ベイトリールでのスパイラルキャストってどんな投げ方?
ベイトリールのキャスト方法の中でも、あまり知っている人が少ないのがスパイラルキャストという投げ方かと思います。
知って使えると特に陸っぱりにおいて便利なキャスト方法です。
キャスト方法はいくつも出来る方が良いことは理解していただけると思います。
今回はこの便利なキャスト方法のコツやタックルについて解説していきたいと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
スパイラルキャストとはどんな投げ方?
スパイラルキャストは、自分の前でロッドを回転させてルアーの重みをロッドに乗せ、その反発力を使ってキャストする方法です。
あまり知られていませんが、知っておくと非常に便利なキャスト方法となります。
飛距離としては20メートル程度の範囲を狙っていくときに使いやすいです。
自分の視線より常に下にルアーがあるようにキャストできますので、ピンポイントに落とすことがやりやすいです。
基本的にはシングルハンドでロッドを持ってキャストするようになります。
持ち手はワンフィンガーグリップがやりやすいでしょう。
このキャストができると他のキャストではキャストできないような状況でも投げることが出来ますので、ぜひ習得しておきたいキャスト方法となります。
スパイラルキャストが有効なシチュエーション
スパイラルキャストは他のキャスト方法と比べると、その有効となるシチュエーションは限られてきます。
しかし、このキャスト方法が便利となる状況は多いです。
そのシチュエーション例を下記に紹介していきます。
自分の前側しか空きがないとき
陸っぱりで釣りをしていると、上下左右ともに木があったりする場面に遭遇することがあると思います。
そういった状況では、ロッドを振り被るという動作が非常にやりづらいです。
そういったときにスパイラルキャストであれば自分の前の空いている範囲を使ってルアーを投げることが出来、非常に便利です。
また、利き手側ではキャストモーションが取れない時にも、バックハンドキャストの代わりとして使えるキャスト方法ですので、非常に便利です。
低弾道キャストが必要なとき
スパイラルキャストのメリットは低弾道でルアーをキャストできることです。
プレッシャーの高い状況、見えバスに何度もアプローチして釣っていくような状況ではかなり使いやすいです。
特に岸に一度ルアーを乗せてから水中に落としていくようなピンポイントキャストが必要な状況では非常に使いやすいです。
少しキャスト後にカーブをかけたいとき
他のキャストでは難しいのが、キャスト後のルアーにカーブをかけることですが、スパイラルキャストではそういったことも行いやすいです。
それはキャスト後にルアーがロッドより下側で、かつラインが弛みにくいからです。
これによって、例えば杭の先に回り込ませてルアーを投げることによって、わざとリトリーブで杭に当ててバランスを崩すヒラ打ちでのアピールが出来ます。
通常のキャスト後にリトリーブコースを変えるよりも、より強いヒラを撃たせることが出来てしまいます。
スパイラルキャストでのベイトリールの設定
スパイラルキャストでは一見アクロバティックな動作となりますが、、他のキャスト時の設定と同じで構いません。
スプールは左右にガタが出ない程度にして、メカニカルブレーキもバックラッシュする手前くらいの設定にしておきましょう。
慣れないうちは、メカニカルブレーキを締めて、かつブレーキシステムも強くしておけばよいでしょう。
しかし、この設定だとルアーが浮きやすくなりますので、気を付けてください。
スパイラルキャストに適したロッド
スパイラルキャストでは、ロッドを曲げるために穂先を回転させます。
その時にどうしてもロッドのネジレというのが発生しやすくなります。
ですので、そのネジレに対して強いロッドを選ぶことが必要でしょう。
各メーカーから販売されているロッドの中で、カーボンを幾層にも重ねているものや、カーボンテープでブランクスを締め上げしているようなものがおすすめです。
また、シングルハンドで振っていくことがほとんどですので、ロッドの長さは長くても6.6フィートくらいまでが扱いやすいと思います。
スパイラルキャストのコツ
スパイラルキャストでは他のキャストと違うコツが多いです。
ですので、しっかりとそのコツを把握しておくことで上達しやすいと思います。
下記に4つのコツを上げていますので、参考にしてみてください。
タラシを極力なくす
スパイラルキャストでは通常他のキャストで取るようなタラシは極力なくしておきましょう。
そうすることで、ロッドを回転させやすくなります。
ルアーのアイとトップガイドが接触するくらいまで無くして大丈夫です。
その時には巻き過ぎにくれぐれも注意しておくようにしましょう。
弧を描きながらも最後は反発力で投げることを意識
スパイラルキャストではロッドを自分の前、下方向で回転させます。
しかし、最終的にはロッドの反発力で真っ直ぐ押し出すようにキャストします。
これをしないと、ルアーが思いがけない方向に飛んで行ってしまいます。
反発力を活かすには、ロッドの先端で描く弧を小さく、かつ速く描くようにすることです。
これにより狭い範囲でも鋭いキャストができるようになります。
シングルハンドで肘を上げる
スパイラルキャストはシングルハンドで行うのが基本です。
そして肘を上げておく必要があります。
肘を上げることによってキャストがしやすくなります。
注意点として、肘は固定しておくようにすると鋭いキャストがしやすくなります。
他のキャストでは脇を閉めることが基本ですが、スパイラルキャストでは違うことを認識しておきましょう。
ロッドとルアーが下に当たらないようにする
最後に上げるスパイラルキャストのコツは、ロッド、ルアーともに地面や水面にキャストモーション中に当てないことです。
ちょっとでも触れると回転させたパワーがロスされてしまいますし、ロッドやルアーを破損させてしまう可能性も出てきます。
当たらないようにするコツは、利き手と反対側の足元の横のスペースを上手く使うことです。
このスペースがどのくらいの範囲なのかを掴むためには、キャストまでせずにロッドとルアーをゆっくりと実際に回転させて確認してみることです。
スパイラルキャストがしやすいルアー
スパイラルキャストではスムーズに流れるようなキャストが理想です。
ですので、ルアーは重心が一点に集中しているようなものがやりやすいです。
例としては、ラバージグやテキサスリグ、クランクベイトがあります。
逆にしにくいものとしては、キャロライナリグなどのシンカーとワームが離れているようなものがあります。
しにくいものではスパイラルキャストはまず使わない方が良いと思います。
スパイラルキャストはスピニングでは難しい
最後にですが、スパイラルキャストはスピニングタックルでは非常に難しいです。
できないことはありませんが、キャストのタイミングが一瞬になるので慣れていないと難しいでしょう。
ベイトリールでしっかりとできるようになってからチャレンジしてみるとよいと思います。
まとめ
今回はあまり知られていないスパライラルキャストについて解説してきました。
このキャスト方法がベイトリールでできるようになると、さらに投げ込んでいくポイントが増えてくれるものと思います。
また、使っている人が少ないので、釣り場でも目立てるのではないでしょうか。
今回の記事を参考にして、ぜひこのキャストにチャレンジしてみてくださいね。