メイクのプロに聞く・毛穴に効く化粧下地の考察とお化粧の仕方

化粧下地

お肌の曲がり角はいくつもありますし、まだ若い方でも、毛穴が開きがちで…というお悩みはかなりあるそうです。

筆者もお化粧の仕方や、日中の崩れに長い間悩まされてきました。

ところが、プロ数人にメイクをしてもらう機会があり、その時にコツを聞くことが出来たのです。

この記事では、化粧下地を中心に伺ったことを書いていきたいと思います。




化粧下地の重要性

化粧下地のメインの役割は、もちろんファンデーションのノリを良くすることにあります。

しかし、加齢などによって脂性肌になった人にとって、もっとも重要視するのは「毛穴が隠せるかどうか」。

このポイントおいて、化粧下地はどの程度重要なのでしょうか。

一般的に、お化粧の順番としては

  1. 洗顔
  2. 基礎化粧品
  3. 化粧下地
  4. ファンデーション

以下…というようになると思います。

毛穴が気になる人にとって、従来から大切と言われていたのは、洗顔~基礎化粧品のところではないでしょうか。

しかし、これだけでは解決しきれない・もっと何か重要なポイントがあるのではないか?

とこの記事にたどり着くかたが大半だと思います。

そこで筆者は、プロメイクの資格を持つ人に化粧下地の重要性について聞いてきました。

化粧下地へのこだわりかた

結論から言うと、「重要ではあるが、使用する品そのものにこだわる必要がない」というのが平均した意見になります。

プチプラ・ブランドもの…こういった価値観に左右される必要は、ないとのこと。

後述しますが、最終的なポイントは、「塗り方」にあるようです。

プロメイクの工程も、実のところ様々ですが、撮影用の一時的な・ガッツリメイクでない限り、使用しているものは基本的にドラッグストアで販売されているものと大差がないようです。

では、どこに差があるのか…。

そのお話はさておき、「では毛穴用化粧下地に効果はあるのか?」と聞いてきました。




毛穴用化粧下地は効果があるの?

東急ハンズやLOFT、そうでなくても一般的なドラッグストアにいくと、

  1. 毛穴用
  2. くすみ用
  3. ニキビ跡用

などと様々な種類の化粧下地があります。

そのうちの「毛穴用」ですが、プロから聞くと、そのように呼称される化粧下地には2種類あるとのことでした。

ひとつは「粒子が一層細かく、毛穴に浸透しやすいもの」であり、もうひとつは「コントロールカラーで透明感を出す効果があるもの」です。

いずれにしても同価格帯ではそれほど品質・効果は変わらないそうですが、プロはコントロールカラーを含むものを勧める傾向にあるようです。

というのも、毛穴に浸透しやすい・粒子のより細かい化粧下地には、リスクもあるとのことでした。

特に、毛穴が気になるとお悩みのかたにありがちな「ニキビ・脂性肌」に対するものです。

化粧下地も、必ずしも肌をいたわるものとは限りません。

メイクオフの際にしっかりと落とす必要がある、と認識する必要があります。

クレンジングの方法は様々ですが、このとき、あまりにも粒子の細かく浸透しやすい下地だと、落としきれないということが懸念されるそうです。

つまり、毛穴につまる。

そこからニキビや脂性肌のトラブルがおきる…。

医学的な見地から考えられたことではないそうですが、プロはこういったことも懸念して、化粧下地とは別にコントロールカラーを使って毛穴カバーをするケースが多いようです。

もし、毛穴以上のトラブルに悩まされているかたがいれば、毛穴用かどうかはともかくとして、肌に優しいかどうかを最重要視して下地を選びなおしてもいいのではないでしょうか。

より添加物の少ないものであればお安く・好ましいですし、毛穴を隠す目的のために、別途コントロールカラーを用意するのがマストかもしれません。

プロのやる塗り方

さて、ここからは、筆者が施術してもらいながら教わった、プロのやり方をお伝えしていこうと思います。

毛穴にたっぷりと

まずひとつめに指摘されたのが、「毛穴が多いところに下地をたっぷりと塗る」ことでした。

具体的には、手にとった下地をTゾーンや頬などに乗せて、そこから塗り広げていく様式です。

こうすることで、化粧下地そのものよりも、のちのファンデーションによる毛穴カバー効果が増すようです。

また、このやり方には別の効果もあるそうです。

お化粧崩れ…粉ふき・テカリなどは、毛穴が集まるところからの皮脂過剰分泌が原因とのこと。

つまり、その部分をケアしてあげれば、日中のお化粧直しも最小限で抑えられるとの考えのようです。

プロ複数人に聞いたところ、このような答えが一貫して返ってきました。

薄付け?たっぷり?

さて、化粧下地は一度にどのくらいの量を使うべきなのでしょうか。

品によっても異なりますし、メイク熟練者でも目安が分かりづらい…というお話を聞いたことがあります。

この点もプロにお話を聞いてきました。

結論を言えば、「薄付けを繰り返して、肌の感触がサラサラになるまでが丁度いい」とのことでした。

化粧下地の量と毛穴の大きさ・皮脂分泌量は人によって微妙に調節が難しいところであり、プロも非常に悩むそうです。

そこで彼らは、薄付けを何度か繰り返して、ちょうどいい量を探っているようです。

いきなりたっぷりと量を使うのは危険だそうで、かえってお化粧崩れの要因になることも多いとか。

日中のお化粧直しの時間がないかたなどは、普段から「自分の適量」を探る必要があるかもしれません。

新しい化粧下地を買った際は、日々塗る量を変えてみてはいかがでしょうか。

毛穴を隠す仕上げ方

最後に重要なのが、化粧下地を塗った後の仕上げです。

下地がきれいに塗れても、これを間違えると台無しになってしまいます。

そこで、ファンデーション別に、どのように塗ればよいのかアドバイスをもらいました。

ファンデーションの乗せ方

プロメイクの場合、好まれるのはリキッドタイプのファンデーションです。

粉ふきなどのトラブルもなく、近年は品質も向上し、使いすぎてもナチュラル感が失われることがありません。

毛穴にお悩みのかたがご自分でメイクする場合も、リキッドファンデーションを好まれることが多いようです。

このときの注意点として述べられたのは、「化粧下地と違い、毛穴の集まる部分には塗りすぎない」とのことでした。

実はこれ、パウダーファンデーションにも共通するようです。

毛穴のカバーは確かに化粧下地で完璧にできますが、それでも皮脂の分泌を完璧に抑えられるかと言うと、そうでもありません。

そこで、ファンデーションを塗りすぎると「化粧崩れ」が懸念されるとのことでした。

パウダーファンデーションはソフトに仕上げられるため、ブラシを使えばある程度アバウトに塗り広げてもいいそうですが、リキッドファンデーションの場合は「毛穴が密集していない部分」から塗り広げるようにしているそうです。

こうすると、毛穴の部分は適量がのるようになって、とても好ましいとか。

併せて言えば、毛穴部分にはルースパウダーをひと塗りするのも非常におすすめとのことでした。

是非ご参考にしてみてください。

まとめ

プロによるお化粧において、毛穴をカバーするポイントとしては「気になる部分は化粧下地を厚め・ファンデーションは薄め」とのことでした。

撮影用メイクと普段用のナチュラルメイクで考え方はかなり変わるようですが、この基礎の部分は、一貫して変わらないようです。

また、化粧下地そのものを厳選する必要もあまりない、というのが大体の意見でもあります。

お悩みが解決するといいですね。






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