GTX1180の性能を生かすために注意しておきたい要素

GeForce GTX1080

グラフィックボードはPCを構成する1つのパーツであり画像処理を担当しています。

特にゲームでは大量の画像を処理しなければいけないため、最新のゲームを楽しむには良い性能のグラフィックボードが必要となるでしょう。

ですがグラフィックボードの性能を生かすには他の部分にも注意を向ける必要があります。

今回は最新のグラフィックボードである「GTX1180」の性能とそれを生かすための注意点についてみていきましょう。






現行のほぼ全てのゲームの実行環境を満たせる

現在グラフィックボードを手がける企業はATXとnVidiaの2強となっており、GTX1180はnVidiaの最新のハイスペックな製品となります。

発売時期は明言されていませんが噂によると7月30日になのではないかといわれているのが現状です。

当然の事ながら既存のほとんどの製品よりも性能は良いものと予想されています。

リークされているデータシートの情報が正しいのであれば現行の製品よりも良いスペックといえるでしょう。

これが何を意味しているのかというと、現行のゲームのほとんど全ての実行環境を満たしているということです。

さらにいうなら推奨環境、ないし最高環境でプレイすることもできるでしょう。

最高の実行環境でゲームをプレイするためにGTX1180は相応しい製品なのです。

そしてしばらくはその地位を譲らないはずです。

近年グラフィックボードの進化は緩やかで、革新的な性能の向上が見込まれているわけではありません。

ということは現行で最高の性能を誇るGTX1080は何年でも使う事ができるわけです。

ゲームは現行製品で開発されるもの

なぜGTX1080がほとんど全てのゲームを実行できるのかというと、それはゲームの開発も現行の製品を使って行われるからです。

高画質なゲームを作るとしても、開発にはそのゲームを実行できる環境が揃っていなければいけません。

そして開発に使うゲームの実行環境を未来から持ってくることはできないため、どうしても現行製品によって実行環境が作られることになります。

また、確かに現行製品でも業務用のパーツを使ったりすると一般的なPC環境とはかけ離れた高い演算能力を有するPCを作りだすことはできます。

例えば何年も前に開発されたスーパーコンピューターの演算能力は現行のPCよりも高いものです。

ですがそんな環境でゲームが作成されることはなく、ゲームを販売する上でも一般的なPC構成をターゲットにして売り出すわけでもありません。

そのためやはりゲームの開発環境は現行のPCパーツを組み合わせて作られているといえるでしょう。

現行の製品の中で最新、かつハイスペックなものは原理的にゲームを遊ぶための条件を満たすことになり、正にGTX1180はそういった製品なのです。

今までに発売されたゲームを最高設定でプレイしたりこれからリリースされるゲームを満足した画質で遊びたいなら手にしておく価値は十分にあります。






他のスペックに関する懸念

PC性能というのは総合的なものです。

CPUはあらゆる演算を行い、メモリには一時的な記憶が溜め込まれ、HDDやSSDには長期的に保存すべきデータが存在しています。

またHDDとSSDを結ぶケーブルにも様々な種類があり世代ごとに進化を続けている形です。

GTX1180を使う場合、これらのパーツの性能が低いとボトルネックになる可能性があります。

いくら画像処理が高速でもCPUを使う演算を大量に行うゲームであればCPU性能が問われますし、その他のパーツに関しても同様です。

またマザーボード自体に取り付けられるかどうかといった問題もあります。

ただ、マザーボードに取り付けることができればゲームに限った場合、まず性能を上げることはできるでしょう。

現行のグラフィックボードには長いコネクタであるPCI Express3.0 x 16というものが使われているのですが、PCI Express2.0に取り付けても性能は向上するようです。

