食い渋る太刀魚をジギングロッドを使ったテンヤ釣りで攻略する方法

ジギングロッド

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皆さんは魚釣りをしていていつもは釣れる釣り方では異常に食いが渋いとき、どのように対処しているでしょうか。

そうした状況で何か対策を講じる人と普段通りの釣り方に終始する人とでは、大きな差が生じます。

そこで今回は今がシーズンのオフショアの太刀魚のジギングロッドを使用したテンヤ釣りで食い渋りに対応する方法について紹介したいと思います。



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船からのテンヤ釣りで食い渋りを攻略する方法

海釣りのジャンルには主にプレジャーボートや遊漁船から対象魚を狙うオフショアフィッシングと身近な堤防や砂浜から対象魚を狙うショアフィッシングの2種類が挙げられます。

この2種類の中で普段はショアフィッシングしかやっていないという人は、オフショアフィッシングに対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。

オフショアフィッシングは、魚群探知機やソナーなどを駆使して魚を探して、実際に釣れる場所に向かって船が移動することから、誰でもクーラー一杯に釣れるようなイメージを持っている人も多いかもしれません。

特に大規模な群れで行動するアジやサバ、タチウオなどの対象魚の場合は尚更そのように考えている人が多いかもしれません。

しかし、今回紹介するタチウオなどは釣れる時には初めて挑戦する人でもそれなりの数を釣る事ができますが、一度食い渋るとなかなか釣れなくなり、10年以上やり続けているような大ベテランでも1匹も釣れない「ボウズ」に終わるということもあります。

ではこのような食い渋る太刀魚を釣る場合、一体どのような仕掛けや釣り方の工夫が必要なのかを今回はテンヤ釣りに絞って紹介したいと思います。



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シーズンについて

オフショアからのタチウオ釣りは、四国は愛媛県の松山沖や広島沖、関西は神戸沖や大阪湾などが非常に有名です。

例年、海水温の変化など環境は刻々と変わるので一概に言う事はできませんが、11月から2月頃までが本格的なシーズンとなります。

11月はまだベルトサイズと呼ばれる指2本前後のサイズやドラゴンサイズと呼ばれる指6本以上のサイズなどが入り乱れて釣れますが、12月に入ると徐々にサイズが安定して釣れるようになります。

12月は指4本前後がアベレージとなり、数釣りも楽しめます。

いつ食い渋るのか

これはなかなか難しくこういった時には例外なく食い渋ると断言することはできませんが、食い渋る可能性が非常に高いのが、大潮など潮の変化が大きくて流れが早くなるタイミングです。

太刀魚はその見た目通り、青物のようにあまり泳ぎが上手く無く捕食も下手だと言われており、潮の流れが速いと活性も大幅に下がってしまいます。

エサとなる小イワシなどがいたとしても、潮が緩い時のように狙いを定めてアタックすることが難しくなるので、魚探に映っていても食わないことが多くなります。

しかし、一般的な会社勤めの人達にとってみれば、休みの週末が毎回都合よく良い潮回りである可能性はかなり低いと言わざるを得ません。

そういった状況下で如何にして攻略するのかが腕の見せ所になります。

使用するジギングロッドについて

遊漁船やプレジャーボートの場合は一人当たり2本ほどはロッドを船内に持ち込めると思うので、通常のタチウオ用ジギングロッドを1本ともう1本食い渋った時の為に感度の優れているロッドを用意して下さい。

タチウオの場合は食いが渋くなるとアタリの数がてきめん減少するという特徴もありますが、アタリが来ても固い穂先のロッドだとほとんど気が付かずにエサだけ齧られてしまうことがよくあります。

ですから先調子のロッドを選ぶようにして下さい。

先調子のロッドであれば穂先が柔らかいので、タチウオがテンヤを咥えたまま動かずにじっとその場でホバリングしているようなアタリもしっかりと捉えることができます。

こうした小さなアタリをどんどん拾う事ができれば、周りの人が釣れていなくても十分な釣果を得ることができます。

先調子のジギングロッドであればタチウオ専用のものでなくても問題はありませんが、船用のタチウオテンヤはある程度の重さがあるので、その重さに耐えることができるロッドを選択して下さい。

