歩いていても膝痛を感じて辛い、歩行補助用具を使用すべき?
まだまだ膝の痛みなどとは縁がない、と思っていたらある日いきなり膝痛に襲われたと言う人は、決して少なくないでしょう。
実際、膝と言う部位はかなり過酷な動きを強いられていますし、体重も大きくかかりますので関節部や軟骨にどうしても負担がかかります。
年齢による問題も勿論ありますが、若い人でも膝の痛みとは無縁と断言はできません。
そんな膝の痛みに襲われた時、歩行補助具は使用したほうがいいのでしょうか。
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歩くと痛い膝の故障
例えば、アスリートがストレッチをしていて、今日は膝の筋がちょっと痛むなと感じた場合、それは特殊な動きをしたのが原因と思われます。
バレーダンサーが、今日の舞台で膝を伸ばし過ぎていささか痛む、と言うのも同じことです。
普通の人ならばまずそこまではやらない動きですし、当人たちも歩くのには支障ないけど自分の専門に関してはちょっと困った、と言った感じでしょうか。
なので、歩いていて感じる膝痛と言うのは、ある意味かなりの物と言う事です。
痛みの原因が怪我であったりした場合、治るのを待てばいいわけですが、そうでない場合は一時的な痛みでは済まない可能性もあると言う事です。
そう言う場合は、膝関節や軟骨の摩耗に、周囲の筋肉や筋の炎症が痛みを感じさせていると言うのが一般的な原因です。
筋肉だけの炎症ならおさまるかもしれませんが、関節などの摩耗は戻ることはありません。
痛みは永続的に続いてしまうことになります。
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鎮痛剤などの使用で痛みを取る
今外科などでよく言われるのが、ロコモティブシンドロームです。
関節部や筋肉の衰えによって歩行が困難になり、要介護の危険性が出てくる状態のことですね。
これの治療の一環として、鎮痛剤が処方されることがあります。
要は、階段の上がり降りや歩行で膝や腰などに痛みを感じる場合、とりあえず鎮痛剤で痛みを緩和して歩行などを普通に出来るようにするわけです。
痛みが緩和されれば歩行が出来ますし、そうなればそれ以上の筋肉などの劣化を防ぐことが出来て、要介護から距離を取ることが出来ると言う考え方です。
対処療法でもありますが、運動器をそれ以上衰えさせないと言う点では、多少の効き目があると言っていいでしょう。
また片膝だけの痛みとか、片側だけの腰の痛みなどだと、歩いても左右不均等に力がかかり身体全体が歪む危険性もあります。
その危険を避けるためにも、ある程度は有効な手段とも言えるでしょう。
左右不均等は非常に危険
出来れば鎮痛剤は、身体のためにもあまり使いたくないと言う方は、多いでしょう。
胃を荒らしてしまったり、習慣性になったりするのも怖いですね。
しかし脚の筋肉や腸腰筋や大腰筋は、使っていないとすぐに衰えてしまいます。
つまり筋肉が落ちて、そういった意味でも歩くのが困難になってしまうと言う事です。
また例えば、左の膝だけが痛むと言う時、体重は自然に右にかかってしまいます。
歩く時でも痛む左膝に体重をかけまいとして、右脚に体重がかかって歩く形になります。
勿論これは身体の自然な、痛みからの回避を目的とした行動です。
しかしこれが続くと、脚の上にある骨盤も左右歪んできます。
骨盤が歪めば今度は、背骨に影響していきます。
最後には頸椎にも歪みが出てきてしまうのです。
そこまで行くと、本当に取り返しがつかなくなってしまいます。
左右不均等を避けるために、鎮痛剤以外で出来ることは無いでしょうか。
歩行補助用具の使用も考慮に入れて
脚の怪我、特に骨折などした場合は松葉杖を使用します。
これは当たり前のことですし、まあ一時的なものですから皆さん諦めて使用していますね。
しかしそれ以外の膝痛の場合、補助用具の使用をためらう方もいるようです。
不均等な歩きと歪んだ身体を回避するためにも、ここは使用に踏み切って欲しいところです。
歩行補助用具を使用すると言う事
歩行補助用具にも色々と種類があります。
普通のステッキも、あれも歩行補助用具の一種です。
