脂性肌に合ったファンデーションの選び方や化粧時の対策について
脂性肌はオイリー肌とも呼ばれて肌トラブルが起きやすいお肌です。
皮脂が過剰に分泌されることでテカってしまったり、ニキビができてしまったり、毛穴が黒ずんでしまったりと悩みは尽きません。
脂性肌用の化粧水を使うなどのスキンケア対策をしている方は多くいますが、ファンデーション選びも重要になってきます。
スキンケアさえ脂性肌用のものを使っていればファンデーションは何でもいいなんていうのは間違いで、ちゃんと脂性肌に適したファンデーションを使うことでお化粧していても脂性肌対策ができるのです。
では、具体的にどういったファンデーションを選べばよいのでしょうか。
ファンデーションや下地の選び方、お化粧するときやその前後にできる対策をご紹介します。
脂性肌に適したファンデーションの選び方
ファンデーションの種類というとパウダリーファンデーションやリキッドファンデーション、クリームファンデーション、ミネラルファンデーションなどが挙げられます。
また1本の中に下地や日焼け止め、美容液などたくさんの成分が含まれたBBクリームやCCクリームもあります。
その中で脂性肌に適したファンデーションはパウダリーファンデーションとミネラルファンデーションです。
どちらにも共通しているのが粉状のファンデーションだということです。
粉状のものだとお肌にある余分な油分を吸収してくれるので、テカりを抑えてくれる効果が期待できます。
しかし粉状のファンデーションでも中にパールなど光沢のあるものはおすすめできません。
なぜならパールなどの成分はツヤ感を出してくれる効果がありますが、脂性肌の方が使うと皮脂がそんなに出ていなくてもテカって見えてしまうことがあるからです。
脂性肌に適した化粧下地の選び方
お化粧をするときに基礎化粧品でお肌を整えたあとに下地を塗らないでいきなりファンデーションを塗るという方も多いかもしれません。
最近では下地や日焼け止め効果もあるファンデーションもあって下地の必要性が特に感じられないというのもわかりますが、脂性肌にとって嬉しい効果もあります。
例えばコントロールカラーの下地を使うことで赤みやくすみ、黒ずみをカバーすることができるし、下地にはお肌の凹凸を整えてくれる効果があるので毛穴をカバーできるしファンデーションの仕上がりもキレイにしてくれます。
脂性肌に適した化粧下地は、油分が少なくノンコメドジェニック処方でUV効果があって抗酸化成分が含まれているものです。
脂性肌はただでさえ皮脂が多いので油分のより少ないものの方が好ましいです。
ノンコメドジェニック処方というのは、ニキビの原因であるアクネ菌の養分になりにくい油性成分が使われていて毛穴をふさぎにくい効果が期待できます。
化粧品の油分や分泌された皮脂が紫外線にあたると酸化して活性酸素が発生しニキビや毛穴の黒ずみの原因となってしまうので、UV効果と抗酸化成分は必要です。
また化粧下地で『テカらない』などとうたった商品もたくさんありますが、中にはお肌を乾燥させてしまったり合成ポリマーなどによって角質層がダメージを受けてしまうものもあります。
そうなると毛穴が詰まりやすくなってニキビや黒ずみの原因となってしまうので注意が必要です。
お化粧前にできる脂性肌対策とは?
