ベイトリールのメンテナンスはとっても簡単
ベイトリールのメンテナンスちゃんとしていますか?
車内に置きっ放しにしていたり、直射日光が当たるベランダに放置していたりしませんか?
ちゃんとメンテナンスしていないと、「釣りに行こうと思ったのにリールが動かない」なんてことになるかもしれません。
そんなことにならないために、メンテナンスの大切さをその方法をぜひ知っておいてください。
ベイトリールのメンテナンスが重要なわけ
ベイトリールには多くのベアリングは使われています。
また、ベイトリールはスピニングリールとは異なり、ラインの放出時や巻き取り時にスプール自体が回転します。
一度釣りを行うと、リールには様々なゴミが付着します。
特にベアリングや、スプール軸はオイルやグリスによってゴミが付着しやすくなります。
それをそもままにしておくと固着しベアリングやスプールはうまく回転しないなどの不具合が生じます。
それを防ぐためにもベイトリールを使う上では定期的なメンテナンスが重要になります。
メンテナンスを怠るとどうなるのか
では実際にメンテナンスを行ってしまうとどんな不具合が起きてしまうのでしょうか。
もっとも感じやすいのは、ハンドルの回転をスプールに伝えるためのギアやベアリングにゴミが付着することで起こる不具合です。
ここにゴミが付着し固まってしまうとハンドルを回した時に「ごりごり」とした感触になります。
ハンドルの回転をうまくスプールに伝えることができなくなるのでラインの巻き取りにも支障をきたしてしまいます。
また、スプール軸やスプール用ベアリングには本来は少量のオイルがついていてこれによって抵抗なくスプールが回転しキャスティングをすることができます。
メンテナンスを怠っているとオイル切れがおきてしまい遠投性能などにも影響が出てきます。
これらの不具合は、発生してすぐであれば洗浄やグリスアップ、オイル注油などのメンテナンスをすれば解消することができますが、そのまま使い続けていると、ギアが
磨り減ったりベアリングが動かなくなってしまい部品交換やオーバーホールなどが必要になることもあります。
メンテナンスに必要なもの
メンテナンスの必要性はお判りいただけたと思いますので実際のメンテナンスついてご説明していきたいと思います。
リールのメンテナンスをしたことがない方の中には「専用の工具が必要でしょ?」とか「バラして元に戻せなくなりそうで怖い…」と思っている方もいらっしゃると思
います。
でも実際には、ほとんどのリールのメンテナンスはドライバー1本使うことなく分解と組み立てができますし、リール自体非常に単純な作りですのできちんと方法さえ覚
えておけば初めての方でも簡単にメンテナンスができます。
リールをメンテナンスする時に必要なものは下の4つだけです。
・リール用グリススプレー
・リール用オイルスプレー
・綿棒
・ウエスもしくはキッチンペーパー
グリスとリールはホームセンターで売っているような機械メンテナンス用のものでも代用できますが、各釣り具メーカーがメンテナンス用品とてい用意していますのでそ
ちらをお買い求めいただくことをおすすめします。
シマノであればグリススプレーとオイルスプレーがセットになっているものが二千円程度で売られています。
綿棒は細かい部分へのグリスやグリスを塗りたい時使うととても便利です。
ウエスやキッチンペーパーは、汚れやつけ過ぎてしまったグリスやオイルを拭き取る時に使います。
メンテナンス方法
では実際にメンテナンス方法についてご説明していきます。
どこをグリスアップし、どこにオイルを注油するかはそれぞれのリールによって異なるためすべてを説明することはできませんので各リールで共通してい箇所を説明しま
す。
まず、オイルと注油する箇所は、「ブレーキ」、「スプール用ベアリング」、「スプール軸」、「ハンドル内ボールベアリング」の4箇所です。
グリスアップを行う場所は、「ドラグナットのネジ部」、「ブレーキコントロールのネジ部分」、「ギア歯面」、「クラッチ部」です。
グリスアップについてはこの他にもメーカーが指定する箇所への行う必要があります。
メンテナンスをする際は、まず古いグリスやオイルを拭き取ることからはじめてください。
古いグリスやオイルを拭き取ることで付着している汚れも取ることができます。
次に新たにグリスやオイルを塗っていきますが、この時に注意しなければいけないことは「決してつけ過ぎない」ことです。
たくさんつけたほうがより効果が現れると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、適量以上につけてしまうと逆に回転が重くなったり不具合が発生する場合はあ
ります。
目安としては表面がうすらとコーティングされるようにつけてください。
オイルが垂れてきたりグリスが盛り上がってついてしまっているような場合は拭き取るようにしてください。
各メーカーのwebページにはメンテナンスの方法やリールの分解方法などが書かれているページがありますのでそちらをご覧いただくことをおすすめします。
メンテナンスの頻度は、4?5回の使用につき1回程度で問題ありません。
また、使用しない期間が比較的長期になる場合は月に1度程度メンテナンスをしておくことをおすすめします。
「リールのメンテナンスは簡単」とご説明しましたが、中には「やっぱり面倒だ。」とか「壊してしまいそうで怖い…」と言う方もいらっしゃるかと思います。
そういうかたは、「使用後にしっかりと水洗いして乾燥させる」ことを心がけてください。
毎回使用後に洗浄と乾燥をきちんと行なっていればベアリング等へゴミが付着することを防ぐことができるので不具合が発生することも少なくなるはずです。
その上で、1年に1回程度釣り具店やメーカーにメンテナンスをお願いすることをおすすめします。
まとめ
高価なハイエンドモデルでも、格安ベイトリールでもメンテナンスの大切さに変わりはありません。
安いベイトリールを使っている方の中には「安いんだし壊れたら買い換えればいい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
でも、メンテナンス方法を覚えて定期的にメンテナンスしてあげることでリールに愛着が湧き永く使うことができます。
使い慣れた愛着のあるリールの方が釣りをより楽しむことができるんじゃないかなと私は思います。