日々進化するグラフィックボードの最近の選び方と特徴8選
パソコンの画面に画像を表示してくれるのがグラフィックボードの役割です。
市販のパソコンなら、グラフィックボードは関係ありません。
購入して、すぐに使うことができます。
関係してくるのは自作PCの人。
パソコンの用途によっては、グラフィックボードを購入しなければいけない、という人もいます。
それではグラフィックボードにどのような特徴があるのかを確認してみましょう。
そして最近の選び方はどのようにすればいいのでしょうか。
目次
グラフィックボードと電源
グラフィックボードは大量の電力を消費するといわれています。
それは本当です。
そのため、ワット数の高い電源を使わなければいけません。
グラボを搭載する際には、最大の消費電力がどれくらいあるのかを把握することが大事です。
CPUに内蔵されているグラフィック出力では、グラフィックボードほどの電力は消費しません。
グラフィックボードの消費電力は、普段の場合はそんなに高くはありません。
しかし、ゲームなど容量の大きい物を処理する場合に、急激に消費電力が上がります。
グラフィックボードを積んでいるから、常に消費電力が増える、という単純なものではなく、大量の動画や画像データを処理する場合にだけ急激に消費電力が上がると考えればいいでしょう。
ゲームをやる人に、グラフィックボードは必須なの理由は、大量の画像や動画を処理する点にあります。
グラフィックボードを搭載しようと考えている方は、ピーク時にどれくらいの消費電力になるかを考えておくといいでしょう。
CPU内蔵のグラフィック出力
グラフィックボードを使わなくても、大抵の動画・画像は表示することができるようになっています。
その際には、CPUにグラフィック出力がついているかを確認してから購入することが大切。
そしてCPUというのはどんどん進化します。
2、3年たつと新しいCPUがどんどん出てきてしまい、最新のものを購入してもあっという間に時代遅れになってしまいます。
最近のCPU内蔵のグラフィック出力も全く同じで、値段の安いグラフィックボードを購入しなくても、CPUだけで処理できてしまうのです。
低価格グラボは購入する必要はない
値段の安いグラフィックボードを搭載するくらいなら、初めから使わないほうがいいでしょう。
特に1万円以下の値段の安いグラフィックボードは購入する必要はもうありません。
初めからCPU内蔵のグラフィック出力で代用がききます。
というよりも、CPU内蔵のグラフィック出力のほうが電力も低く、処理スピードも速くなってしまっています。
そのため値段の安いグラフィックボードを購入する必要わざわざないことを考えましょう。
ねらうべきは2万円以上。
どうしてもゲームをやらなければいけないという人は2万以上のものを選んでください。
クーラーも必要
グラフィックボードは大量の電力を消費してしまうというのは上で説明しました。
特に、ゲームを使う場合には消費電力が急激に上がります。
消費電力が大量に増えるということは、パソコンから熱が出てしまうということ。
消費電力が上がれば上がるほどパソコンは熱くなってしまいます。
ということで、パソコンを冷やす必要がありますよね。
そこでグラフィックボードにはクーラーをつけなければいけません。
というわけで。
高性能のグラフィックボードを購入する際にはクーラーの性能も注目してください。
グラフィック出力の能力を重視するか、クーラーの性能を重視するか、そのバランスを取ることも考える必要が出てきます。
映像出力端子
映像出力端子はDIVとHDMIが主流です。
ディスプレイポートにも対応しているものが出てきています。
端子にまで気を配ってください。
ミドルクラス以上なら基本的には、あらゆる出力端子に対応していると思っていいでしょう。
しかし、購入する際には端子の部分にも注目して目を向けてください。
動作クロックだけで判断しない
グラボの性能を考える際に、動作クロックはあまりあてにならない状況になってきています。
それはどうしてかというと、ターボ機能というものが出てきたからです。