洗いすぎないこと
脂性肌の方は普段からお肌のベタつきが気になるためか、洗顔をしっかりし過ぎる傾向が見られます。
確かに洗顔で毛穴の汚れを落とすのは大切なことですが、必要以上にゴシゴシ洗うとお肌を傷つけてしまいます。
それにゴシゴシ洗わなくてもちゃんと汚れを落とすことができます。
洗顔フォームや石鹸を泡立てネットを使ってしっかりと泡立てて、お肌を優しく泡でマッサージするようにくるくると洗うだけで汚れは落ちるのです。
洗いすぎは注意が必要ですが、すすぎはしっかりとしましょう。
すすぎが十分でないと肌トラブルの原因になってしまうので、せっかく泡立てて洗顔しても意味がありません。
またクレンジングは夜だけにしましょう。
皮脂や毛穴の汚れをしっかり落としたいからといって朝にもクレンジングで洗顔する方がいますが、お肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があるので朝のクレンジングは必要ありません。
夜にクレンジングでしっかり洗顔しているので、朝は泡で軽く洗うだけで十分です。
保湿をしっかりすること
脂性肌は皮脂が多いから保湿は必要ないと思っている方は多いかもしれません。
しかしそれは間違いです。
皮脂が多いからといってもお肌が潤っているとは言えません。
保湿しておかないと脂性肌でもお肌が乾燥してしまいます。
お肌が乾燥していると、お肌自身を守るために角質層を暑くする『過角化』が起こってしまいます。
過角化が起こると毛穴が詰まりやすくなってニキビや黒ずみの原因となってしまうのです。
この過角化を起こさせないためにもしっかりと保湿をしてお肌を潤すことが重要です。
乳液や美容液での保湿に加えてローションパックも効果的です。
ローションパックは保湿だけでなく、皮膚の温度を下げてくれる効果あるので化粧崩れを防いでくれます。
お化粧するときにできる脂性肌対策とは?
なるべく早く済ませること
お肌が冷えて毛穴が引き締まった状態のままファンデーションを塗り終わることができれば化粧崩れをある程度防ぐことができます。
そのためスキンケアでお肌を整えたあとはなるべく早くファンデーションまで終わらせるようにしましょう。
スキンケアの後に5分ほど時間を置いてから下地→(コントロールカラー→)ファンデーションの順に仕上げます。
下地を塗る前にスキンケアの油分が気になる場合はティッシュでオフしてから下地を塗るようにしましょう。
また下地やコントロールカラーの後に油分が気になる場合もティッシュでオフしてからファンデーションを塗りましょう。
余分な油分は厳禁です。
毛穴が引き締まった状態でファンデーションまで仕上げることができれば、毛穴が開いてから仕上げたのに比べて化粧崩れが数時間単位で変わってくるので是非実践したいポイントです。
スポンジは繰り返し使わないこと
パウダリーファンデーションを塗る時にスポンジを使いますが、一度使ったスポンジは洗ってから使うようにしましょう。
同じスポンジを繰り返し使っていると、スポンジにファンデーションや油分や皮脂が付着してしまうので雑菌が繁殖してしまいます。
そんなスポンジがお肌にいい訳がありません。
また繰り返し同じスポンジを使っているとファンデーションを塗るときの滑りも悪くなります。
また毎日洗っているからといってもスポンジの表面がはげてきたものは捨てて新しいものにしましょう。
いちいち洗うのが面倒だという方は、1袋にたくさんスポンジが入ったものも販売されているので使い捨てにすれば洗う手間も省けます。
お化粧後にできる脂性肌対策とは?
あぶらとり紙は注意が必要
脂性肌の方にとってあぶらとり紙は必需品といっても過言ではありません。
確かにあぶらとり紙は皮脂をとってくれますが、同時にお肌の水分もとってしまいます。
お肌の水分がとられると乾燥してしまうのでおすすめできません。
だからといってテカっているのをどうにかしたいときには、水分を吸収しないタイプのあぶらとりフィルムがおすすめです。
これは皮脂はとるけどお肌の水分は残してくれるという優れものなのです。
またフィルムを使わなくても、皮脂が気になったらティッシュオフすることで余分な油分をとることもできます。
ゴシゴシこするのではなく、軽く押さえるだけなので経済的にもティッシュオフはおすすめです。
皮脂量が多いときには化粧水を使用
真夏などで皮脂量が多いときには化粧直しにも苦労するものです。
そんなときはティッシュオフした後に保湿効果のある化粧水をスプレーなどで顔に吹きかけることをおすすめします。
そうすることでお肌の温度を下げられるし、水分補給にもなります。
吹きかけたあとはティッシュオフしてからファンデーションを塗るようにしましょう。
まとめ
脂性肌の方のための下地やファンデーション選びとお化粧の方法についてご紹介しました。
気温の高い春夏は特に皮脂が気になるので、いつも以上に人目を気にしてしまうかもしれません。
でも脂性肌だからと諦めるのではなく、ちゃんと対策をしていればある程度は皮脂をおさえることができるので前向きにケアすることが大切です。