お肌だけじゃない! ヘアケアにも試してほしいホホバオイル!
最近よく耳にする「ホホバオイル」。
保湿力に優れ、乾燥肌のケアにはもってこい!
しかし、それだけではないのです。
ホホバオイルはヘアケアにも使用できるってご存知でしたか?
オイルってことは油でしょ?
なんだかべたつきそう…。
そんな風に思われた方もいるかもしれません。
しかし、違うんです。
ホホバオイルは美髪を目指す方におすすめなんです。
ホホバオイルのヘアケアとはどんなものなのでしょうか?
ホホバオイルってどんなオイル?
ホホバオイルという名前を聞いたことがある方は多いと思います。
ドラッグストアなどに行くと、「ホホバオイル入り!」と記してある商品をたくさん見ますよね。
しかし、どんなオイルなのか理解している方は意外と少ないのではないのでしょうか。
ホホバオイルのあれこれを知れば、試してみたくなること間違いなしですよ。
砂漠に生きる強い植物!
ホホバオイルの「ホホバ」とは、ツゲ科植物の名前です。
原産地は、アメリカ合衆国のアリゾナ州、カリフォルニア南部、メキシコ北部の砂漠地帯です。
樹齢は200年にも達すると言われ、砂漠の暑さにも耐えられます。
非常に乾燥に強く、年間降水量が20ミリもあれば生育できるとか。
原産地以外でのホホバの栽培は非常に難しいとされてきましたが、近年になって育成方法が確立され、アメリカだけでなく南アメリカ、オーストラリア、イスラエルなどでも栽培されています。
ネイティブアメリカンも愛した万能薬!
1600年代のスペイン宣教師の記録によると、ネイティブアメリカン達がホホバの実をつぶし、そこから抽出したオイルを髪や体に塗布し、使用していたとあります。
乾燥した気候から体を守り、さらに殺菌作用も認められているので、やけどの傷などにも塗布されていました。
ネイティブアメリカン達はこのホホバオイルを「砂漠からの黄金の液体」として大切にし、万能薬として崇めてきたのです。
ホホバオイルが認められるようになった!
万能ともいえる効果を持つホホバオイルですが、本格的に広まったのは1971年のマッコウクジラ捕獲禁止令が発令されてから。
それまで、マッコウクジラから取れるオイルはあらゆるところで使用されてきました。
機械油、照明の燃料、化粧品など、あげれば枚挙に暇がありません。
そんな中、突然の捕獲禁止。
マッコウクジラの乱獲が原因とはいえ、人々の生活に欠かすことのできないオイルです。
これに代わるものを探さなければなりません。
そうして目をつけられたのが、ホホバオイルでした。
不思議なことに、動物脂であるマッコウクジラオイルと、植物脂であるホホバオイルは成分的に類似点が多く見られました。
そのため、取引の禁止されたマッコウクジラのオイルに代わり、植物性のホホバオイルが重宝されるようになったのです。
とっても安全!
人間の体には「ワックスエステル」が存在します。
これが私達の皮脂の水分量を調節しているのです。
このワックスエステルがホホバオイルにも存在します。
しかもホホバは分子構造が人の細胞構造と非常に似ていたので、そのワックスエステルは人間のものとほぼ同じ成分。
人間のものと同じ成分だからこそ、他のオイルに比べて浸透性が高く、高い保湿効果を持っています。
さらに、安全性も認められています。
化学的にその性質の安定性が認められているので、人工心臓の潤滑剤として使用されるほど。
このような分子構造を持つ植物は、ホホバ以外にはありません。
ホホバオイルに見られる効能…まさに万能薬!
