乾燥肌はたるみやすい?老けたと言われないために、スキンケアには保湿美容液をプラスしよう
夏の間はテカリや毛穴と戦ってきた肌も、季節が変わると、「乾燥」と戦わなければなりません。
お肌が乾燥すると、メイクのノリが悪くなる等の弊害がでます。
しかしそれ以上に、お肌内部でのダメージが大きく、放置しておくと将来のお肌に影響を残してしまうので、注意しなければなりません。
そこでおすすめなのが、しっかりとお肌を保湿してくれる美容液。
スキンケアにプラスするだけでお肌を潤し、栄養を与えてくれるのです。
乾燥肌によるたるみとおすすめ保湿美容液について見てみたいと思います。
目次
正常なお肌と乾燥肌はどう違う?
正常なお肌は、角質層の形が綺麗に整っています。
角質細胞がふっくらとして、きちんと並び、その間を角質脂肪幹細胞がセメントのように埋めているのです。
ですから正常なお肌は隙間がなく、整然とした層が形成されています。
この状態のお肌を拡大してみると、表皮の皮丘と皮溝が綺麗な形に揃っているのが分かります。
一方、乾燥したお肌はどのようになっているかと言いますと、水分が不足しているために角質細胞は十分なふくらみを持たず、いびつな形に歪んでいます。
隙間を埋めるはずの角質脂肪幹細胞もゆるく、細胞同志を密着させることができません。
このため角質層は乱れ、スカスカの状態になっているのです。
このような肌の表皮は皮丘と皮溝が整っておらず、破れている箇所も見られます。
角質細胞が綺麗にならび、みっしりとした層を形成している状態は「お肌のきめが整っている」状態。
光を取り込む面が多いので、お肌は透明感に溢れ、内側から輝くようなツヤが宿ります。
くすみもなく、肌トーンが明るく健康に見えます。
一方乾燥肌は「キメが乱れた」状態。
光を取り込む量が少なく、ツヤはありません。
また、乾燥した角質細胞のおかげで肌色は暗く沈み、くすんだ肌色に見えてしまいます。
乾燥肌は外的刺激にも弱い!
お肌の一番上、表皮の下には角質層があります。
この部分では角質細胞が並び、その隙間を埋めるように角質脂肪幹細胞が存在します。
通常ですと、お肌は外的刺激を受けた場合、表皮の上に張られた「皮脂膜バリア」によって刺激をブロックします。
それをも通り抜けてきたものは、この密集した角質層が肌深部まで刺激が到達するのを防いでくれるのです。
しかし、乾燥肌の方は角質層がスカスカになっています。
ですから外的刺激は簡単に角質層を通り抜け、肌深部まで到達してしまうのです。
乾燥肌が進むと敏感肌になってしまうのはこのためです。
肌のたるみは肌内部で起こっていた!
ある程度の年齢になれば、誰しも老化現象を避けることはできません。
しかし、スキンケアをきちんと行っている方とそうでない方の差は、年をとるごとに歴然となります。
肌老化の最も大きな原因と言われるのが「紫外線」。
紫外線は肌の奥深くにまで浸透し、肌の細胞核にダメージを与えてしまいます。
このダメージが蓄積されると肌はハリやツヤを失い、シワやたるみが発生してしまうのです。
肌老化の原因の7割以上は紫外線による「光老化」が原因と考えられていますから、アンチエイジングケアを行っている方は紫外線ブロックをきちんと行うのがおすすめです。
そしてこの紫外線以外にお肌の老化を促進すると考えられているのが「乾燥」です。
お肌が乾燥するとたるみやシワなどを引き起こす原因となってしまうのです。
お肌のたるみはなぜ起こる?
