腰痛とマットレスの意外な関係?腰痛軽減のための徹底分析

マットレス・敷き布団

毎日必ず睡眠のために何時間も横になるマットレス。

腰痛で悩んでいる方にとっては寝てる間に腰痛が改善されれば、こんな素晴らしいことはありません。

腰痛を起こす原因やメカニズムを分析して、適切なマットレスの選び方から使い方まで、どうすれば腰痛が改善されるのか解説します。

辛い腰痛持ちには必見の情報満載です。



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腰痛はどうしておこるのか?

まず初めに私たちの背骨の構造を見てみましょう。

私たちの背骨はまっすぐの定規のようではなく、3か所の主要なパーツで構成されています。

首に近いほうから頸椎、胸椎、腰椎といったS字を形のカーブを描いています。

これは運動による衝撃や歩行による振動をうまく吸収するために効率的な型になっています。

車の構造でいうところのショックアブゾーバーに当たるところです。

この3つの部位はそれぞれ椎骨というブロックのようなもので形成されていて、そのつなぎ目にいわばグリースのような役目をする椎間板という部位がそれぞれのブロックを柔軟に動きやすくするために接着しています。

椎間板はゼラチン状の髄核という物質とコラーゲンを含むスポンジのような構成になっていて形状はドーナツのようにある繊維のスポンジが髄核ゼリーを覆う形で椎骨の間にはまっているというと想像しやすいでしょう。

ただこの椎間板は非常に疲労と摩耗がしやすく、平均的に25歳を過ぎると髄核ゼリーがだんだん減ってきて35歳を過ぎるとドーナツのスポンジも水分が減って、弾力がなくなってきてしまいます。

基本的にこの背骨を取り巻く環境が変わることで腰痛が起こります。

骨折などによる骨損傷、変形は典型的に骨の異常です。

また過度の運動による筋肉の疲労でも腰痛を起こすことがあります。



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腰痛はどんな原因でおこるのか?

腰痛が骨の構造の変化や筋肉疲労によって引き起こされることが分かりましたが、具体的に日常生活のどんな動作がその状況を作り出してしまうのでしょうか?

長い時間同じ姿勢で過ごす

椅子に長い間座っていたり、中腰の作業を長時間継続していたり、不安定な体制で動作を続けるなどしたときに、筋肉が緊張してしまいます。

そのためその周りの血行が悪くなり腰に痛みを生じるようになります。

運動不足や過剰な運動

腰の周りにある背中の筋肉や腹筋といった筋力の働きが運動不足によっておこると、正しい姿勢が取れなくなり、その負担が骨にかかります。

必要以上の負担を受けた骨が支えきれず腰痛を引き起こします。

またその逆の過剰な運動は筋肉が疲労し、突然にかかった筋肉の緊張が椎間板にある神経を刺激して腰痛となります。

ぎっくり腰と呼ばれるのはこれが原因です。

骨の密度が少なくなる

年齢と、食事、日常生活の習慣、運動不足、いろんな生活の環境によって、骨の密度が減少して、カルシウムを蓄えるビタミンDの作用が弱まり、骨の密度が低下することで腰に負担がかかり、起こる腰痛。

これは多くは女性ホルモン分泌用に左右されますので、女性によくみられる現象です。

疾患により引き起こされる腰痛

椎間板に亀裂がはいり、神経を圧迫するため腰痛が起こります。

これは椎間板ヘルニアと呼ばれ、年齢に関係なく起こりますが特に高齢の場合はしびれや足の後ろにも痛みが及び、歩行が困難になるケースもあります。

また激しい運動や衝撃によって脊椎の一部の骨が損傷したりすると、脊椎分離症を起こしますが、成長期のお子さんにこの現象が起こるとしばしば痛みが生じないことがあり、発見が遅れます。

これが悪化してヘルニアになってしまってから原因がわかることがある現象です。

腰痛を改善するためには?

腰痛は出来るだけなってしまう前に予防したいものです。

どうすれば日常生活で予防ができるでしょうか?