加えて歩行器や歩行車、歩行補助杖などの専門的な補助用具も勿論あります。
症状や痛みの程度に応じて、出来るだけ上手に使用していきましょう。
ステッキを使用してみる
若い人で慢性的な膝痛を抱えている方など、ステッキの使用も悪くありません。
ちょっとお洒落に見えますし、しかも不安定な膝をカバーしてくれますので、ためらわずに使用して見てはいかがでしょう。
またちょっとお年が行っていて、でもまだお年寄りとは思われたくない方も、このステッキは便利に使えますのでおすすめです。
本格的な歩行補助用具まではいかないけど、どうも歩行が不安定になってと言う方にはステッキを試してみてください。
筆者の場合、膝では無く股関節を傷めた時に激痛で歩行困難になり、でも治療にはいかなければと言う事でステッキを補助に使用しました。
家の中で伝い歩きしていたのですが、外では不可能でしたのでステッキを使ったのですが、かなり助けになりました。
歩行器を使用してみる
いかにも歩行困難に見えて嫌だな、と思う方もいるかもしれませんが、その後のトラブルを考えれば歩行器使用も考慮に入れておいた方がいいでしょう。
歩行器の場合両手でしっかりと支えられますし、車輪がついていて歩行を助けてくれるものもあります。
リハビリなどにも最適ですし、安定感は比べ物になりません。
膝は痛むし歩行は辛いけど、でも自分の脚で歩くことは諦めたくないと言う方には、おすすめです。
これなら両手の助けを借りて左右均等に体重が載せられますので、歪みを押さえることも出来ますね。
外出時には歩行車を
見た目は買い物用のカートにも見える、歩行車です。
実際荷物を入れるバッグもついていますので、買い物にも便利です。
車輪がついていますので、歩行も楽にサポートしてくれます。
製品によっては折り畳みも出来たりしますので、それほどかさばることもありません。
膝の痛みなどで歩行が辛くなると、どうしても外出を避けるようになってしまいます。
そうなると筋肉は衰える一方です。
そんなことにならないように、歩行車を補助に使用しましょう。
ステッキよりも頼りになる歩行補助杖
ステッキよりも頼りがいのあるのが、歩行補助杖です。
床につく部分が4点になっているものが多く、非常に安定感があります。
ステッキだと安定感に不安があるが、歩行器を使用するほどではないと言う人に、こちらはおすすめです。
今では軽量タイプの物が出ていますので、女性でも楽に使用できるようになりました。
ただステッキやこの歩行補助杖の場合、片手がふさがってしまうと言う問題が出てきます。
外出先で使用する時は、そこがちょっと心配になるかもしれませんね。
歩行補助用具を使う時の注意点
さてこれらの補助用具を使用する時に、気を付けたいことがあります。
補助具のおかげで左右不均等を免れたわけですが、もう一点注意しておいた方がいいことです。
それは、腰が前かがみにならないような姿勢で、使用できるものを選ぶと言う事です。
膝が傷む場合多く、歩行の不安定さから前かがみになる人が多いのです。
この前かがみの姿勢だと、骨盤も垂直を維持できません。
骨盤が垂直でないと、脚を上げるために必要なインナーマッスル、腸腰筋や大腰筋が上手く機能しません。
歩行補助用具を使用した時も同じです。
用具使用で安定感を得ることが出来ても、姿勢が前かがみであればインナーマッスルは機能してくれないのです。
結果、膝の痛みが無くなったとしても、今度は筋肉の関係で脚をしっかりと上げた歩行が出来なくなってしまいます。
補助用具を使用する前に、姿勢がきちんとなるような高さを設定しましょう。
そこから一歩踏み出せば、身体はしっかりとした歩行を忘れずにいてくれます。
まとめ
まだまだこれくらいの膝痛で歩行補助用具を使用するのはちょっとみっともない、と思っている方もいるでしょう。
しかしそのちょっとが何時の間にか、大きくなってしまうこともあるのです。
膝は脚の中心部にあり、歩く時の関節部として無くてはならない部位です。
ここに痛みを感じた場合の歩行の問題は、下手をすれば大きく発展してしまいます。
少し痛むな、と思ったらステッキなど使用して見てはいかがでしょう。