もしPCを買い換えずに良い環境をそろえたいのであればGTX1180を導入することは良い方法といえます。

ですがその場合はリスクについても考えておかなければいけません。

できるなら全てのパーツを一新したいところ

PCパーツは永遠に稼動できるものではなく、それぞれに寿命が存在します。

CPUやメモリ、HDDやSSDはもちろんのこと、特に怖いのがマザーボードや電源の劣化です。

マザーボードに不良が発生すると最早何の手の打ちようもなくなりますし、パーツを他のマザーボードに流用しようとするとかなり面倒なことになります。

電源が劣化した場合は症状にもよりますが原因が特定しにくいだけではなく、時には他のパーツへ被害を及ぼすことにもなるかもしれません。

電気を制御するパーツですから故障箇所によっては強い熱エネルギーが溜まり発火する恐れもあります。

また故障した電源を使い続ければそれこそ折角とりつけたGTX1180が損傷するなんてことにもなりかねないのです。

このようにPCパーツにはそれぞれ寿命があり故障原因も様々で、時には面倒な事態も引き起こしかねません。

無理をして長年使い続けたPCに高価なGTX1180を使うよりは現行のパーツに全て買い換えるのが理想的です。

ただ数年前に購入ないし組み立てたPCのグラフィックボードを換装するという形なら故障のリスクも低いといえます。

パーツ換装という形でGTX1180を使う場合はPCの状態を鑑みて導入するかどうか考えていきましょう。

モニターのリフレッシュレートにも注目

グラフィックボードはモニターと密接な関係があります。

一般的なモニターは液晶の場合、1秒間あたり60回の書き換え(60Hz)を行っており、この書き換え頻度を「リフレッシュレート」と呼びます。

また一般的なゲームも1秒間当たり60回の更新(60FPS)を行っており、こちらは「フレームパーセカンド」と呼ばれています。

両者のバランスが取れているのであれば良いのですが、近年では60Hz以上のモニターや、60FPS以上のゲームも登場するようになりました。

こうした要素は普通にプレイする場合は特に問題になることはありませんが、より良い環境を求めるのであれば問題になります。

例えば単純に考えて秒間60回更新するゲームと秒間120秒間更新するゲームでは後者の方がより繊細な操作を実現することができるわけです。

もしオンラインゲームをプレイしていてミリ単位のスナイピングを要求される場面が訪れた場合、この違いが勝敗を決することになる可能性もあります。

ゲーミングPC込みで考える場合

60Hz以上のリフレッシュレートを有するモニターは「ゲーミングモニター」と呼ばれるゲームに特化した製品になります。

一般的なモニターと比較すると価格もそれなりに高いことには注意しておきましょう。

ゲーミングモニターを導入する際の注意点としては、ゲーム自体が60FPS以上を出せるようになっているかチェックしてく必要があります。

ゲームによってはFPSの上限が60FPSに設定されていたりもするので、単純にゲーミングモニターを導入したからといって画面の更新間隔が必ず短くなるというわけではありません。

また接続端子の種類によってHzの最低値と最大値が決まるため、グラフィックボードとゲーミングモニターを繋ぐケーブルにも注意が必要です。

DVI-DL並びにDisplay Portを使うようにしておけば144Hzのゲーミングモニターを使うことができるでしょう。

これらの点に気をつければより良い環境でゲームをプレイすることができるはずです。

VRゲームにとっても良い選択

現在盛り上がりをみせつつあるのが専用のデバイスを利用したVRゲームの世界です。

VRゲームはViveやOculus Riftといった専用デバイスを使って楽しむものなのですが、要求スペックは高く一般的なPCでは満足してプレイすることができないかもしれません。

そのためVRゲームを楽しみたいならGTX1180を導入することをおすすめします。

ViveはGTX1060推奨

世界的に普及しているVRデバイスで推奨しているグラフィックボードはGTX1060となっています。

数万円はするグラフィックボードなのでミドルレンジからハイエンドの中間に位置する製品といえるでしょう。

これからVRゲームが盛り上がるにつれデバイスが要求するスペックも高いものになるはずです。

そういう意味でも今から高性能なGTX1180を導入しておくのは良い方法かもしれません。

まとめ

GTX1180を生かすための注意点についてみてきました。

噂によると7月30日に発売されるというこの製品は単独でも十分な性能を発揮します。

ですが他のパーツの劣化が悪い影響を及ぼす可能性もあるので、PCを一新した方が良いかもしれません。

またゲーミングモニターやVRデバイスを使えばより最新ゲームの世界を楽しむ事ができるでしょう。

新しいテクノロジーを生かしたゲームを満足して楽しむためにGTX1180は地盤のような役割をこなしてくれるはずです。







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