肌に栄養を与えるイオン導入美顔器の仕組みや効果や使い方
美顔器には、イオン導入美顔器というものがあります。
イオン導入美顔器という物が販売されているのは知っているけれど、どのような効果があるのか知らない方もいるかと思います。
そして、仕組みや使い方について知りたい方もいることでしょう。
そのような方のために、イオン導入美顔器の仕組みや効果や使い方などを紹介していきます。
イオン導入美顔器のことを知って、美顔器選びの参考にしてください。
イオン導入美顔器の働き
イオン導入とは、微弱な電気を使用することによって、肌に良い栄養成分を皮膚に浸透させて届ける方法になります。
その方法を取り入れた美顔器が、イオン導入美顔器になります。
では、さらに詳しく説明していきます。
角質層と顆粒層の間には電気の膜がある
人間の皮膚は、表部分の角質層と内側の部分の顆粒層で構成されています。
外側である角質層は、酸性で陽イオンが多く、内側の顆粒層はアルカリ性で陰イオンが多くなっています。
そのように、角質層と顆粒層は性質が違うため、その間に電気の膜ができています。
その電気の膜は、美容成分の浸透を妨げるため、通常だと美容成分を浸透させることは難しいことになります。
その問題を解決したものが、イオン導入美顔器になります。
イオン導入美顔器を使用すると、皮膚に微弱な電気が流れます。
そうすると、角質層と顆粒層は中性にかたより、美容成分の浸透を妨げていた電気の膜の機能は弱くなります。
そのため、美容成分は浸透しやすくなります。
マイナスとプラスの性質を利用する
美容成分の一つであるビタミンC誘導体には陰イオンの性質があります。
磁石が同じ極同士で反発しあうように、イオンもマイナスとマイナス、プラスとプラスは反発しあいます。
つまり、イオン導入美顔器でマイナスの電気を流すと、陰イオン(マイナス)であるビタミンC誘導体は反発により皮膚の奥深くまで押されていきます。
結果、ビタミンC誘導体は皮膚の奥深くに浸透することになります。
イオン導入美顔器にはこのような働きがあるので、美容成分を皮膚の奥深くまで浸透させることができるのです。
イオン導入美顔器の効果とは?
イオン導入は、普通に手で化粧品などを使用するよりも、何十倍も浸透させる働きがありますイオン導入はクリニックで受けることができますが、イオン導入美顔器という商品が販売されており、家庭でも気軽に行うことができます。
クリニックのものよりも効果は薄いといわれていますが、イオン導入美顔器でも効果を感じる方は多くいます。
そのため、家庭で気軽にイオン導入をしたい方にとってイオン導入美顔器は最適な物になります。
美容液や化粧水などの成分による効果
効果は使用する美容液などによって変わってきます。
ですが、一般的にはシワやシミやそばかすの予防・美白効果・毛穴を目立たなくする効果・ニキビやニキビ跡の改善・保湿効果などがあります。
イオン導入で特に有効な栄養成分は、先程も話したビタミンC誘導体になります。
そのビタミンC誘導体には、抗酸化作用とメラニン色素の還元作用、新陳代謝の促進作用、皮脂の分泌を正常にする作用、コラーゲンを作るのを促す作用などがあります。
抗酸化作用というのは、老化の原因となる活性酸素を除去する働きになり、アンチエイジングに役立ちます。
そして、メラニン色素はシミやシワや黒ずみの原因となる物質で、メラニンを還元することにより、それらの症状を防止する働きが期待できます。
これらのことからイオン導入美顔器は、シミやそばかすを目立たなくしたい方や、美白にしたい方に最適な物になります。
イオン導入美顔器は、美容液や化粧水に含まれている栄養成分を肌に浸透させるものになるので、その成分が肌にどのような効果があるのか確認してから購入すると良いでしょう。
イオン導入美顔器の使用方法
イオン導入美顔器といっても、メーカーにより使用方法は若干変わってきます。
ですが、一般的な使用方法は、次の通りになります。
まずは、コットンに美容液を染み込ませたものを美顔器のヘッド部分に取り付けます。
そして、イオン導入美顔器を、顔に押しあてて美顔器のスイッチを押して使用します。
その際、一部分に数秒間、優しく押し当てます。
顔全体に浸透するように、少しずつ滑らせて使用しましょう。
イオン導入美顔器は大きい物ではないので、スキンケアをする時、手軽に使用することができます。
それと、美容液だけではなく、化粧水や乳液などを使用できるものもあり、自分に適したものを選ぶと良いでしょう。
使用頻度の目安
早く肌を綺麗にしたい思いから、何度も美顔器を使用したくなりますが、やりすぎは肌トラブルを招く恐れがあります。
イオン導入美顔器は、僅かですが電流を肌に流しているので、毎日使用すると肌に大きな負担がかかります。
そのため、肌に炎症などが起こることもあるので、やりすぎには注意しましょう。
使用頻度の目安は、週に1、2回ほどになります。
また、一部分に長い時間美顔器を当て続けることは止めましょう。
イオン導入に向いている美容成分
イオン導入には、向いている栄養成分と向いていない栄養成分があります。
イオン導入に向いている栄養成分は、ビタミンC誘導体やプラセンタ、アミノ酸やトラネキサム酸になります。
これらは粒子が非常に小さく、イオン導入で浸透しやすい栄養成分になります。
それに対して、イオン導入に向いていないイオン化できない栄養成分もあり、ヒアルロン酸やコラーゲンなどは粒子が大きく、浸透しにくい成分になります。
そのため、美容液にそのような成分が含まれていても、皮膚に浸透させることは難しいといえます。
このように、イオン化できる栄養成分のみ、イオン導入に向いています。
また、粒子が非常に小さい香料などの添加物が含まれている化粧水を使用すると、美容成分と共に添加物の成分が皮膚の奥深くまで浸透してしまいます。
したがって、イオン化しない添加物が含まれているものか、イオン導入美顔器専用の化粧水を使用することをおすすめします。
しかし、一番良いのは、無添加のものを使用することになります。
イオン導入に適した美容成分の効果
イオン導入で代表的な美容成分は、ビタミンC誘導体になります。
ビタミンC誘導体には抗酸化作用があり、老化を促進させる活性酸素を除去する作用があります。
また、シミやシワの原因となるメラニン色素を作るのを抑制する作用もあります。
次にプラセンタは、皮膚細胞を活発にさせる働きがあるため、肌の代謝を促す作用があります。
そのため、肌の機能を整え、シワやたるみなどを防止することが期待できます。
また、抗酸化作用もあり、皮膚細胞の酸化を防止する作用があります。
次にトラネキサム酸は、アミノ酸の一種で、シミの原因となるメラニン色素を生成させる物質を止める働きがあります。
その結果、メラニン色素の生成を抑制することができ、シミやそばかすなどを防止することができます。
次にトレハロースは、肌の乾燥を防ぐ成分になります。
ヒアルロン酸やコラーゲンは肌の潤いを保つ成分で有名ですが、トレハロースは肌の深い部分にある細胞膜を守り、肌の内側の潤いを保ちます。
そのため、トレハロースをイオン導入することにより、肌の乾燥を防止し、潤いのある肌を保つことが期待できます。
まとめ
以上のようにイオン導入美顔器は、お肌に良い美容成分を肌に浸透させる機器になります。
そのため、肌に浸透させる美容液や化粧水が重要になってきます。
多くのイオン導入美顔器は、美容液がセットになって販売されています。
したがって、美顔器本体ではなく、美容液に含まれている栄養成分を確認することも大切になります。