つらい筋肉痛を防ぐ!オイルマッサージにはホホバオイルがおすすめです
一念発起して運動を始めても、筋肉痛になってしまうと続けるのが困難に感じられます。
せっかく健康のためと運動を始めたのですから、体が慣れるまでは続けたいところ。
そんなモチベーションを下げる原因となる筋肉痛は、オイルマッサージによって予防することが可能です。
特におすすめのオイルは「ホホバオイル」。
筋肉痛とホホバオイルについて見てみたいと思います。
目次
どうして筋肉痛になるの?
体を動かすことは気分のリフレッシュになりますし、健康のためにも有益なものです。
気候が穏やかになってくると、スポーツを始める方も増えてきます。
いつも体を動かしているなら問題ないのですが、久しく運動から遠ざかっていた方は、気分よく運動した後に「筋肉痛」に悩まされることがあるかもしれません。
久しぶりに体を目一杯動かしてみたけれど、つぎの日、またはその次の日に体が痛くてたまらない…。
痛みを伴う筋肉痛はどのようにして発生するのでしょうか。
筋肉痛の原因は…?
筋肉痛とは運動を行ったことによって生じる痛みのことです。
一般的に認知されている筋肉痛とは「遅発性筋痛」のこと。
運動が終わった数時間後から翌日、翌々日にかけて、時間をあけて発症するものです。
特になれない運動を行った時や、普段使わない筋肉を使った時などに顕著に現れます。
ひどい筋肉痛はちょっと動くだけでも「アイタタ」と声が出てしまうほどです。
しかし、この筋肉痛のメカニズムははっきりとは解明されていません。
運動した時に発生する「乳酸」の蓄積が原因とする説や、運動によって傷ついた筋繊維を修復しようとする時に痛みを生じるとする説があります。
現在有力とされているのは後者の方です。
筋繊維を修復するために、なぜ痛みが生じるの?
普段使用しない筋肉を使い、過度な運動を行うと筋肉を構成している繊維(筋繊維)や周りの結合組織に微細な傷がつきます。
この損傷部分を補修するために、白血球を中心とした血液成分が集中するようになります。
この血液成分の集中の際に「炎症」が生じてしまうのです。
血液成分の集中と同時に刺激物質と呼ばれるものも発生。
これらは「ブラジキニン」「ヒスタミン」「セロトニン」「プロスタグランジン」と呼ばれるもので、発生すると筋膜を刺激します。
筋膜とは筋肉を包み込んでいる膜で、ここを刺激物質が刺激することにより、衝撃が感覚中枢を介して伝わり、痛みとして認識されるのです。
つまり、筋肉痛とは、傷ついた筋繊維を修復する際に炎症が起き、生成された刺激物質が筋膜を刺激して生じると考えられるのです
どうして運動後すぐには痛みを感じないの?
筋肉痛は運動後すぐには生じません。
数時間、あるいは数日おいてから発症します。
これは、運動によって傷んだ筋繊維そのものには神経が通っておらず、筋繊維そのものが痛みを感じることはないからです。
痛みが生じるのは炎症が起こってから。
炎症が広範囲に広がり、刺激物質が筋膜を刺激するまでは痛みは起こりません。
そのため、運動直後ではなく時間を置いてから筋肉痛を感じるようになるのです。
筋肉痛にならない人もいる…どうして?
普段から運動を行っている人は筋肉痛になりにくいです。
これは、いつも動かしている筋肉には毛細血管が発達し、筋肉に速やかに血液を送っているから。
筋肉に毛細血管が張り巡らされているので、血液の循環も良くなっています。
一方普段あまり動かしていない筋肉には毛細血管が十分に巡っていません。
そのため、筋肉を急激に使うと損傷した筋繊維に血液が集中するまでに時間がかかってしまうのです。
痛みを生じさせる刺激物質が出来るのはさらにその後。
そのため筋肉痛が運動直後ではあく、随分後になってから生じてしまうのです。
普段から筋肉を使用している人は筋繊維が傷んでも、血の巡りが良く修復が早いので刺激物質も出ず、筋肉痛を感じないのです。
筋肉痛にはオイルマッサージがおすすめです
筋肉痛は傷付いた筋繊維の修復に伴って発生する痛みです。
おすすめは運動前に「筋肉痛予防」としてマッサージを行うこと。
筋肉を柔らかくし、傷みを防いでくれます。
特におすすめのオイルは「ホホバオイル」です。
ホホバオイルは浸透力が高く、人間の身体に安心して使用することができる天然由来のオイルなのです。
ホホバオイルってどんなオイル?