ロッドの適合重量を大幅に超えていると、アタリがあった際にしゃくってアワセを入れたタイミングでテンヤの重量とタチウオの重量に耐えきれずに破損することがありますので、注意が必要です。

使用するリールについて

ある程度巻き取り力のあるリールであれば、特にこだわる必要はありませんが、ベイトリールが感度も良くて最もおすすめです。

しかし、食いが渋くてアタリがほとんど無いような場合は、短い時合いで効率的に釣る必要があるので電動リールがあれば非常に便利です。

タチウオ釣りは他の釣りと比較して一流しが長いので何度も仕掛けを上げ下ろしできるのですが、食い渋ることが多い大潮の場合はすぐにポイントから流されてしまうので手巻きリールではヒットしても巻き上げるのに非常に時間が掛かり、時合いの中で手返しを早くすることが難しくなってしまいます。

電動リールは安い買い物ではありませんが、持っていて損は無いので、予算に余裕がある人は是非とも購入しておくことをおすすめします。

使用するラインについて

PEラインを使用しますが、一般的に号数は太ければ太いほど当然感度も落ちるのでアタリが取りにくくなります。

しかし、余りにも細いとアワセを入れたタイミングで瞬間的な力によってラインブレイクとなってしまうことが多いので、最低でも1号は巻いておく方が良いです。

1号であれば小型ベイトリールでもかなりの長さを巻くことができるので、水深が深いエリアを攻めるときも安心できます。

ショックリーダーについて

リーダーはナイロンラインの方が多少食いは良くなると言われていますが、万が一タチウオが噛みついた際にすぐに切れてしまうので、仕掛けを作り直す時間のロスに繋がってしまいます。

しかし、ワイヤーリーダーであれば噛まれてもブレイクすることは無いのでそうした心配は一切ありません。

どうしても食い渋る時はナイロンリーダーにタチウオテンヤを直結すると良いと思います。

食いが立っている時は逆にワイヤーリーダーでも問題なく釣れるので、そちらをおすすめします。

テンヤと一工夫について

タチウオテンヤは全国的に広く使用されているもので構いませんし、事前に遊漁船の船長にどのテンヤが食いが良いのかを聞いてみても良いです。

しかし、食い渋りの際にテンヤよりも重要なのが、アシストフックの存在です。

タチウオはご存じの方も多いと思いますが、エサの小魚の腹を目掛けて真下からアタックしてきます。

通常のテンヤ仕掛けでは何もエサの腹部にあたる箇所には付いていませんが、ここにアシストフックを下向きに装着することで小さなアタリでもしっかりと針に掛けることが可能になります。

アシストフックはトリプルフックでもシングルフックでもどちらでも構いません。

誘い方について

タチウオの食いが渋い時は、早く大きな誘いを入れるのは避けた方が無難です。

タチウオが近くに居てもその動きに追いついて来られない可能性が高いので、食いが渋ければ渋いほど小さく小刻みな動きをテンヤに吹き込むことが大切です。

ロッドを激しく小さくシェイクさせてピタッと突然その動きを止めてやると良い誘いになります。

タチウオはこのメリハリを付けた動作に非常に弱いので、是非試してみて下さい。

小物類について

太刀魚は歯が大変鋭いので、針を外す際に魚を固定する太刀魚挟みは忘れずに用意しておいて下さい。

まとめ

今回はジギングロッドを使用したタチウオのテンヤ釣りで食い渋りに対応する方法について簡単に書きましたが、いかがだったでしょうか。

タチウオのテンヤ釣りは単純な仕掛けで単純な釣り方であるが故に、人によって大変な釣果の差が生まれる釣りとも言えます。

皆さんもあれこれと試してみて、その日の竿頭を目指してみて下さい。







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