乾燥を和らげてしっとり肌になる秘訣は保湿クリーム選びにあった
保湿クリームは乾燥対策には欠かせない大切なお供で、水分の蒸発を防いで肌をしっとりと保ってくれます。
種類によっては美容成分もたっぷり入っていて、肌の悩みを改善してくれるものもあります。
たくさんある保湿クリームの中から、これだと思えるものを見つけるのも大変です。
そこで、保湿クリーム選びのポイントについて紹介しましょう。
保湿力抜群のセラミド
セラミドとは?
保湿クリーム選びのポイントとしてはまず、配合されている保湿成分をしっかりチェックしましょう。
たくさんある保湿成分の中でも、一番重視したいのがセラミドです。
肌には水分の蒸発を防ぐためのバリア機能が備わっていて、皮脂、細胞間脂質、天然保湿因子の3つで構成されています。
この細胞間脂質の中で約4割を占めているのがセラミドです。
そんなセラミドは洗顔などの日々のスキンケアで流れ出してしまうと肌の水分保持力が低下してしまって、肌が乾燥しやすくなります。
また、肌を保護する作用も持っていますから、セラミドが少なくなると肌が敏感になってしまいます。
元々肌にある成分で角質層の保湿を担っていますから、保湿クリームでそれを補ってあげるのが一番保湿力を高めるのに役立ちます。
セラミドの種類に注意
元々肌にある成分のセラミドですから保湿クリームで補う場合でも、肌になじみやすく浸透力も抜群です。
また、刺激を受けにくく肌に優しい成分ですから、敏感肌の方でも安心して使えます。
保湿クリームに配合されているセラミドにもいくつかのタイプがあります。
その中でも使いやすくて保湿力が高いのがヒト型セラミドです。
まずはクリームを選ぶ時にセラミドのタイプに注目してみましょう。
公式サイトにヒト型セラミド配合などと記されているなら安心できます。
また、特にどのセラミドなのか表記されていないなら、パッケージなどを見てみましょう。
セラミド1やセラミド2など、数字が後ろに書かれているものがヒト型セラミドです。
また、ヒト型セラミドが配合されていても量が少なければ保湿力が落ちてしまいますから、配合量が多いものがおすすめです。
セラミド以外に注目したい保湿成分
保湿の定番成分
セラミド以外にも保湿力が高い成分がありますから、一緒に配合された保湿クリームを選ぶと効果的です。
保湿の定番ヒアルロン酸は水分保持力に優れていて、クリーム以外にもたくさんの化粧品に含まれているメジャーな保湿成分です。
コラーゲンも保湿の定番で、肌にハリや弾力を与えてくれてふっくらした肌でいられます。
コラーゲンをサポートする成分のエラスチンにも要注目です。
コラーゲンを強化する働きを持っていますから、肌のハリを取り戻したい方はコラーゲンと共にエラスチンが配合されているクリームをえらびましょう。
注目の保湿成分リピジュア
リピジュアという保湿成分に注目が集まっていて医療現場で使われていたり、シャンプーやコンタクトの保存液など、幅広い目的で利用されていたりします。
保湿クリームにも配合されることが増えてきて、保水力はヒアルロン酸の約2倍もあります。
水で洗っても保湿力が落ちないという特徴があり、使えば使うほど保湿効果が高まってくれます。
定番の保湿成分では肌が乾燥してしまうという方は、リピジュア入りの保湿クリームがおすすめです。
肌の悩みに合わせた選び方
ニキビ肌をケアする
ニキビに保湿クリームを塗るとニキビが悪化してしまうと思っている人もいるでしょうが、大人ニキビの場合は乾燥が原因になっている場合がほとんどです。
乾燥を和らげるためにも保湿クリームを使って、肌のバランスを整えるのが大切です。
ニキビにも効果のある成分が含まれていると、保湿しながらニキビケアも一緒にできます。