ある程度の年齢になると、ほうれい線やシワ、二重あごが気になり始めます。
これらは全て肌のたるみが原因。
ではなぜお肌がたるんでしまうのでしょうか。
お肌のハリを保ってくれる成分は、肌の真皮層にある「コラーゲン」や「エラスチン」です。
これらの成分が十分に肌内部に存在していると、肌は弾力があり、ピンと張った状態を保つことが出来るのです。
このコラーゲンやエラスチンは肌の「線維芽細胞」によって生成されます。
しかし、この繊維芽細胞がなんらかの影響でダメージを受けると、コラーゲンやエラスチンを生成することができなくなります。
コラーゲンやエラスチンはもともと年齢とともに減少していく成分。
繊維芽細胞までダメージを受けると、お肌のハリを保つほどの量が確保できません。
そのため、お肌は弾力を失い、重力にまけてたるんでしまいます。
この他にも、表情筋の衰えや皮下脂肪の増加など、年齢によって生じる体の変化が複合的に絡み合ってお肌のたるみを引き起こしているのです。
乾燥もたるみを引き起こす要因の一つ
お肌内部のコラーゲンやエラスチンの減少によって生じやすくなるたるみ。
これらの成分を生成する線維芽細胞がダメージを受けることによって、減少が加速します。
この繊維芽細胞にダメージを与えるものの筆頭として考えられるのが「紫外線」。
前述の通り、肌の奥まで侵入し、繊維芽細胞にまでダメージを与えているのです。
また、活性酸素を発生させることによって、肌を酸化させ、コラーゲンやエラスチンを減少させます。
この恐ろしい紫外線以外に気をつけたいのがお肌の「乾燥」なのです。
肌が乾燥すると、肌深部までダメージを受ける
健康なお肌はしっかりと水分を抱え込み、弾力がありツヤもあります。
しかし肌から水分が抜けてしまうと、角質細胞がしぼみ、角質層がスカスカになるため、ハリとツヤが失われます。
外的刺激が肌深部にまで到達し、大切な成分や細胞にダメージを与えてしまいます。
この状態が続くと肌深部に届くダメージは蓄積され、ハリのもとである線維芽細胞にもダメージをあたえてしまうのです。
ですから、お肌の乾燥状態を長く続けてしまうと、肌深部へのダメージは広がる一方。
加齢や紫外線によって受けた肌ダメージがさらに悪化してしまうため、肌の乾燥は「老化現象」を早めてしまうきっかけとなるのです。
保湿美容液をスキンケアにプラス!肌内部から潤して、バリア機能をアップさせよう
エイジングサインの現れを遅くするためにも、紫外線と乾燥は必ず避けたいところです。
外気が乾燥していると、肌内部の水分も逃げ出しやすくなっています。
肌の水分を守るためにもしっかりとスキンケアを行い、水分を閉じ込めておくのがおすすめです。
乾燥する季節は、いつものスキンケアに保湿美容液をプラス。
乾燥トラブルと無縁で過ごすために、スキンケアにもひと手間かけてあげましょう。
保湿効果の高い美容液を見てみたいと思います。
アルティミューン パワライジング コンセントレート
資生堂の美容液です。
高い保湿効果を持ち、乾燥や外的刺激に負けない強い肌をつくってくれます。
資生堂が独自に開発した「アルティミューン コンプレックス」配合。
乾燥による小じわを目立たせず、なめらかなハリ感によってお肌はいきいきと輝きだします。
なじみが早く、べた付きがないので心地よく使用できますよ。
美容液をつけたあとの肌はもっちりして、ふっくら。
肌が柔らかくなり、保湿力の高さを実感できます。
セラミドスキンケア モイスチャライジングセラム
エトヴォスの美容液です。
肌の潤いバリアに着目。
ヒト型セラミドをバランスよく配合し、キメの整ったみずみずしい肌に整えてくれます。
ベタつきがなく、軽い使用感。
シリコン、石油系界面活性剤、鉱物油、パラベン、合成着色料、アルコール無添加。
敏感肌や乾燥肌の方も安心して使用できるので、おすすめです。
まとめ
肌深部へダメージを到達させ、たるみやシワの原因の一つともなる「乾燥」。
ただの乾燥なら表皮だけの問題ですが、肌深部まで乾燥が到達すると深刻な肌トラブルを引き起こします。
バリアが無くなり、弱くなってしまった肌には保湿美容液でしっかりと栄養を届けてあげましょう。
角質細胞を元気にし、スカスカの角質層をふっくらとした状態に整えてくれます。
乾燥する季節はとにかく「保湿」を重視し、春夏以上の手間をかけてあげて下さいね。