オイルだから食用もいける?ホホバオイルは食べられるのか
ホホバオイルは、よく肌のケアなどに使われるオイルになります。
でも、肌のケアなどに使われるオイルとはいえ、オイルはオイルです。
ということはたとえばオリーブオイルのように、食用のオイルとしても使えるのではないかという疑問が出てくるのも当然です。
でも実際のところホホバオイルは食用として使えるのでしょうか?
ホホバオイルは食用には向かない
まず結論から言うと、ホホバオイルは食用には向かないという事になります。
ホホバオイルというから、ホホバオイルも油なのではないかと思ってしまうでしょうが、実はホホバオイルは油というよりはワックスになります。
ワックスは当然食用にはなりません。
だからホホバオイルは食用には向かないと言えるでしょう。
食用としても使えるオイルが欲しいのであれば、やはりその代表格と言えるオリーブオイルがおすすめです。
オリーブオイルであれば髪にも肌にも使えますし、余ったらたとえばサラダにかけることもできますし、パスタのソースの元として使うこともできます。
だから、使いきれないということはまずなくなるでしょう。
ワックスだと何故食用にならないのか
でも、なぜホホバオイルのようにワックスだと食用にならないのでしょうか?
それは意外と単純な話です。
油と違いワックスというのは、胃腸の中で消化吸収されないのです。
胃腸の中で消化吸収されない物質が入ってきたら、胃腸はすごくあれてしまう可能性はすごく高いです。
胃腸を荒らしてしまうような物質は、食用として適しているとは言えないでしょう。
他の物質の消化吸収も悪くなる
もしホホバオイルを食用として摂取してしまって胃腸を荒らしてしまったら、他の物質の消化吸収も悪くなると言えます。
たとえば食品から摂取した普通の栄養なども胃腸が荒れている状態では正常に消化吸収されなくなります。
元々ホホバオイルを食用にしたいと思ったのは、肌ケアや頭皮ケアを内側からも行いたいという思いからであることが多いでしょう。
でもこうしてそれが胃腸を荒らしてしまい、普通の食品の栄養すらも普通に摂取できなくなったら、あきらかに肌や頭皮は余計にボロボロになると言えるでしょう。
つまり、完全に逆効果になってしまうという事です。
わざわざ逆効果になることをするべきではないので、ホホバオイルは食用としては使わない方が良いということになります。
少量であれば口に入っても問題はない
ただホホバオイルは、少量であれば口に入っても問題はないです。
たとえばホホバオイルの使い道として、リップバームのように使うという方もいるでしょう。
もしそうしてリップバームのようにして使ったら、なにかの拍子でソレを舐めてしまうという事もあるはずです。
それでも一応体内にホホバオイルを摂取していることになります。
だから、もしかしたらそれで胃腸の状態が悪くなるのではないかと心配する方もいるかもしれません。
でもその位の量であれば、別に体内にはいったところで大した問題にはなりません。
食用として使わなければ大量に入ることはない
ようは消化が悪いのでたくさんとってはいけないという事です。
食用として使わない限り、ホホバオイルが体内にたくさん入るという可能性は低いです。
最も体内に入りやすいのはホホバオイルを口につけることですが、口につける分なら量はまず確実に少ないでしょう。
顔につける際にも、せいぜい数滴しかつけないはずです。
それは、食用として考えると、小さじ4分の1くらいの量になるはずです。
しかもそれらが全て口の中に入るわけではありません。
だから、もっと表記できないくらい少量しか摂取しないでしょう。
なので、食用として使うのはNGですが、体内にうっかり入る分に関しては、まったく気にしなくて良いと言えるでしょう。
別段おいしいものではないので、積極的に舐めるのはおすすめしませんが。
ホホバオイルを食用として使う地域もない
ホホバオイルが食用として向かないというのは、世界中の人々が証明してくれています。
というのも、この世界中に、ホホバオイルを食用として摂取している地域はないのです。
世界中にこれだけ民族がいて、これだけ様々な文化があるにも関わらず、ホホバオイルを食用として摂取している地域がないというのはつまり、食用としてはそれだけ向かないという事でしょう。
世界中にはほんとうに様々な食文化があります。
例えば日本だって他の国ではまず食べないようなクジラを食べることもありますし、海外に目を向ければ昆虫を食べることなんてざらにあると言えるでしょう。
その他にも蛇やカエルを食べることもあります。
それだけ世界中では思いもしないものが食用として重宝されている中、ホホバオイルは世界中で食用とされていないのです。
緊急時に摂取する人々はいる
ただそんなホホバオイルですが、緊急時に限り食用として摂取されている地域もあります。
でも、あくまでも緊急時です。
つまり他にも何も食べるものがなかったりした状況で、仕方がなくソレを口にするといったようなことになります。
そういう状況であれば、逆に消化吸収されないというのもある意味ではお腹にたまって良いのかもしれません。
だからあえて緊急時には食べられることもあるのでしょう。
肌や髪の毛等のケアにのみ使うのが正解
このように、ホホバオイルは全く食用には向きませんから、肌や髪の毛のケアにだけ使うようにしてください。
肌や髪の毛のケアとして使うだけでも、ホホバオイルは十分な量を使うことができるでしょうし、十分ケアは出来ます。
もちろん体内を綺麗にすることも大切なことではありますが、本当に体内をケアしていきたいなら、そうして油などで手軽に体内をきれいにするのではなく、食事からしっかりと工夫して、バランスよく食品を摂取するようにして、それで体内を綺麗にした方がはるかに良いです。
肌や髪の毛のケアにホホバオイルを使いつつ、是非食事にも工夫をしてみてください。
そうして食事を工夫することは、肌や髪の毛のケアに対してだけではなく、身体のあらゆるところに酔い影響をもたらすでしょう。
食事こそが身体を作っていると言えるのですから。
1年くらいで使い切れば良い
ホホバオイルは、酸化に強いオイルになります。
だから他のオイルのように、開封してから2ヶ月くらいまでには使い切らないとならないということがありません。
もしそうなのであれば、確かに食用としても使いたくなる気持ちはわかります。
でもホホバオイルは1年持つのです。
1年間オイルを使い続ければ、どう考えてもそのホホバオイルは使い切ることが出来るでしょう。
オイルなんてそんなに大容量のボトルに入っているわけではないでしょう。
だからせいぜい普通に毎日使用していれば、3ヶ月から半年位ではなくなるはずです。
そんなものなので、いつまでに使い切らないといけないという事は全く気にする必要はありません。
本来の用途だけに使うようにして、逆効果の使い方をしないように気をつけて使用していってください。
まとめ
ホホバオイルは食用としては食べない方が良いことは間違いありません。
そして食用として使う必要もありません。
そんなもったいない使い方をするのではなく、しっかりと役に立つような使い方をして、無駄遣いをすることはなくしていきましょう。
せっかくの良いオイルなので、そういう使い方をしていたらすごく勿体ないですから。