座っていて立ったら腰痛、朝起きたら腰痛原因は何?クッションで軽減できるかもしれない腰痛とは
腰痛は様々な原因で発症する、出来れば来てほしくない痛みです。
軽症から重症、慢性の腰痛から一過性の腰痛まで様々ありますが、結構多いのが狭い場所で寝たり座ったりしたまま長時間過ごした後の腰痛では無いでしょうか。
この、普通に寝た時やちょっと座った時には痛くも無いけど、長時間の座り仕事や移動などの後で感じる腰痛、意外と厄介なものです。
クッションなど使用して、和らげる方法はないものでしょうか。
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体重がかかれば身体は縮む
立っている時や歩いている時は、ごく自然に身体全体の筋肉が働いて、力も入っています。
しかし寝た時は座った時は、身体がリラックスしている時が殆どですので、体重はもろに床や座面に設置している場所にかかってきます。
加えて、腹筋や背筋も休憩に入っているので、特に座った状態だと背骨のラインが崩れてきます。
重さに重力と筋肉の緩みで、これは仕方のないことです。
とは言え、体重がかかれば腰椎や仙骨にも負担が多くかかりますので、この部分の腰痛が起きてしまうのです。
また寝ている状態でも、上体の筋肉が緩んでいる場合背骨のカーブが崩れやすくなります。
背骨のカーブが崩れると、骨盤も歪んでしまいそれが続くと起きた時に腰の痛みを感じると言う事になります。
筋肉の弱った人とか、お年寄りに発症しやすいのがこの腰痛ですね。
座った時に姿勢を変えたり、寝ている時に寝返りを打ったりすれば、体重のかかり方を変えられますので腰痛はあまり起きずに済むのです。
しかし狭いベッドや敷き布団の上では、寝返りもなかなか打てません。
筋肉が弱っていると、寝返りもあまり打てなくなります。
また仕事の時などデスクワーク中に、しょっちゅう身動きしているわけにもいきません。
なのでお助けとして、クッションを使用してみましょう。
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まずは当たり前の使用法
クッションと聞けば、座面に敷くものと答えが返ってくるでしょう。
学校などの硬い椅子の座面でお尻が痛くなるので、それぞれ座布団など持っていく人もまだいるのではないでしょうか。
仕事用の事務椅子でも、それほどクッションが利いているわけではありませんから、これもまたお気に入りのクッションを持参している人もいるでしょう。
実際クッション、座布団と言うのはお尻にかかる体重を分散させてくれるので、それなりに腰痛の軽減にも役立っています。
低反発や高反発のクッションが出ていますので、身体に合ったものも選べますね。
加えて今では、冬だけでなく夏もエアコンで冷えが発症します。
冷えは腰痛の大敵です。
これを防ぐためにも、この座布団と言うクッションは有効です。
1枚あるだけで、かなりの保温効果が期待できます。
機能性クッションなら勿論言うことはありませんが、普通の薄い綿の入ったクッションでも、無いよりはずっとマシです。
腰の部分のサポートとしての使用
腰椎の部分は、えぐれた感じのS字カーブになっています。
これが崩れると、腰椎仙骨、骨盤まで歪みや負荷がかかってきます。
腰痛の原因として、最も大きいものだと言っていいでしょう。
寝ている時はマットレスの助けがあったり寝返りを打ったりで、健康な人ならそれほど気にしないで済みます。
しかし寝返りがあまり無く、しかも筋肉が弱っているとこのS字カーブが崩れやすくなります。
マットレスに身体が沈み込んで、一番重い腰の部分に体重がかかるわけです。
「く」の字なりの姿勢になってしまうのですから、腰が痛くなって当然と言うものです。
また座っている場合も、時間の経過とともに姿勢は崩れてきます。
よほど自覚して注意していない限り、段々と背中が丸くなって所謂猫背になってしまうのです。
こうなると、骨盤が前滑りしてしまうので、骨盤が垂直を保てず腰椎には直接体重がかかり、結果腰痛と言う事になってしまうのです。
こんな時に、腰の後ろに小さなクッションをあてると、このS字カーブをキープできます。
寝ている時も同じで、クッションでなく畳んだタオルでもいいのですが、ウエストの部分に充てると腰の沈みを軽減できます。
