ベイトリールをシーバスフィッシングで使う!そのメリットとは?
もともとナイトゲームでの釣りがメインだったシーバス。
しかし、デイゲームでの釣りが確立されるようになり、急速にシーバスを狙う釣り人が増えました。
そのシーバスフィッシングでメインになっているのはスピニングタックルですが、一部でベイトリールを使う釣り人もいます。
シーバスといえばロングキャストが付き物でPEラインを使うことが多く、バックラッシュの危険性が伴うベイトリールをなぜシーバスフィッシングで使う人がいるのか?
それはやはりベイトリールにしかないメリットがあるからです。
幅広くルアーの経験を持つ私から、シーバスフィッシングでベイトリールを使うメリットを経験をもとにお話ししていきたいと思います。
メリット1・巻き取りの力強さ
シーバスといえば、1メートルを超えるものもいるほど、大型のフィッシュイーターになります。
シーバスの捕食のスタイルは、「流れを利用する」ことがほとんどかと思います。
ヒットしたらただでさえ引きが強烈なのにプラスして、大抵ヒットするときに「水の流れ」が伴います。
みなさんも子供のころに流れるプールや川などで、水の流れの強さを体感したことがあると思います。
シーバスの強烈な引きと水の流れは巻き取りのときに、かなりの力を要するようになります。
ここでベイトリールの巻き取りの力強さがメリットを発揮します。
ラインが真っ直ぐ出て真っ直ぐ巻き取れるベイトリールの構造から来るメリットです。
スピニングリールは構造上、ベイトリールに比べて力が無いです。
強引なやり取りができるのがベイトリールのメリット1です。
続いてメリット2に進んでいきます。
メリット2・リトリーブの安定性
先ほどメリット1の中で、「ラインが真っ直ぐ出て真っ直ぐ巻き取れる」ということをお話ししましたが、これはルアーのリトリーブ時においてもメリットとなります。
真っ直ぐに巻くことができると、ダイレクトに手元までルアーの動きが伝わってくるようになります。
そうすると、ミスバイトの多いシーバスがルアーの近くを通ったといったような感覚もわかるようになります。
そういった感覚を掴んでみたい人にはベイトリールはとてもおすすめです。
もう一つ、リトリーブの安定性に繋がるのが、ベイトリールのバランスのよさです。
どういうことかというと、スピニングリールはラインを巻き取るときにローターが回ります。
回るということは遠心力が発生します。
併せてハンドルもシングルハンドルのことが多いかと思います。
要は重心がハンドルを回すたびに変わってきます。
この2つの力がリトリーブの乱れを引き起こします。
試しにスピニングリールのリールフットを握って、ハンドルを思いっきり回してみてください。
かなり左右上下に暴れると思います。
ではベイトリールはどうか?同じようにベイトリールのハンドルを思いっきり回しても、安定している状態になるはずです。
リトリーブの安定性。
ベイトリールのメリットの2つめです。
それでは最後にもう一つベイトリールのメリットをお伝えします。
メリット3・クラッチという強み
ベイトリールにはクラッチという機構があります。
このクラッチは通常であれば、キャスティングの時に使うものという認識かと思います。
しかし、それだけではありません。
クラッチは、フォーリングバイトの取りやすさと指ドラグという強力な使い方があります。
まず、フォーリングバイトについてですが、シーバスは落ちてくるものに対してのバイトが非常に多いです。
よくあるのが、ボートにおいてメタルジグを使った釣りをするときにバイトはほとんどフォーリングの時しかでません。
そのフォーリングのスピード調整と、バイトがあった時にハンドルを回せば一瞬でギアが入れられることはスピニングリールには真似できません。
もう一つ指ドラグですが、例えば身切れでバレてしまいそうな時に効果を発揮します。
指ドラグとは、クラッチを切ってスプールを指で押さえ、自分の指でドラグの役割をすることです。
微調整がとても効く方法です。
フックが皮一枚しか捉えていないときなんかに、クラッチ一つで身切れを回避できるメリットはとても大きいと思います。
まとめ
今回はシーバスフィッシングにおけるベイトリールのメリットをお話ししました。
巻き取りの力強さ、リトリーブの安定性、クラッチという強みはスピニングリールでは釣り上げられなかったシーバスを釣り上げることができる可能性になり得ます。
釣具屋に行けばシーバス用のベイトリールも置いてあると思います。
ベイトリールをご自身のタックルにぜひ加えてみて、今まで釣り上げることができなかったシーバスをぜひ手にしてみてください。