黒い砂漠を動かすために必要なグラボのスペックはどのくらい?

グラフィックボード(グラボ)

MMORPGの黒い砂漠は、全てが繋がったMAPを持つなどオープンワールドゲームに近い要素を取り入れたオンラインタイトルです。

MAP上では地域や時間によって異なる風景を見せる等、MAPの規模・完成度はトップクラスと言えるほどの密度を持っていますが、それ故にかなりの高負荷タイトルでもあります。

今回は黒い砂漠を快適に動作させるために必要になるグラボについてまとめました。



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いきなりグラボを買うのは…という人は

ゲームを始めるためにグラボを買い、いざ始めたら思っていたのと違ったら……、と考えてしまい二の足を踏んでしまう人も多いかと思います。

黒い砂漠では、描画処理が極端に少なくなる「最適化モード」が実装されているため、グラボの購入を考える前にこのモードを利用してゲーム内の様子を覗いてみるのもおすすめです。

このモードやウィンドウのサイズを調整を併用すると、かなりスペックの低いグラボでも動作させることが可能になります(内蔵グラフィックでの動作も不可能ではありませんが、動作はかなり不安定になります)。

ただし、このモードはあくまでも簡易的な画質モードであるため、実際のプレイ環境とは程遠い超低画質になります。

最適化モードの1つ上の画質である「VERY LOW」になると、かなり画質が変化して実プレイ環境に近づくため、多少が余裕がありそうな場合はそちらも一緒に試してみるのがおすすめです。



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最高設定は天井なしのスペック食い?

黒い砂漠で使用することが出来る最高の設定として、通常の設定とは別に「最高仕様(β)」というオプションが存在します。

この状態は基本的に、本来のウィンドウの解像度の2倍の解像度に相当する状態を出力して、それを本来のウィンドウサイズまで縮小して描写するため、遠景などが非常に細かい描写になって風景の緻密さが数段増加しますが、フルHD環境であっても、4K画質と同等レベルの処理を行うようになるため、グラボへの負荷が激増します。

このオプション効果を使用する場合には、使用しない場合と比べて数段上のスペックが必要になるため、必然的にTITAN XやGTX1080(Ti)といった最高クラスのグラボが必要になります。

今回紹介するグラボは、このシステムを利用しない範囲での快適なプレイ、になります。

最高仕様(β)はグラボ以外の部分でもかなりのマシンスペックが要求されるため、このスペックを求めるのは実際に遊び始めてから検討する事をおすすめします。

公式の推奨環境は言うほど高くない?

一見するとユーザー側に要求されるPCのスペックがかなり高いように見えてしまう黒い砂漠ですが、実際には意外と要求されるスペックは低く、NvidiaのGTX750Tiなど世代が入れ替わってしまっているグラボでも動作させることが可能です。

基準となる描画設定であるLOW設定(LOWでもかなり綺麗な画質です)の場合には、公式側の推奨スペックではグラボはGTX560TiやHD7770などでも動作可能としています。

1ランク上がった設定であるMIDDLE設定ではGTX750TiやR7 270といった旧世代のミドルエンドクラスのグラボが必要になります。

簡易的な描画設定としては最高の環境にあたるHIGH設定では、GTX960かRadeonのR9 380以上のグラボで、VRAMが3GB以上搭載されているものが要求されます。

ただし、公式サイトの推奨スペックに関しては平均で20~30fps程度を基準にしているため、60fpsやそれ以上の環境で遊びたい場合には更にスペックを上げる必要がある点には注意が必要です。

安定させたいなら推奨環境+αがおすすめ!

実際のところ、黒い砂漠で安定したプレイをしたい場合には、公式の推奨スペックだと少し物足りない部分があります。

そのため、動作面での安定感を優先させたい場合には公式で指摘されている設定よりも1~2ランク下げて動作させるのがおすすめです。

例えば、動作面での安定性や快適性を重視したいのであれば、公式の動作環境におけるMIDDLE設定で推奨されているGTX750Tiであれば、LOW設定程度がおすすめといった具合になります。

黒い砂漠の高画質設定では、雨粒が水たまりに落ちた時に起きる波紋なども表現されるなどかなり細かい描画がされますが、その反面GPUの発熱がかなり大きくなる傾向があるため、グラボを長持ちさせる意味でも描画面は多少余裕を持つのがおすすめです。