炎症を鎮めてくれるグリチルリチン酸ジカリウム、肌荒れを防ぐパントテン酸、代謝アップ効果のあるトコフェロールなどが効果的です。
年齢肌の悩みを改善
年齢肌に多いしわやたるみ、肌の老化などに悩んでいるなら、保湿クリームにもエイジングケア効果の高い成分が入ったものを選びましょう。
コラーゲン生成を高めてくれるレチノール、肌の深部に働きかけるナールスゲンなどがあります。
また、抗酸化作用の高いフラーレンやアスタキサンチン、コエンザイムQ10なども老化防止になります。
シミやくすみを改善
シミが表面化してきたとか、くすみを何とかしたいなどの悩みを抱えているなら、美白と保湿が一緒にできるものが良いでしょう。
美白成分には色々とありますが、シミを薄くしたいならハイドロキノンかビタミンC誘導体、予防目的ならコウジ酸やトラネキサム酸、アルブチンなどがおすすめです。
保湿と美白で化粧品を2種類使う手間を省いてくれて、肌に重ねる種類も減りますから肌への負担も減らせます。
無添加で低刺激なもの
アルコールや防腐剤、着色料など、添加物がたくさん入っていると肌にも負担になってしまいます。
特に敏感肌にとってはこれらの添加物が肌荒れの元になり、かぶれや赤みを引き起こすこともあります。
毎日使うものだからこそ、肌に優しい安全なものを使いましょう。
添加物がなるべく使われていない無添加タイプなら、肌への刺激も低くて肌トラブルの心配もありません。
商品パッケージや公式サイトの成分表をチェックしてみて、添加物が極力使われていないものを選びましょう。
保湿クリームの注意点
乳液か保湿クリームか
保湿クリームをスキンケアに使っているなら、乳液は必要ありません。
2つの目的はほぼ同じで、水分が多めで油分が少なめなのが乳液でその反対がクリームです。
皮脂の分泌が多いオイリー肌の方や10代、20代前半の若い方など、肌が乾燥しにくい方は乳液の方が向いています。
逆に乾燥肌や普通肌でも冬場の乾燥に悩んでいる方、年齢を重ねて肌質が変わってきた方などは、保湿クリームの方が向いています。
両方一緒に使うと油分過多になってしまって、テカリやニキビの原因になりますから、片方だけにしておきましょう。
違う種類のクリームを重ね付け
色々な種類のクリームを重ね付けしている人もいます。
種類にもよりますが、ほとんどのクリームには油分が含まれていますし、クリーム同士で重複している成分もあります。
肌に余分に栄養や油分を与えることになりますから、栄養過多で肌の調子が悪くなってしまったり、油分が多すぎてべたついたり化粧崩れを起こすこともあります。
毛穴が開いて汚れが詰まりやすくニキビの原因にもなりますから、違う種類のクリームを重ねるのはできるだけ避けるようにしましょう。
また、後から塗ったクリームが前に塗ったもので弾かれてしまって、せっかくの美容成分が浸透しないこともあります。
オイリー肌と保湿クリーム
皮脂の分泌が活発なオイリー肌の人は無理に保湿クリームを塗る必要はありません。
自分の皮脂で肌が充分に潤っていますから、保湿成分をクリームで足してサポートする必要がないからです。
しかし、洗顔後などの水分の蒸発がひどい時には、何らかの保湿剤は使った方が良いでしょう。
オイルが含まれておらず、水分保持力の高い成分のみが配合されたサラっとしたタイプのものなら、べたつきなく使えて洗顔後の水分の蒸発を抑えてくれます。
まとめ
乾燥は肌の大敵ですから、保湿クリームを使って乾燥をしっかりと防ぐことで美肌を目指せます。
肌に合った保湿クリームを選ぶためにも紹介した選び方を参考にして、成分をチェックしたり肌質や肌の悩みに合った保湿クリームを見つけてたりしてください。
自分の肌に合ったものなら肌を健やかに保ってくれて、肌トラブル知らずの健やかな肌でいられます。