マザーボードはパソコンの将来を決めるパーツ!注意する点は?
もし、貴方がマザーボードを変えたいなと思っている時点で恐らく貴方は一定以上のパソコンの知識を持っているか興味を持っている方でしょう。
しかし、マザーボードはグラフィックボードやサウンドボード等と違い、それ自体を変えたから何かがハッキリ変わった!
というような代物ではないのです。
その理由と変えるならば何故変えたいかも、考えていきましょう。
マザーボードの性能と役割を振り返ってみましょう
さて、マザーボードとは一体どんな役割を持っているのでしょうか?
簡単に言ってしまうとパソコンの中核を担うとても大切なパーツです。
ですが、マザーボードだけではパソコンの性能に影響が有るというと殆ど無いと言っても良いでしょう。
しかし、パソコンの機能は全てここから始まると言っても過言ではありません。
何故、そこまで言い切れるかというとマザーボードの主な役割はCPUやグラフィックボードやサウンドボード等を取り付けるためのメインパーツだからです。
ですので、もし貴方がマザーボードを取り替えたいとなったら、これは大変な事です。
パソコンを最初から自作するのと同じくらいの手間が掛かると言っても良いでしょう。
マザーボードの性能は接続可能なパーツとFSBで決まる!
先程、述べた通りマザーボードは各種パーツを取り付けるためのメインパーツです。
ですから、取り付けるパーツの豊富さこそがマザーボードの性能と言い切っても良いでしょう。
とはいえ、他にもマザーボードの性能の優劣を決める大事な部分があります。
それはFSBです。
FSB(Front Side Bus)とはフロントサイドバスの略でマザーボードの基礎的なクロック数を示す物です。
このクロック数が高ければ高い程、マザーボード自体の動作が安定しますので覚えておきたいですね。
逆にこのFSBが低いと、いくら高性能のCPUを積んだとしても性能を発揮出来なくなってしまいます。
FSBは、どちらか低い方の数字で合わせられてしまうからです。
マザーボードを取り替えたい!注意する点は?
まずマザーボードを取り替えるという事はどういう意味を持つのか把握する事が大切です。
全てのパーツや基礎的な所に関わるのですから取り替えるという事は大げさに言ってしまえば新しいパソコンに生まれ変わるのと同じ意味を持つのです。
何となく、貴方がマザーボードを変えたいなあって思っているだけだとしたら、ちょっと早計かもしれません。
では、マザーボードを取り替えるに値する理由を考えてみましょう。
今より更に性能の良いCPUやグラフィックボードを取り付けたい!
一番多い理由としては、こういったものではないでしょうか。
年季が入ったパソコンを使っている=マザーボードを使っていて性能の良いCPU等に対応していないから取り替えたい。
先程、述べた通りマザーボードの性能とは接続可能なパーツの種類と対応さ、FSB次第ですからパソコン全体の能力を向上させる為の第一歩としては必要な事でしょう。
マザーボードが故障したかもしれない・・・
これも理由としては適切かもしませんが、マザーボードに関しては安易に故障と決めつけるのはおすすめしません。
何故ならば様々なパーツの接続から動いているメインパーツですのでマザーボードでは無くマザーボードの接続の影響かもしれません。
まずは各種パーツの接続を疑いましょう。
それでも尚、故障と断定出来るチェックポイントも一応あります。
電源ユニットの接続コネクタがきちんと嵌っているかをまず確認して下さい。
抜けかけていた場合や、そもそも抜けているという場合もあります。
他には電源投入後にBEEP音が繰り返り鳴ったり鳴らなかったり、あるいは電源自体が入らなかったりする時でしょうか。
またLEDが発光しているかも重要なチェックポイントとなります。
パソコンの電源ボタンを押しても反応しない、LEDが発光しない、動作しても即電源が落ちてしまう。
流石にこういう時はマザーボードの故障を疑っても良いのですが、それでも絶対とは言い切れません。
中核を担っている箇所だけ有って、とてもデリケートなのです。
実はマザーボードの機能で作動してない所がある、それでも取り替えるべき?
