mini-itxのマザーボードってどういうものなの?

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ASUSTeK Intel H81搭載 マザーボード LGA1150対応 H81I-PLUS【mini-ITX】

マザーボードにはatxやmini-atxなどいろいろな規格がありますが、その中でも比較的小さいサイズに当たるものがmini-itxです。

21世紀に入ってから策定された比較的新しい規格なのですが、小さいpcを自作したいという人を中心に人気になっているようです。

mini-itxのマザーボードの歴史やメリット、デメリットについて説明していきましょう。



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VIAが策定した規格

mini-itxというマザーボードの規格は2001年、台湾のVIAテクノロジーが策定したものです。

atxとmicro-atxは米インテルが策定したものですから、生い立ちがやや異なっています。

VIAは同社製のcpuを直付けした組み込み用マザーボードの規格としてmini-itxを策定したのですが、サイズが小さいために小型pcの自作に向いていました。

インテルが2008年に、同社のcpuやチップセットを搭載したmini-itx規格のマザーボードを発売したのを皮切りに、インテルやAMDのcpuやチップセットを搭載したタイプのものも各社から販売されるようになりました。

現在では策定に関わったVIAよりも、インテルやAMDのcpuやチップセットを搭載している製品の方が圧倒的に多くなっています。

mini-itx規格のマザーボードのサイズは、17センチ四方です。

atxが30.5センチ×24.4センチ、micro-atxが24.4センチ四方であることを考えれば、いかに小さいかが分かるのではないでしょうか。

そして、このサイズの小ささが、メリットにもデメリットにもなっているのです。



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mini-itxのメリット

mini-itxのメリットは、サイズの小ささゆえに小型パソコンを作るのに向いているということです。

かつては小型パソコンといえばmicro-atx規格のマザーボードを使用していたのですが、mini-itxは縦横がそれより7.4センチ小さくなっていますので、より小さなPCケースに収納が可能です。

縦横20センチ前後のコンパクトなpcケースを使用する場合、micro-atxでは収納できませんので、必然的にmini-itxのみが選択肢となります。

ただ、最近ではIntelのNUCに代表される小型ベアボーンが発売されています。

こちらのサイズは縦横10センチ強ですから、mini-itx規格のマザーボードを使用したマシンよりもかなり小さくなります。

ただ、こうした小型ベアボーンはノートPCに使用されている低消費電力のCPUを使用しているため、性能の方は必ずしも高いとはいえません。

また、グラフィックボードを増設することもできません。

グラフィックボードを挿すために必要なpci-expressスロットが用意されていないためです。

mini-itx規格のマザーボードにはCPUがオンボードで搭載されている製品もありますが、デスクトップ用のCPUを別に購入する必要がある製品の方が多くなっています。

つまり、性能の高いデスクトップ用のCPUを使うことができるため、小型ベアボーンよりも高性能のマシンが組めるということです。

そして、mini-itx規格のマザーボードには、pci-expressスロットが用意されているものが大半です。

電源容量が不足しないように気をつける必要がありますが、ハイエンドのCPUとグラフィックボードを用意すれば、そこそこコンパクトかつ高性能のPCが作れるというわけで、サイズと高性能を両立させたマシンを作りたいという人にとってはおすすめです。

mini-itxのデメリット

ただ、小さいゆえのデメリットもあります。

まず挙げられるのは、atxやmicro-atxと比較して拡張性が低いことです。

例えばpci-expressスロットですが、atxやmicro-atxのマザーボードでは複数用意されています。

このため、グラフィックボードを2枚挿すことや、グラフィックボードと別のカードを挿すことが可能になっています。

ところが、mini-itxの場合はいくつかの例外はありますが、大半はpci-expressスロットが1つしか用意されていません。

このため、グラフィックボードを装着すると、それ以外の拡張カードは使用できなくなってしまいます。

また、メモリスロットについてもatxやmicro-atxは4つが主流ですが、mini-itxは2つが主流で、搭載できるメモリの容量も小さくなってしまいます。

拡張性に重きを置いている人には、必ずしもおすすめできないということになります。

そして、基盤のサイズが小さいため、cpuクーラーのサイズによってはメモリスロットなどと干渉してしまう可能性があるのもデメリットといっていいでしょう。

実際、AMDのリテールクーラーが一部のmini-itxマザーボードではサイズの関係で使えないという問題が発生したこともあるのです。

まとめ

mini-itxのマザーボードは必ずしも主流の製品ではありませんが、小さくて性能の高いpcを自作したいという人にとっては、おすすめできる製品だということになります。

最近では製品の種類も大幅に増えていますので、mini-itxのマザーボードを使って、リビングに設置するような小さなpcを作ってみるのもいいかもしれませんね。








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