ホホバオイルを日焼け止めの代用品にしたらダメージは低減できない?
ホホバオイルは、髪や頭皮を保湿できる美容オイルですが、日焼け止めの代用品として使用できるという誤った情報が流れています。
実際にホホバオイルを日焼け止めの代用品として使用したら、顔が日焼けをした方は多くいるのです。
そこで、ホホバオイルが日焼け止めの代用品として使用できない理由や、紫外線の対策を講じる方法などを紹介するので、参考にしてみて下さい。
ホホバオイルで日焼け止めは可能?
ホホバオイルを日焼け止めの代用品として使用できない理由を知ってもらうために、ホホバオイルが紫外線A波と紫外線B波などのダメージを低減できるのか紹介するので、見ていきましょう。
ダメージを低減できる紫外線A波
地表まで降り注ぐ紫外線には『A波』と『B波』があります。
この紫外線A波は、化粧品のUVカット機能では『PA』が、ダメージを低減させるレベルを表しています。
そしてホホバオイルは日焼け止めの代用品にはなりませんが、紫外線A波であれば、数時間はダメージを低減させる事ができるのです。
紫外線がA波だけであれば、ホホバオイルは日焼け止めの代用品として利用する事ができます。
しかし紫外線はB波も降り注ぐので、ホホバオイルでは日焼け止めの代用品として利用をするのは辞めたほうが良いでしょう。
ダメージを低減できない紫外線B波
ホホバオイルでは、紫外線B波のダメージを低減できませんが、化粧品では紫外線B波のダメージを低減させる事ができます。
化粧品に備えられているUVカット機能の『SPF』のレベルによって、ダメージを低減できますが、それはダメージを低減できている時間を意味しています。
仮にSPF50の化粧品を使用したら、紫外線を浴びてから、日焼けをしてしまう時間を50倍まで遅らせる事ができるのです。
日焼けをする時間は個人差があるので、仮に紫外線を浴びてから10分で日焼けをする方が、SPF50の化粧品を利用したら日焼けをしていく時間は『10×50=500分』という事になります。
しかし、このような機能は残念ながらホホバオイルには、紫外線B波のダメージを低減できるほどレベルは高くないのでUVカット機能のレベルが高い化粧品を使用したほうが良いでしょう。
2種類の紫外線の特徴
ホホバオイルでは紫外線B波のダメージが低減できない事が分かってもらえた所で、次に2種類の紫外線の特徴を紹介するので、見ていきましょう。
紫外線A波
紫外線A波は、地表に届く紫外線の約95%を占めていますが、そのエネルギーは弱くなっています。
しかし肌に浸透しやすいので、大きなダメージを与えてしまうのです。
そして紫外線A波のダメージを受けたら、コラーゲンやヒアルロン酸を作り出してくれる繊維芽細胞が傷ついてしまいます。
そうなれば肌の弾力がなくなっていくので、肌にシワができたり、たるんだりします。
ホホバオイルでは、紫外線A波のダメージを数時間しか低減できないので、注意しなければいけません。
紫外線B波
紫外線B波は地表まで降り注ぐ紫外線全体の約5%程度しかありません。
しかし紫外線A波より強いエネルギーを持っているので、肌細胞に深刻なダメージを与えてしまうのです。
そうなれば、肌が赤くなって、メラニン色素が生成されてしまうので、肌のシミができる原因になります。
そのためホホバオイルが日焼け止めの代用品として使用したら、肌は日焼けをしてシミができる原因になるので注意して下さい。
ホホバオイルと日焼け止めを併用
ホホバオイルでは日焼け止めの代用品として使用できませんが、ホホバオイルと日焼け止めを併用する事で、紫外線のダメージを低減させる事ができます。
しかし、併用する場合には注意点もあるので詳しく紹介しましょう。
併用する方法
ホホバオイルは髪・頭皮・肌へ塗る事はできますが、紫外線の対策を講じるために肌へ塗る必要はありません。
なぜならUVカット機能のレベルが高い日焼け止めを肌へ塗る事ができるからです。
しかし日焼け止めは、髪や頭皮に塗る事ができません(頭皮用の日焼け止めは除きます)。
そこでホホバオイルは髪や頭皮に塗って、日焼け止めは肌へ塗れば、紫外線のダメージを低減させる事ができます。
併用する際のデメリット
ホホバオイルとUVカット機能のレベルが高い日焼け止めを併用したら、紫外線のダメージは低減できますが、メイクにお金をかける事になってしまいます。
そのような事になったら、好きな事にお金を使えなくなるので、ストレスを溜めてしまうでしょう。
ストレスが溜まったら、頭皮の血行が悪くなってしまうので、毛母細胞まで栄養が届きづらくなります。
なぜなら、血液は様々な細胞へ栄養を届ける働きがあるからです。
そのため頭皮の血行が悪くなれば、薄毛や抜け毛が増えてしまうのです。
さらにホホバオイルとUVカット機能のレベルが高い日焼け止めを併用したら、メイクをする時間も長くなってしまうので、家事や仕事で忙しい方は注意して下さい。
過信は厳禁
ホホバオイルとUVカット機能のレベルが高い日焼け止めを併用しても、その美容効果を過信する事は危険です。
なぜならホホバオイルは、紫外線B波のダメージを低減する事ができないからです。
そしてUVカット機能のレベルが高くても、長い時間に渡って紫外線を浴び続けたら、紫外線のダメージを受ける事になってしまいます。
そのためホホバオイルとUVカット機能のレベルが高い日焼け止めを併用しても、あまり紫外線を浴びないように気を付けて下さい。
紫外線を多く浴びるケース
紫外線を多く浴びないためには、紫外線を多く浴びるケースを知る必要があります。
そこで紫外線を多く浴びてしまう2つのケースを紹介するので、確認してみて下さい。
夏の海水浴
紫外線量は、春や冬に少なくて、5〜9月にかけて紫外線量が多くなっていきます。
特に紫外線量が多くなるのが、8〜9月です。
つまり夏場の季節が最も紫外線のダメージを受けやすいのです。
さらに真夏の季節は海水浴を楽しむ方が多いので、紫外線のダメージを受けやすいので、注意しなければいけません。
実際にUVカット機能のレベルが高い日焼け止めを肌へ塗っても海へ入ってしまえば、落ちてしまいます。
そのため耐水性がある『ウォータープルーフ』の日焼け止めを利用するようにしましょう。
ただしウォータープルーフの日焼け止めを利用しても、長い時間に渡って、海に入っていたらメイクが落ちてしまうので、気を付けて下さい。
冬のゲレンデ
冬場の季節は、紫外線量が減っていますが、ゲレンデへ行く時は注意する必要があります。
なぜなら地表から高い所へ行くほど紫外線を多く浴びてしまうからです。
ゲレンデは山の所で作られているので、紫外線を多く浴びやすくなっています。
さらにゲレンデの新雪は、80〜90%も紫外線を反射してしまうのです。
砂浜の反射率が、わずか10〜20%しかない事を考えたら、その反射率の高さがよく分かるでしょう。
そのためゲレンデの新雪でスキーやスノボーを楽しむ方も、UVカット機能のレベルが高い日焼け止めを使用する方法が、おすすめです。
まとめ
ホホバオイルを日焼け止めの代用品として使用する方は多くいますが、残念ながら、紫外線A波のダメージを数時間しか低減できません。
しかしホホバオイルは髪や頭皮にも塗る事ができるので、ホホバオイルと日焼け止めを併用する方法はおすすめです。
そのため、紫外線のダメージに悩まされてきた方は、これからはホホバオイルと日焼け止めを併用する事を検討してみる価値はあるでしょう。