オイルは天然の育毛剤!?ホホバオイル、オリーブオイル、ココナッツオイル、椿油でオイル育毛
今話題のホホバオイルを始めとして、オリーブオイル、ココナッツオイル、そして日本に昔からある椿油はいずれも育毛効果がある天然の植物オイルです。
ヘアケアやスキンケアで利用されているオイルですが、これらのオイルを育毛に利用してみませんか?
こうしたオイルが育毛に役立つ理由をご説明して、育毛に効果的なオイルの使い方をご紹介します。
ホホバオイルのすぐれた育毛効果
ホホバオイルとは
ホホバオイルはアメリカや中南米原産のツゲ科の植物「Jojoba(ホホバ)」の実から取ったオイルです。
優れた保湿性や浸透性があり、クレンジングオイルや保湿オイルなどとしてスキンケアに使われていますが、今その育毛効果が注目されています。
人間の皮脂に非常に近い成分なので、頭皮や髪によくなじみ、どんな肌質にも使用できます。
ホホバオイルは透明のものと金色のものがありますが、おすすめは有効成分を多く含む未精製の金色のものです。
ホホバオイルが育毛に役立つ理由
ホホバオイルは天然の抗酸化成分トコフェロールを多量に含み、毛根の毛母細胞を若返らせて育毛を促進します。
ビタミンA、D、Eやミネラル、アミノ酸などの成分が健康な頭皮や髪を作ります。
保湿効果が高く頭皮や髪の水分を外へ逃がさないように働いて、乾燥による脱毛やふけや痒みを防ぎます。
ホホバオイルはその成分の50%以上が人間の皮脂に近い「ワックスエステル」なので、肌への浸透力が高く敏感肌の人でも刺激がありません。
皮脂と結びつきやすいので、頭皮の余分な皮脂や毛穴に詰まった皮脂と結びついて、汚れと共に除去する効果があります。
脂性肌には皮脂の過剰分泌を抑えるように働き、乾燥肌には油分を補給します。
天然の抗菌効果があるので、頭皮のバクテリアの繁殖を抑えて炎症を鎮めます。
まだ研究途上ではありますが、ホホバオイルは5aリアクターゼ抑制作用もあると言われています。
薄毛の大きな原因は、体内の5aリアクターゼが男性ホルモンのテストステロンと結びついて、脱毛物質のジヒドロテストステロンを作り出すことです。
女性も体内に一定のテストステロンがあるので、加齢で女性ホルモンが減るとその影響を受けるようになります。
ホホバオイルは5aリアクターゼの働きを抑制してテストステロンと結びつかないようにして、ジヒドロテストステロンを作らないようにすることで脱毛を防ぐと言われています。
このようにホホバオイルは、女性の育毛にも男性の薄毛対策にも有効なオイルです。
オリーブオイル
身近な育毛剤オリーブオイル
身近にあるもので育毛しようと思ったら、まず考えたいのはオリーブオイルです。
元々その優れた保湿性がスキンケアに生かされていますが、ヘアケアにも同様に効果を発揮します。
オリーブオイルを育毛に使う場合は、安価なものを使うと不純物や沈殿物で肌にトラブルを起こすので、品質の確かなものを選びましょう。
最も純度が高いものは「エキストラバージン・オリーブオイル」です。
オリーブオイルの育毛効果
オリーブオイルに含まれるビタミンEやポリフェノールはアンチエイジング効果があります。
毛根に作用して血行を良くして、細胞を若返らせて、髪が元気に育つように働きます。
オレイン酸は優れた保湿効果があり、頭皮を乾燥から守り、乾燥が原因のふけや痒みや脱毛を防ぎます。
純度が高いオリーブオイルは頭皮に深く浸透して、毛根に栄養を与えます。
また毛穴にも浸透して余分な皮脂や汚れを落とす効果があります。
髪にも自然の艶と、しなやかで美しいコシとハリを与えます。
ココナッツオイル
万能オイルのココナッツオイル
ココナッツオイルは万能オイルと言われるほど、スキンケア、ヘアケア、ダイエットに様々な働きをします。
最近は認知症予防にも効果があると言われて注目されています。
ココナッツオイルは頭皮や髪に様々な効果をもたらし、女性のヘアケアだけではなく薄毛の男性の頭皮ケアにもおすすめです。
ココナッツオイルを選ぶときには不純物が無い「エクストラバージン・ココナッツオイル」を選びましょう。
ココナツオイルの育毛効果
ココナッツオイルは分子量が小さい「中鎖脂肪酸」を多く含むので、肌や髪への浸透力が高く、頭皮に潤いを与えて乾燥を防ぎ、ふけや痒みや脱毛を防ぎます。