ターボ機能というものは、動画や画像の処理能力が必要になった時に、そのタイミングで急激に処理速度が上がるシステムなのです。
普段の動作クロックはあまり意味がないのです。
このようにターボ機能まで考慮して選ばなければ、値段が高い割には性能の低いグラボを掴まされてしまうことにもなりかねません。
というわけでリングラフィックボード購入の際には、動作クロックだけに注目しないようにしましょう。
そしてこのターボ機能のおかげで消費電力が上がってしまうことも覚えておいてください。
ミドルクラスの以上のグラボを選ぶ際には、大量の熱が出る分、クーラーの性能も注目する必要があるのです。
グラフィックボードのクラスについて
2万円以下のグラフィックボードはかなりかなり値段が安いと考えていいでしょう。
これくらいのグラフィックボードは、わざわざ購入する必要があるのかどうかも疑問のところです。
それはCPUに内蔵されているグラフィック出力が低価格のグラボを超えてきているから、というのは説明しました。
というわけで。
主流になるのは2万円以上のクラスです。
2万円~5万円くらいがミドルクラス。
5万円~10万円程度がハイクラス。
それ以上の金額になってくるとスーパーハイクラスのグラフィックボードといえるでしょう。
自作のパソコンを組む際には、気になってしまうのは予算です。
低価格のモデルなら購入しない方がマシです。
CPU内蔵グラフィック出力で、コストを下げましょう。
おすすめなのは2万円から5万円くらいのミドルレンジクラス。
これくらいのグラフィックボードが最もコストパフォーマンスがいいと言われています。
10万以上のスーパーハイクラスのグラフィックボードは機能の割に値段がやたら高いということも指摘されています。
性能の高さと価格が比例しないのです。
性能が少し上がっただけで、価格が異常に高くなってしまう。
最もコストパフォーマンスのいいミドルレンジクラスを中心に考えたほうがお得でしょう。
ミドルレンジのグラフィックボードでも3Dゲームは十分楽しめてしまいます。
値段が高ければいいというものでもなく、やはり価格とのバランスを考えるのが自作PCでは大きな鍵といえるのです。
小型パソコンの場合
パソコンでATXケースを使っているのはかなりの通でしょう。
しかしこのATXケースの欠点はやたらと大きくなってしまうこと。
パソコンが異常に大きくなってしまい、置き場に困るのは、最大のデメリットです。
そこで最近出てきたのはmATXやMini ITXなど、中型から小型のパソコンが自作パソコン界では人気です。
ATXやmATX・Mini ITXは、マザーボードの大きさを示しています。
ATX
mATX
Mini ITXの順で、右にいくにつれてどんどんサイズが小さくなります。
このようなパソコンを作るのはコンパクトで、スタイリッシュかもしれません。
価格も安く組めるので、自作パソコンがお安く楽しめてしまうでしょう。
しかし組み込みする時にも注意が必要で、サイズの小さいパソコンは、うまく組み立てないと、パーツが収まりきらない場合があります。
グラフィックボードも同様で、大きなパーツは入りきらなくなってしまいます。
小さめのグラフィックボードを購入する必要もあります。
そして電源についても、ケースにちゃんと収まるかどうか、小さめのものを購入する必要があります。
小型のパソコンを作る際には、パーツの大きさまで考慮する必要が出てくるのです。
せっかくパーツを購入したのにケースの中に入らないのでは無駄になってしまいますよね。
パーツの大きさまで考えましょう。
自作PC界では、小型の方が上級者ということです。
まとめ
グラフィックボードについて考察してきました。
最近ではCPUの機能が上がってきているので値段の安いグラフィックボードなら購入しない方がマシだということ。
そして、グラフィックボードは、常に電力消費が高いのではなく、データ処理の容量が大きくなった場合に急激に消費電力が上がるということを説明しました。
大きめの容量の電源を購入するのはもちろん、小型のパソコンを作る場合には、ケースに入りきるように大きさまで考える必要があります。
自作PCを志向する方は、購入する際にたくさんのことを調べる必要があるのです。