アメリカの医療レポートによると、皮膚科、産婦人科、歯科などで医療グレードのホホバオイルが使用されているそうです。
これはホホバオイルが安定した性質を持ち、腐敗、酸化しにくいから。
主にどんな効能があると考えられているのでしょうか。
ざっとあげてみたいと思います。
●高い保湿力:皮膚の細胞組織を安定化させる。
皮脂膜を助け、皮膚の保湿効果を高める。
●強い抗酸化作用。
●強い抗炎症作用:日焼けや火傷などの後の皮膚のほてりを鎮める。
●エモリエント作用:脂肪酸が多く含まれているので、皮膚を柔らかくし、弾力を与える。
妊娠線の予防にも効果的とされる。
●抗バクテリア作用。
●抗真菌製作用。
●創傷治癒作用。
●毛穴のつまり・汚れを落とす。
●血行とリンパの流れの改善。
●鎮痛作用。
他にも、角質培養の培養液としても適しています。
医療現場でも使用されるほどのオイルなら、安心して使うことが出来ますね。
ホホバでヘアケアをおすすめする理由
乾燥が気になる人にとって、お肌だけではなく頭皮の乾燥にも悩んでいる方は多いはず。
べたべたするからオイルは嫌だ!
ホホバオイルはそんな方にこそおすすめしたいオイルです。
まず、べたつきません。
オイル成分が、皮脂の水分と油分を調節してくれるのです。
それから、使用感。
同じような植物性のオイルとして、椿油や杏油などがありますよね。
ホホバオイルはこれらよりもっと軽いテクスチャで、気兼ねなく使用できます。
人の皮膚への浸透力も高く、安全性も折り紙付き。
特に美髪のポイントは頭皮ケアと言われていますから、ホホバオイルの安全性と保湿力はおすすめです。
美髪になれるホホバの効能とは!
ホホバオイルを使用することで、期待できるいくつかの効能を記してみますね。
●頭皮と髪の毛が潤う。
●頭皮の毛穴のつまりを落としてくれる。
●頭皮の油分と水分のバランスを整えてくれる。
●頭皮細胞の活性化を促してくれる。
ホホバオイルはこのように頭皮ケアにとっても有効です。
整髪剤代わりに毛先につければ、しっとりとまとまりやすい髪になります。
うるおいも宿って、髪の毛はしっとりつやつや。
植物性だから、敏感肌の方も安心です。
髪の整髪料が顔について、お肌が荒れた、なんて話も良く聞きますよね。
ホホバオイルは顔や肌についても大丈夫。
安心して使えますね。
ホホバオイルのヘアケア方法
それでは、ホホバオイルを使用したトリートメント方法をご紹介します。
頭皮ケア
乾いた髪をよくブラッシングします。
その後、数滴ホホバオイルを掌に落とします。
オイルは優しく温めて下さい。
それから指の腹を使用して、マッサージ。
気持ちよく感じるくらいの力がベストです。
毛穴の汚れを落とし、頭皮を活性化させてくれます。
美しい髪が生えてくるのを助けてくれるわけですね。
シャンプー前後に!
髪を洗う前にホホバオイルで軽くマッサージしておくのもおすすめです。
マッサージの後はいつも通りシャンプーするだけです。
お風呂でなら、シャンプー後のトリートメントと一緒に使うのもいいですね。
こちらも簡単で、愛用のトリートメントにホホバオイルを数滴混ぜるだけ。
お風呂のついでなので、手軽に行えるのがメリットです。
いつの間にか、いつもと違う髪になっていますよ。
アウトバスで!
お風呂の後、ドライヤーをかけますよね。
ドライヤーの熱風は髪を痛めがちです。
そんな時、ドライヤー前にホホバオイルを髪の毛先に塗りましょう。
こうすることで、ドライヤーの熱から髪の毛を保護してくれるのです。
ぱさぱさしがちな冬にはとくにおすすめですよ。
まとめ
簡単にできるホホバオイルのヘアケア。
オイルさえあれば、ついでに全身ケアもできちゃいます。
植物由来の安心成分ですから、これは是非試してみたいですね。
浸透も良く、べた付きにくいホホバオイルですが、やはり適量での使用をおすすめします。
高い効果を狙ってたくさんつけても、髪がいきなり良くなるわけではありません。
それどころか、つけすぎるとさすがにべた付いてしまいます。
オイルの特性を生かし、良い状態で使用するため、自分にあった量を見極めるのが大切ですね。