ココナッツオイルに含まれるラウリン酸は、細胞の免疫力を上げて育毛を促します。
ビタミンEの抗酸化作用は毛根の細胞を若返らせて細胞分裂を促進します。
天然の抗菌作用があり、バクテリアやカビを防ぎ、頭皮の炎症を防いで健康な育毛環境を作ります。
紫外線の約20%を防ぐ効果があるので、薄毛の頭皮を日光の刺激から守り、髪を乾燥から守って枝毛を防ぎます。
またココナッツオイルは、パーマやヘアカラーで傷んだ髪のヘアケアに特に効果的です。
椿油
椿油は伝統的なヘアケアオイル
椿油は日本では平安時代から黒髪の手入れに使われていました。
その他食用、スキンケア用に広く利用されています。
育毛に適しているのは純度が高い椿100%の油です。
椿油の育毛効果
椿油の主成分はオレイン酸で、髪や頭皮の潤いを保ちます。
オレイン酸の含有量は85%でオリーブオイルよりも高い数値です。
ビタミンEも含んでいるので、抗酸化作用があり、髪や頭皮の細胞分裂を活発にします。
サポニンは抗菌作用があり、カビやダニから頭皮や髪を守ります。
椿油は頭皮の環境を良くする作用はありますが、薄毛の改善よりはどちらかというと髪をきれいにするヘアケア用と言えるでしょう。
オイルを使った育毛の方法
以上のようなオイルを使った育毛の方法をご紹介します。
いずれのオイルも同様の方法で使用できますが、使用量はオイルの種類や髪の量や髪質によって加減してください。
頭皮につける
オイルを数滴手に取って、シャンプー後の清潔な頭皮につけます。
頭皮の乾燥を防ぎ、栄養成分を頭皮に行き渡らせる効果があります。
いずれも浸透力の高いオイルなので肌になじんで行くはずですが、べたついたら量が多いのかもしれないので量を調整しましょう。
育毛剤を併用する場合は、育毛剤を先に使用してからオイルをつけましょう。
マッサージ
オイルマッサージをすると、頭皮の血行が促進されて毛根に栄養が行き渡るようになるので育毛効果が上がります。
シャンプー前に500円玉ほどのオイルを手に取って、頭皮につけます。
全体になじませてから、指の腹を頭皮に押し当てて、下から上に押しながら動かしていきます。
マッサージが終わったら、シャンプーして洗い流します。
もしオイルが残っているようなら2回シャンプーします。
シャンプーの後はタオルドライして、乾燥させないように頭皮に数滴のオイルをつけましょう。
オイルパック
オイルマッサージの後に、蒸しタオルを頭の上に置いて、キャップで包んで30分間ほど放置します。
こうするうちに、頭皮の皮脂や毛穴の皮脂や汚れが浮き上がってきます。
時間が来たらシャンプーで洗い流します。
最後はタオルドライして、乾燥しないように頭皮に数滴のオイルをつけます。
マッサージやパックは頭皮や毛穴の皮脂や汚れを取り除くのに効果的な方法ですが、やりすぎると頭皮を傷めたり乾燥させたりするので、1か月に2~3回程度までにしましょう。
コンディショナー
オイルをコンディショナーとして利用すると、すこやかな頭皮と共に艶やかな髪が作られます。
さっぱりした仕上がりにしたい人はシャンプー前のトリートメント、有効成分をより浸透させたい人はシャンプー後のトリートメントをおすすめします。
シャンプー前に使用するときは、まずブラッシングで髪の汚れを落として、オイルを髪につけてブラシで毛先に伸ばします。
浸透したらシャンプーで洗い流して、タオルドライして、乾燥しないように頭皮に少量のオイルをつけます。
シャンプーの後に使用するときには、シャンプー後のタオルドライした髪にオイルをつけて、ドライヤーで乾かしながら毛先に伸ばします。
洗い流さないのでより多くの有効成分が髪に浸透します。
油が多すぎてべとつくと思われる場合は、オイルをぬるま湯に溶かしてつけましょう。
まとめ
ホホバオイル、オリーブオイル、ココナッツオイル、椿油などの植物性のオイルは肌になじむ自然のオイルで育毛に効果的です。
頭皮に塗るだけでなく、マッサージ、パック、コンディショナーとして使う方法があります。
いずれも艶やかな髪を作り、頭皮の環境を整える効果がありますが、薄毛の治療に使う場合はもし効果が上がらなければ育毛剤と併用しましょう。