快適に遊ぶならVRAMの目安は4GB以上

黒い砂漠の公式サイトでは、グラボに搭載されるメモリは3GB以上欲しいとされていますが、快適さや安定性を重視するなら4GB程度は最低限用意しておくのがおすすめです。

というのも、利用可能なVRAMの量が残り少なくなるとフレームレートが大幅に低下する現象が起きる等、ゲームプレイ上のトラブルが起きやすくなるためです。

特に、高画質でのプレイを目標にしている場合にはVRAMの瞬間的な最高使用量は4GB近くになるため、ある程度余裕を持って動かすことを考えると6GB以上の物を選ぶのがおすすめです。

と言っても、現行の主力グラボの大半は4GB~それ以上がスタンダートになってきているため、VRAMの搭載量に関してはそれほど気にしなくても良いと思います。

ただし、GTX1050やRX460などエントリーモデルに相当するグラボは、今も2GBしか搭載していないモデルが多いため、低価格帯のグラボを購入する予定の場合には注意が必要です(特にRX460は2GBと4GBの両方あるため注意が必要です)。

PC全体のスペックが重要?

黒い砂漠はオンラインゲームという性質上、グラボの性能が特に例として挙げられる事が多いですが、実際にはグラボの性能だけを上げても効果は出にくいタイトルです。

特に、キャラクターが多数集まるボス戦や巨大な街などでは、CPUの処理能力がかなり重要になるため、処理能力の高いCPUが必須になります。

ゲームの場合にはマルチコアの処理能力よりもシングルの性能重視、と言われる事がありますが、黒い砂漠はアップデートによってゲームクライアントが更新されたことで、多コアCPUの使い方がかなり上手くなっているため、ハイエンドのグラボを選ぶよりもミドルエンドのグラボ+CPUにRyzenシリーズなどを検討するのもおすすめです。

また、PCでゲームを遊ぶ場合の常として、メモリは16GB以上、データストレージは高速なSSDを利用するのがおすすめです。

手軽に黒い砂漠を遊びたいなら「GeForce GTX1050Ti」

手軽に遊びたい、という程度であればNvidiaのエントリーモデルである「GTX1050Ti」を搭載したグラボや価格も比較的手に取り安く、動作も可能なため、です。

性能的にはLOW設定から、MIDDLE設定でのプレイが可能です。

LOW設定というと、画質が悪そうな感じがするかもしれませんが、実際には他のゲームの中間設定と同レベルには完成された画質になっているため、おかしな点や画質の汚さを感じることは少なく、満足度もそれほど低くありません。

基本的にはフルHDでの動作が可能ですが、人が多い所や大都市に行くとVRAMの4GBをほぼ全て使ってしまう事になるため、急激なfps低下が気になる場合には解像度を下げたり、描画オプションの一部をオフにするといった対処を行うのがおすすめです。

また、負荷が大きく熱を持ちやすいためMSIのGaming Xシリーズなど、ミドルエンド並の冷却能力を持ったクーラーを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。

黒い砂漠を堪能したいなら「GeForce GTX1080Ti」

がっつり黒い砂漠を堪能したいのなら、NvidiaのGPUの中でも最高クラスの性能を持つ「GTX1080」を搭載したグラボを選ぶのがおすすめです。

単純な性能面では1080TiやTITAN Xpなど、更に高性能なものが登場していますが、その分こちらは価格がこなれてきているため、コストパフォーマンスや消費電力などを考えると今もおすすめのグラボです。

処理能力、利用可能なVRAMの量などが非常に高水準なため、高画質設定でのプレイでもかなり快適に遊ぶことが可能な他、長時間のプレイを予定している人にもおすすめのグラボです。

このグラボに限った話ではありませんが、CPU側の性能が追い付いていないと本来の性能を発揮できない事が多いため、CPUなどグラボ以外の構成にも気を付ける必要があります。

まとめ

MMORPGとしては要求スペックが高いと誇張される事が多い黒い砂漠ですが、実際には見た目よりもかなりフレキシブルに対応できる作りになっています。

「とりあえずゲーム内の様子を見たい」という場合には数年前のグラボを搭載したゲーミングPCでも、設定次第で快適な動作をすることが可能になっているため、気になった人は一度遊んでみるのがおすすめです。