マザーボードの大まかな機能とCPUとの関係について知るべきこと10選
自作パソコン派だけど、マザーボード選びがイマイチうまくいかない。
どのように選んだらいいのかわからない。
そんな時に基本的なマザーボードの知識をここで確認しておきましょう。
意外に基本的な事項でも深く知ることによって、選び方が変わってくる可能性もあります。
それではマザーボードの選び方について確認しましょう。
CPUに対応するかどうか確認
まずマザーボードを購入する際には、CPUが取り付けられるものかどうかを確認します。
インテルのcore-i7シリーズだったらLGA2011。
インテルのcore-i5/3シリーズならLGA1155。
AMDの場合にはFXシリーズやAシリーズがあります。
このようにCPUが取り付けられる形状のものでなければいけません。
これが最も重要で、ソケットが合わなければ、取り付けることすらできません。
買い物に失敗してしまったということです。
自分でパソコンを作るという方は入念にパーツ選びをする必要があるのです。
マザーボードの大きさ
その次には、マザーボードの大きさを決めます。
種類は多くありません。
ATXやmicroATX、Mini ITXが主流です。
これらの3つがほとんどです。
ちなみに、ATXケースの場合、MicroATXのマザーボードを取り付けることができます。
ケースの中を広くしたり、そこまでスペックを上げなくてもいい、少し安いマザーボードでいいやという方。
microATXのマザーボードを取り付けることも考えましょう。
マザーボードが小さい分でエアフローも良くなります。
メモリの規格
それと同時にメモリの規格もチェックしてください。
最近の主流はDDR3です。
古いものを購入している人は、昔のパーツが使えなくなる可能性もありますので注意してください。
CPUとの関係
CPUとの関係も見ていきましょう。
最近のCPUはグラフィック機能が搭載されています。
グラフィックボードを購入しなくても、CPUだけで画面が表示されます。
これがAMDのFXシリーズや、インテルのXeonシリーズだと、グラフィック機能が搭載されていません。
マザーボード購入する際には、グラフィックボードを使うかどうかも。
前もって確認しておきましょう。
グラフィックボード搭載しないつもりの方は、マザーボードからCPUに映像出力をサポートしているかどうかも確認してください。
端子の数
意外に重要になってくるのは端子の数。
マザーボードで端子の数が少なければ、機能拡張させることが難しくなってしまいます。
端子の数が多いものを選ぶと後になってから拡張できます。
ATXのマザーボードは、端子の数が多いのが魅力です。
MicroATXのマザーボード端子数が比較的少ないです。
Mini ITXの場合は、さらに端子の数は少なくなってきます。
マザーボードがコンパクトになればなるほど端子の数は少なくなります。
小さいサイズのマザーボードは初めから拡張を目的としておらず、機能を犠牲にしても、そのコンパクトさを優先しています。
だから端子の数が少なくなっても仕方がありません。
端子の種類
端子には名前もあって、PCI Express。
Serial ATA(SATA)PCIやATAがあります。
最近のマザーボードはほとんどがPCI Serial ATAです。
ATAはかなり古いモデルといえるでしょう。
2002年にPCI Expressが発表されましたが、PCIは今でも利用される場合があります。
その一方で、ATAスロットについては、搭載されていないマザーボードがあります。
時代の流れから淘汰されてしまったものだと思われます。
出力端子について
マザーボードで注目するのはサウンド機能。
出力端子にも注目してみてください。
サウンドカードを購入しなくても、マザーボードに搭載されているので、パソコンを踏んでからすぐに音声を聞くことができます。
ほとんどの場合サウンドカードを購入する必要はありません。
音にこだわる場合には、購入して取り付ける必要がありますので注意してください。
マザーボードに搭載されている出力の代表的なものといえば、
●グラフィック出力
●USB
●サウンド出入力
この3つが代表的です。
サウンド室入力の場合には、イヤホンやヘッドホンを接続してたり、マイクを取り付けて入力する二つがあります。
USBポートについては、マザーボードによってその数が違います。
最近ではUSB3.1も出てきました。
その他にはUSB3.0・USB2.0というポートもあります。
最新のマザーボードならUSB3.1のポートを搭載しているかどうかを注目してください。
転送速度が速く注目されています。
付属品に注意
マザーボード購入する際には付属品にも注目してください。
まずマニュアルです。
これは購入すればついてきます。
購入した方はよく読んでください。
そして、SATAケーブルなどは数が不足する可能性もあります。
これは別途購入してください。
まとめて数本購入しておくといいでしょう。
後になってからどれくらいいるのかわかりませんから。
オーバークロック設定
マザーボードについてはBIOS設定を変えることでオーバークロックができます。
しかしこのオーバークロックについても、パソコンが壊れてしまった場合、不具合が起こるた場合には自己責任となりますので注意してください。
普通の用途の場合には、オーバークロックをする必要はありません。
AMDのマザーボードについて
AMDのCPUで、FX-9590というものがあります。
最大のTDPが220Wと言われています。
一部では動作が不安定でバケモノのCPUと言われることもあります。
しかし、ネットの口コミを見てみると、動作が全く安定しないという人がいる一方で、全く問題なく使えているという人もいます。
これは一体どのようなことなのでしょうか。
これに関しては、マザーボードの差が大きいと思われます。
というのもFX-9590については、消費電力が大きく、その性能はかなり優秀だということが予想されます。
自作パソコン雑誌において、注意してみる必要があるのですが。
なぜかAMDのベンチマークスコアがかなり低くなっているのです。
多くの人は、インテルのCPUを選んでしまいがちですが、なかなかAMD社のCPUと比較する経験も少ないでしょう。
そのためAMDのCPUは値段を安くするための安価で性能の悪いCPUというイメージがつきまとっています。
そのため、マザーボードを買い換えることもなく、今まで使っていた古いマザーボードに換装してしまう。
これが良くないのです。
CPUは、人間に例えると頭脳です。
そして、この頭脳が発達してしまうと、体がついてこなくなってしまいます。
優秀なCPUを搭載するマザーボードも優秀なものに取り替える必要があるのです。
この点を誤解してレベルの低いのがAMDだと勘違いした結果、マザーボードやメモリ・SSDや電源などに気を配らずに、爆速のCPUを積んでしまった。
それなら動作が不安定になってしまうのもうなずけますよね。
このように自作PC雑誌をうのみにせず、ベンチマークスコアも疑ってかかったほうがいいでしょう。
ソフト作成者が買収されてしまえば、特定のメーカーに高い数値が出てしまうのが予想できるところです。
もちろんAMDや一方、インテルなどブランドに限った事ではなく、優秀なCPUを搭載すれば優秀なマザーボードもセットで購入しなければ最大限の力も発揮できず、不安定な動作になってしまうのを覚えておくのをおすすめします。
まとめ
マザーボードの一通りの機能と選ぶ際の注意点を見てきました。
特に注意したいのが最新のCPU。
CPUの性能が高くなれば、マザーボードの選び方も変化します。
その優秀さに対応できるものでなければ、動作が不安定になってしまうのは仕方のないところ。
そして基本的なところとしては、マザーボードの大きさと拡張できるかどうかの端子数について、前もって確認しておきましょう。