クッションをS字カーブのキープとして使用するのは、腰痛回避と緩和におすすめの方法です。
どんな局面でこのクッション使用をすればいい
この手の腰痛の場合、長時間の同じ姿勢で同じ部位へ体重がかかること、その結果背骨のカーブが維持できないことが原因になります。
飛行機や列車での移動
これが意外と、腰痛を引き起こす行動になります。
どちらも決して広いとは言えない座席に、特に飛行機の場合移動が長距離ならそれだけ長く、椅子の上で過ごすことになります。
隣席の人が気になってあまり身動きできず、しかも通路でうろうろすることも出来ずに、ひたすら我慢の時間です。
疲れ切って寝てしまうと今度は、狭い座席なので勿論寝返りも打てず、飛行機の場合はシートベルトで固定されています。
少しでも楽になろうとした結果、腰を前にずらして受け腰の姿勢で寝ているケースが、非常に多く見られます。
これが腰痛の原因になることは、言うまでもありません。
なので列車や飛行機の移動の時には、小さなクッションを用意しておきましょう。
100均などで手に入る、空気を入れて使うクッションで充分です。
ご自分のウエストのえぐれに合わせて空気を調節して、腰の後ろにあてておきます。
仕事場でのデスクワークや運転中
つい夢中で仕事運転にのめり込んで、気がついたら背中は猫背に、腰は受け腰で首は前に突き出ていた、等と言うことは無いでしょうか。
腰痛予備軍の誕生の原因がこれです。
まず冷えの予防のために、座面に1枚クッションを置きます。
体重分散目的なら、機能性の素材がおすすめです。
加えて腰の後ろにもクッションをあてておきます。
このクッションは、旅行用の物より少し大きめがいいでしょう。
あらかじめ、つい夢中で前のめりになることも見越して、大きめの物をあてがっておきます。
仕事中や運転休憩中に伸びをして身体をストレッチさせる時も、これがあると便利です。
そのクッションからウエストの後ろが外れたら、黄色信号だと思ってください。
姿勢のチェックにも役立ってくれるのが、腰の後ろにあてたクッションです。
寝ている時にも腰の後ろに
腰椎、ウエストの辺りに朝起きた時に痛みを感じたら、腰椎の辺りのアライメントが寝ている間に崩れたと言う可能性が大きいです。
そう言った場合、まずマットレスや敷き布団をチェックしてください。
腰の部分がへこんでいるようでしたら、布団を変えるかそこにタオルか何か盛っておくといいでしょう。
しかし布団などに異常がなければ、身体の方にいささか問題があると言う事になります。
寝る前に、小さなクッションか畳んだタオルをウエストの後ろにあててみてください。
その時気持ち良く腰の辺りがスーッとするようでしたら、その辺りが縮んでいる証拠です。
寝ている間にこのクッションはどこかに行ってしまうでしょうが、就眠直前に腰を伸ばす程度の感覚で使ってみてください。
ただしくれぐれも、高さには注意をしましょう。
ちょっと物足りない程度の低さで、まず試してみることをおすすめします。
腰の後ろのクッションは腰痛緩和に最適
昔の欧米の小説の中に、年寄りの婦人が椅子に座る時シーンで、小さなクッションを具合よく腰の後ろにあてがった、と言う描写があります。
その登場人物は、軽いリューマチに悩まされているという設定ですが、その小さなクッションを腰にあてがう事で痛みを緩和していたわけです。
このように昔から、腰痛の緩和にクッションは利用されてきました。
一見すると、リラックスするための道具のように見えるクッションですが、身体のアライメントをキープすることにも使えるのです。
勿論全ての腰痛が同じ原因ではありませんし、全ての腰痛にこのクッションが有効だとも言えません。
しかし昔も今もこの方法で、腰痛緩和に効果を上げていることも事実です。
軽い気持ちで試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
何か特に運動して身体に無理を強いた後の腰痛なら納得も出来ますが、座っていたり寝ていたりした後の腰痛と言うのは、気持ち的にも納得できないかもしれません。
ある意味原因不明の腰痛と言っていいかもしれませんね。
なのでちょっとだけ、クッションを使用して様子を見るのはどうでしょう。
意外と姿勢の維持の問題が腰痛の発生源かもしれません。