これに関しては人によります。
例えばマザーボード自体の機能の一つ、いわゆるオンボードサウンドが機能してない等でしょうか?
そういう時はサウンドボードをマザーボードに接続すれば問題は解決したりします。
今はUSBのポートに差し込めば、それだけで使用可能なサウンドデバイスも豊富ですし、そういった別口から解決するのも大いにありです。
私個人のおすすめとしては余程の事で無い限りはマザーボード自体の交換は様子を見た方が良いと考えています。
おすすめのマザーボードメーカーはあるの?
GIGABYTE(ギガバイト)、ASUS(エイスース)、MSI(エムエスアイ)から選べば間違いはないと言われています。
他にもメーカーはありますが特に有名な所を挙げるとなると、この3つのメーカーでしょう。
どんなマザーボードを選べば良いの?
自分にとって本当に必要な性能な物を選ぶのが肝要かと思います。
例えば、貴方がCPUで「Intelのi7」を取り付けたいとします。
Intelのi7など高性能・高クロックなCPUに対応したマザーボードに対応したものだけで、良ければ今ならば余程古い規格で無い限りは大丈夫でしょう。
そして、更に掘り下げて拡張性や利便性を見たら、どうでしょうか?
HDD(ハードディスクドライブ)やメモリ等は幾つまで取付け可能か?
古い規格のパーツでも大丈夫なのか?
自分の環境の情報を確認していけば自ずと欲しいマザーボードが見つかると思います。
実際にマザーボードを取り替えたい!
全部取り替えるとなると確かに大変ですし確認作業も多い仕事となります。
ただ、不幸中の幸いというか器具などはそこまで専門的な物は必要ではありません。
ドライバー(工具の方です、念の為)・軍手・ライトだけあれば基本的には事足りるでしょう。
取り替える前に確認する項目は?
万が一の為に作業前の各種パーツ接続部分の写真は絶対に撮っておいて保存して下さい。
自分が一目で見て分かりやすく撮れているかの確認も、しっかりと行って下さい。
新しいマザーボードと取り替える場合は現行パーツが対応しているか製品情報を調べて一つずつ確認して下さい。
もしかしたらマザーボードが新しくても現行パーツと相性が悪い事も有るかもしれません。
そして、データのバックアップや現在のパソコンの使用環境の主な設定等をメモしておく。
とにかく作業前の確認作業は石橋を叩いて渡るくらい念入りに行って下さい。
新しいマザーボードに変えた後、上手く動作しない
一番よく有るケースとしてOSが立ち上がらないケースです。
この場合はウィンドウズの認証が必要な場合が多いようです。
面倒ですがマイクロソフトに電話をして認証をしてもらいましょう。
もし、それ以外の場合で上手く動作しない場合、原因があまりにも多様なので、ここでは書ききれません。
例えば、きちんとデバイスが動作していない場合やエラーメッセージが出てしまう等です。
そういった場合の為にも以前と同じ環境に戻せるように古いマザーボードや各種パーツは保存しておきましょう。
いざとなったら、新しい環境のエラー状態をメモ帳などに書き出してから一旦、古いマザーボード環境のパソコンに戻して原因を探してみるのが良いでしょう。
特にOSを入れ直さずにマザーボードを入れ替えて調子が悪くなった場合は古いシステムドライバが原因になっている事も多いです。
まとめ
マザーボードを交換するという事はパソコンを一旦全てバラして、また組み立てる行為なので労力としてはかなり大変ですし動作しなかった時のリスクもあります。
とりあえず、古いから何となくマザーボードを変えたいというだけの人は現環境で問題無くパソコンが作動しているか確認して下さい。
もし、問題が無く新しい拡張性を生み出したいという理由が特に無ければ踏み留まった方が良いかもしれません。
更にハイエンドなパソコンにしたい故障したから取り替えたい等、交換する理由に足る人は本文でも述べましたが下準備だけはしっかりと行うようにして下さい。