単純な性能だけでなく様々なポテンシャルで選ぶ!今3万円でグラフィックボードを買うなら断然「RADEON RX480」!

グラフィックボード(グラボ)

MSI Radeon RX 480 GAMING X 8G グラフィックスボード VD6126

グラフィックボード選びに関しては様々な要素があります。

今回紹介するのは、その様々な要素を考慮した結果、約3万円というハイエンド帯の入門的位置付けながら、価格相応以上の性能は勿論、驚くべきポテンシャルを持つAMD社の最新アーキテクチャ「Polaris R10」使用ボードの最上位製品、「RADEON RX480」です。



おすすめグラフィックボード製品ランキングはこちら





Polarisアーキテクチャ上位版R10の最上位

Polarisは、AMD社のグラフィックアーキテクチャとして現在最新のものです。

R10・・・RX480,470R11・・・RX460

というように大きく2種類に分けられており、RX480と470の差はクロックやパイプラインの数などです。

製造プロセスは14nm・・・グラフィックボードのみならずCPUその他と比べても最小クラスの微細さです。



おすすめグラフィックボード製品ランキングはこちら





約3万円の価格帯に恥じないその性能

MSI Radeon RX 480 8G グラフィックスボード VD6073

RX480の性能についてですが、筆者自身使ってみて不足に感じたことが未だにありません。

最新のFPSをプレイしても、その他のゲームをプレイしても、まず遊ぶ前に最高設定にするほどの余裕があります。

むしろグラフィックボードだけを交換してこのRX480にした場合、その他のパーツが性能面でのネックになってくるほどです。

実際に筆者の場合、グラフィックボードは十分でもCPU(Corei7-3770K)が引っかかるということが多少ありました。

約3万円でそれだけの性能が得られるということは、他のパーツに回す予算も確保しやすいですよね。

ハイエンド帯にしては驚きの電力効率

先述のように、RX480は製造プロセスの微細化の影響も強く、更にメモリコントローラーの改良等により、メモリ帯域幅をより効率良く活かせるように設計されています。

そのような「徹底した効率化」とも言える技術により、その性能ながら驚きの最大消費電力150W!

AMDが推奨する電源装置の容量は、1枚刺し時に500Wとされています。

中には8pinPCIe補助電源(最大供給電力150W)の製品もありますが、殆どの製品は6pinPCIe補助電源(最大供給電力75W)で済んでいます。

これはハイエンド製品としては驚くべき事と言えるでしょう。

RX480の真価!CrossFireで更なる飛躍を

MSI GAMING RX 480 GDDR5 8GB CrossFire VR Ready FinFET DirectX 12 Graphics Card (Radeon RX 480 GAMING X 8G)

そして・・・RX480には更なるポテンシャルが存在するのです。

それは・・・CrossFire(同じグラフィックボードの2枚刺し)による性能の上昇幅が非常に高いのです。

2枚刺し時は電源装置の容量などに気を使う必要こそありますが、その性能は現在発売されているグラフィックボードの中で最上位のNVIDIA GeForceGTX1080(実売価格7~8万円以上)を凌駕します。

言ってしまえば、まずは3万円前後でRX480を使用したあと、資金に余裕ができたり更に上の性能を目指したい・・・という運用をしたい人に一番おすすめできるのではないでしょうか。

R9 Furyと比較してのメリット!メモリ8GB版

MSI Radeon RX 480 GAMING X 8G グラフィックスボード VD6126

Polarisシリーズは、R9 Furyシリーズを置き換えるものではありません。

勿論RX480もそうです。

依然として最高クラスの性能、そして搭載メモリも他とは一線を画すHBM(High Bandwidth Memory)。

それが35000~40000円程度で手に入るようにもなってきています。

しかし、RX480には搭載メモリ8GBが存在します。

というよりそれが主流です。

HBMではありませんが、最近のゲームが4GB以上のグラフィックメモリを推奨してるタイトルが多いことを考慮すると、搭載メモリ8GB版のRX480の方がより長く活躍できるグラフィックボードといえるのではないでしょうか。

R9 FuryシリーズとRX480の徹底比較

RADEON R9 Furyは前世代の最高級ラインで、R9 390の上位という位置付けです。

メモリは最大4GBながら最新の技術が盛り込まれた高速メモリ「HBM」が使用されており、まさに最高級ラインと言った感じです。

しかし上位版のR9 NanoやR9 FuryXになってくると、その発熱から水冷キットがデフォルトで付属していたりといった問題もでてきます。

何より最大の問題は、最上位のR9 FuryXでも総合的にはNVIDIAのGTX980に及ばないという点でしょう。

そして今でも実売9万円前後。

とてもコストパフォーマンスがいいとはいえないでしょう。

その点RX480はメモリ8GBが主流であることは上記しましたが、やはりここで取り上げたいのは「CrossFireによるRX480の2枚刺しでNVIDIAのGeForce GTX1080を凌駕できる」という点です。

GTX1080はGTX980より後に出たTITAN、そして更にその後に出た物でして、NVIDIAの自信作、切り札のようなものです。

単体では間違いなく現状の最高性能を誇るグラフィックボードであり、値段も先述の通り高価です。

価格相応の性能は勿論持たせた上で、それを「2枚刺しによって超える(合計金額はGTX1080より安い)」という新しい戦略で対抗しているといえるでしょう。

上記のような点から、筆者はR9 Furyシリーズより断然RX480をおすすめします。

搭載メモリ4GBに注意

上記の通り、搭載メモリ8GBのRX480にはいくつものメリットがあります。

と言うより、RX480は搭載メモリ8GB版でこそ真価を発揮するといえるでしょう。

価格差があまりなかったりで間違えそうになる方もいると思います。

お気をつけを。

4GBメモリ版のRX480を買うのでしたらR9 Furyを買ったほうが性能面ではお得でしょう。

筆者も恐らくその選択肢を選びます。

はっきり言ってしまうと、メモリ4GB版は敢えて買うメリットがない製品ということです。

流石はVR元年の新製品!?VR完全対応!

2016年は、VR元年などと呼ばれるほどにVR関連の新製品、新タイトルが登場してきています。

勿論、これらに強い興味を持つ方も多いでしょう。

RX480はVR完全対応の上に、ワンクリックでVRの設定を最適化してくれる機能付属の製品などもあります。

画面表示の歪みなども自動補正してくれるようですので、VRに強い興味を持つ方にとっても最適な製品なのではないでしょうか。

勿論基本を抑えつつ、痒いところにも手が届く!

HDMI2.0bに完全対応、Displayport1.3HBRにも完全対応、DisplayPort1.4HDRにもHDRディスプレイにも完全対応しています。

更に4K解像度の動画を60fpsでエンコードすることもでき、この点もRX480のポテンシャルの1つでしょう。

そしてH.265のデコードにもハードウェア単位で対応しています。

Windows10を利用していない方にとっては大きなメリットとなるでしょう。

注意

筆者の環境ですと、Windows7(64bit)+RX480+当時推奨版だったドライバ16.9.2で深刻なクラッシュが発生し、当時β版だった16.10.3で安定動作するようになりました。

念のためご注意下さい。

まとめ

グラフィックボードにおける知名度、シェアなどで何かとNVIDIAよりマイナーだったり知られていなかったりするAMD。

しかし今までも良い製品を作り続けており、(筆者はファンです)特に今回のRX480は単に価格相応の性能だけではなく、様々な可能性を秘めた画期的な製品に仕上がっているのではないか、と筆者は思います。