入門として勧めたいグラフィクボード「GeForce GTX 750 Ti」
まず初めに、「グラフィックボード」とは何なのかという疑問について説明をします。
「グラフィックボード」とは簡単に言えばパソコン(以下PC)において映像・画像を映し出す役目を果たす機能を持つパーツです。
これがないとPCはディスプレイに何も映し出すことができなくなってしまします。
昨今ではPCの基本機能としてCPUの一部にこの機能が内蔵されているのでPCを買って画面が映らないということはありません。
軽いインターネットサーフィンや動画サイトの視聴などは内蔵されているグラフィックボード(以下オンボード)で事足りてしまうでしょう。
しかし、最新のオンラインゲームのプレイヤーやPCで漫画やイラストを描く人達にとっては、オンボードの機能では能力不足を起こして正しく映像を映し出してくれなくなってしまします。
そのため、オンボードとは別に自分のPC用途に合ったグラフィックボードを増設することになりますが、ここではタワー型PC用のグラフィックボード「GeForce GTX 750 Ti」を勧めていきます。
グラフィックボードの性能
グラフィックボードには種類が多くありますが、それらは性能的クラスによってある程度分けることができます。
上位から順番に「ハイエンド」「ミドルエンド」「ローエンド」と大きく3つに分かれます。
例えば2Dの画像などは数を多く表示しなければ、それほどに高くないローエンドのグラフィックボードでも十分でしょうが、3Dグラフィックを大量に映し出すオンラインゲームや立体表示をするCADなどでは、ハイエンドのグラフィックボードでなければ能力不足になる可能性が高いです。
勿論、使用する用途によって必要とする性能は変わってきますので、それに見合う性能のクラスのグラフィックボードを選択する必要が出てきます。
しかし、グラフィックボードを初めて買う場合には、一体どれが自分の用途に適したクラスかが分からない場合があると思われます。
性能によってグラフィックボードの値段も比例して増えるために、安いグラフィックボードを買って性能が足りなかった。
または、自分の用途には余る性能を買って持て余す。
そんなことは多々聞く話です。
とりあえずGeForce GTX 750 Ti
前途のように自分に合ったグラフィックボードの性能を見測れない時には、GeForce GTX 750 Tiというグラフィックボードを是非ともおすすめしたい。
このグラフィックボードは近年で大手通販サイトなどでも大ヒットを記録している製品です。
グラフィックボードとしての性能はクラスで言えば「ミドルエンド」です。
では、同じクラスの「ミドルエンド」なら大体同じではないかという疑問が沸くと思いますが、そこにはキチンとした理由がありますので、そこを説明していきます。
GeForce GTX 750 Tiとはどんなもの?
前途でこのグラフィックボードのクラスを「ミドルエンド」と書きましたが、実際にはこのクラスの中でも性能の上下があり、GTX 750 Tiはその中でも上級に位置する性能だということが挙げられます。
つまりは「ハイエンド」のクラスに近い存在のグラフィックボードなのです。
これが人気の理由の一つです。
では、これが何に影響してくるかというと、購入のしやすさに繋がります。
一般的な市場では「ミドルエンド」と分類されているので、その分だけ「ハイエンド」のグラフィックボードに比べて販売価格が大分と安めに設定されています。
「ハイエンド」の価格はおおよそ4万~10万とPC一台と変わらないような値段になり、「ミドルエンド」の値段は4万以下となります。
その中でも、GTX 750 Tiはおおそよ1万5千円前後(時期による)と驚く程に安いのです。
そして、実はこの値段だと上位の「ローエンド」クラスのグラフィックボードと同じ値段となる訳で、「ローエンド」の性能と価格で構わない…なんて思っている人でも、買ったほうが得という実態になっているのです。
後々にもうちょっと高いクラスのが欲しいなんて思った時に買い換える手間も省けるというものです。
まとめ
最後に、どのくらいのことができるグラフィクボードなのかという例を挙げてみると、ディスプレイを複数使う場合は使用用途によるが2~3台は使えます。
イラスト関連のソフトは問題なく快適に使えるものでしょう。
オンラインゲームでは部分的に高画質、全体的には中画質程度で快適なプレイが出来るようです。
3Dモデリングソフトでは高負荷作業は厳しいようです。
以上のような実際の使用例から見れば、性能としては「ミドルエンド」としての性能は間違っていません。
しかし、そのコストパフォーマンスから入門にはGeForce GTX 750 Ti一択で間違いないと思われます。