれていなくて、結果が出ない場合も無いとは言えません。
そう言ったこともお含みおきの上、ご利用になってみてくださいね。
まとめ
骨盤ベルトを使用して骨盤を整え、腰痛だけでなく体形の調整にも利用すると言うのは、実はそれほど昔からあるやり方ではありません。
骨盤と言うものが、この身体の要が崩れることによって、身体に悪影響を及ぼすと言うことが解ってから、段々と広まっていったと言えます。
体形に変化が急激に起きて、それが特に体重にはあまり問題が無い場合、骨盤ベルトでの調整が可能かもしれません。
お試しになってみてはいかがでしょう。