天然由来のオイルの効能に注目が集まりはじめ、様々なオイルが登場しました。
ホホバオイルは数あるオイルの中でも人間にとって安心して使用できる高性能オイルとして人気。
アロマオイル生成の際はベースとなる「キャリアオイル」として用いられています。
ホホバオイルは、もともとはアメリカ合衆国・カリフォルニア州、アリゾナ州、メキシコ北部に広がる砂漠地帯に植生する多年生低木「ホホバ」の木から抽出されますホホバは乾燥し、荒れ果てた砂漠にあって青々とした葉を茂らせています。
このホホバは年間水量が20ミリもあれば生きていける、乾燥にとても強い木なのです。
ホホバオイルは安定している!
ホホバオイルは、砂漠地帯に住んでいたネイティブアメリカンの人々にとっては奇跡のようなオイルでした。
厳しい砂漠の生活の中で、彼らの髪や肌を乾燥から守り、太陽の刺激をやわらげてくれたのです。
さらに火傷の治療薬、食用など日常生活のあらゆる場面で重宝されていました。
ネイティブアメリカンからは「黄金の砂漠からの液体」と呼ばれ重宝されていたホホバオイル。
その一番の特徴はなんといっても「安定性」。
オイルは一般的に酸化しやすく、不安定な性質を持つものが多いのですが、ホホバオイルはとても安定しています。
もともと砂漠地帯に植生していたホホバの実が原材料ですから、高温で熱を加えても品質の変化がないと言われています。
また、通常のオイルは、開封後は速やかに使用しないと品質の劣化が懸念されますが、ホホバオイルは数年は品質変化が生じません。非常に安定しているからこそ、キャリアオイルとして使用できるのです。
ホホバオイルにのみある「ワックスエステル」
人間の身体には「ワックスエステル」というものが存在します。
これはお肌の角質層に多く含まれ、肌に弾力やハリをもたらしてくれているのです。
人間に含まれているのと同じような「ワックスエステル」を持つものは動物界には存在します。
クジラオイルなどがその一つ。
これに対し、植物界で人間の成分に近いワックスエステルを持つのは「ホホバオイル」ただ一つです。
天然植物由来ですから、刺激やトラブルもなく安心して使用することが出来ますし、もともと人間の肌に含まれている成分ですから肌馴染みもよく浸透力が高いのです。
マッサージオイルとして体中に塗布しても安心。
ですから、マッサージオイルとしてホホバオイルがおすすめなのです。
オイルマッサージは運動の前と直後!
筋肉痛予防におすすめの「ホホバオイル」を使用したマッサージ。
気をつけたいのは筋肉痛になってからマッサージを行っても意味がないということです。
筋肉痛があるということは、筋肉の修復がすでに始まっているということ。
ここで余計な刺激を与えると、逆に筋肉の再生を阻害してしまうことになります。
ですから、筋肉痛を防ぐには運動前、直後がおすすめ。
特に運動前にホホバオイルを塗布し念入りにマッサージを行うと、筋肉が柔らかくほぐれて通常より良い状態で運動を行うことが出来ます。
また、運動直後は筋肉に疲労物質が残っていて、筋肉の緊張がある状態。
ここでホホバオイルマッサージを行えば、疲労回復を早める効果が期待できます。
いずれの場合もオイルをタップリと塗布し、リンパや筋肉の流れにそってマッサージしましょう。
まとめ
筋肉痛は筋繊維再生の証。
体の必然的な機能ですが、できれば筋肉痛にならずに運動を続けたいものですよね。
ホホバオイルは人体に優しく、浸透力が高いのでマッサージオイルとしては最高です。
オイルというとべたつく、と思われるかもしれませんが、浸透力が高いのでむしろさらっとしています。
注意すべきは必ず天然成分100%の、コールドプレスで抽出された品質の高いものを使用することです。
品質の低いホホバオイルでは十分な効果が期待できませんので、気をつけましょう。
運動前、運動後にオイルマッサージを行えば、後の体がぐんと楽になります。
運動前のアップオイルとして、または運動後のケアオイルとしてホホバオイルを是非使用してみて下さいね。