同じ姿勢を続けないように長い時間の作業の場合、定期的にストレッチをしたり、イスに長い間座る場合は座っていたりする角度が椅子の高さと共に適切な姿勢を保っているかどうかということにも気をつけたいものです。

また日ごろ腹筋や背筋などの骨を支える筋肉を鍛える努力をしましょう。

服装や靴にも実は腰痛を予防する工夫が必要です。

長い時間歩行する場合、腰に負担がかからない平たいソールでしっかりと体重をサポートする厚底の歩きやすい靴を履きましょう。

服装も極端に腰を中心とした上半身を締め付けるような形や素材の服装でなく、ある程度余裕のある動きやすいフレキシブルな恰好をするように心がけましょう。

ついつい軽視しがちな何気ない動作にも注意が必要です。

床にある重いものや持ちにくい形のものを片手で持ち上げようとせず、一度しゃがんだり、確実に両手を使って持ち上げるようにしたりして、極端な衝撃を筋肉や腰に与えないようにしましょう。

腰痛によいマットレスの選び方のポイント

ここまで腰の構造、腰痛の原因と予防の方法を見てきましたが、一日の6時間以上も過ごすマットレスを利用して、寝てる間に腰痛の緩和や、予防ができれば非常に効率的です。

ここで項目別にマットレスを選ぶポイントを5つにわけてみていきましょう。

体重でマットレスを選ぶ

人があおむけに寝ると、背骨がS字になっていることでお尻に体重の40%以上の負担がかかります。

一つの身体の部位に比重がかかるようなものではなく、理想的なマットレスとはこのS字カーブの体の線に沿うように支えが出来る柔らかく柔軟で、この比重が全体に分散できるマットレスが必要です。

寝返りに適したマットレスを選ぶ

人は睡眠中に平均2~30回の寝返りを打つという統計結果があり、寝返りを打って横の姿勢になったときにマットレスが柔らかすぎて、腰が沈むような場合、状態が良いとは言えません。

簡易ベットなどによくある現象で、横になって沈みすぎて簡単に寝返りが打てず、良い睡眠も妨げますし、姿勢にも良くありません。

ある程度高反発のマットレスを選択する必要があります。

素材にこだわって選ぶ

人は寝てる間に結構の汗をかきます。

通気性の悪い素材でできたマットレスは身体の熱を発散せず、マットレスに蓄積されて、それが身体の熱も更に上昇させるため悪循環を起こします。

不快と感じながら我慢することで筋肉に緊張を起こし、そこから腰痛を起こしかねません。

固さにこだわって選ぶ

マットレスの寝心地を決定する基準となるニュートンという数字があります。

これは消費者庁が定めたマットレスの固さを表示する基準でニュートンの数値が上がれば固くなり下がれば柔らかくなります。

60ニュートンから100ニュートンという値が平均的でその上は固め、その下は柔らかめを表します。

腰痛改善は基本的にニュートンが高い100以上を選ぶと腰に負担がかかりません。

接骨院がおすすめする体重別のニュートン値は以下のようになります。

  • 50kg→100~150ニュートン
  • 50~80kg→120~160ニュートン
  • 80~100kg→140~180ニュートン
  • 100kg→160~200ニュートン

アフターサービスや保証で選ぶ

マットレスは短期間では寝心地や使い心地など判断が難しいものです。

ネットなどで簡単に比較的低価格で提供しているメーカーなどもありますが、購入の際には返品や保証もしっかり理解したうえで購入しましょう。

またニュートン表示のないものや取り扱い表示がないものは要注意です。

マットレス人気メーカー

腰痛を経験している人たちが多く選択している人気のマットレスメーカーを集めてみました。

  • モットン:高反発ウレタンフォーム・価格4万円弱~・90日保証付き。

    マットレスの固さ100N,140N,170N・厚さ9㎝NASAでも使用されている信用の品質

  • 雲の安らぎプレミアム:高反発ウレタンフォーム・価格4万弱~・保証期間なし。

    マットレスの固さ150N~160N・スプリング使用で通気性が良い。

  • マニフレックス:高反発ウレタンフォーム・3万強~・10年間の保証付き。

    3つ折りにできる・スポーツ選手におすすめ

まとめ

マットレスで腰痛を緩和したり予防したりするためにはマットレス選びの前に、腰痛の原因と症状を確実に把握する必要があります。

自分で判断しないで接骨医や専門医を訪ねて専門的な見地から診断と判断をしてもらい事が先決です。

また同時に日常の生活習慣を見直すとともに、快眠を得ることで腰痛だけでなくストレスや不眠症なども解消されます。

マットレス選びは時間をかけてじっくりと納得のいくものを購入しましょう。