FF14のアップデート「紅蓮の解放者」を遊ぶのにおすすめのグラボはどれ?
FF14は2017年6月20日に新しい拡張アップデート「紅蓮の解放者(リベレーター)」が開始されました。
また、このアップデートを機に要求スペックの一部変更が行われ、以前よりも動作に必要なスペックが上昇しました。
今回は、新たに実装された「紅蓮の解放者」の動作環境に合わせたおすすめのグラボやコスパに優れるグラボについてまとめました。
目次
これまでとの変更点
アップデート以前は必須動作環境がDirectX 11動作下ではGTX660以上、推奨動作環境ではGTX760以上が必要とされていましたが、この点が大きく変更されています。
まず、動作環境における下限となるDirectX 9と11の必須動作環境では、グラボはGeForce GTX750かRadeon R7 260X以上の性能を持つものが必要になりました。
推奨動作環境(こちらはDirectX 11のみ)では要求スペックが上がり、GeForce GTX970かRadeon RX480とかなり増強されています。
概ね、必須・推奨環境ともにここ1年以外に登場したタイトルの動作環境に合わせてきたような感じがします。
また、要求されるVRAM容量に関しては最低限2GBが必須、推奨されるのは4GB以上となっています。
グラボに搭載されるVRAM容量もかなり増大している傾向がありますが、まだまだ4GBを下回るグラボも少なくないため、購入時はVRAM搭載量についても気にしてみるのがおすすめです。
FF14ではCPU側の比重も大きい
PCでゲームをする場合はグラボがハードルになる事が大半ですが、FF14を含めた最近のタイトルの場合、グラボの性能だけでなくCPUの性能も重要視される傾向が強く、両方のバランスが重要とされています。
実際、下手にハイエンドのグラボを選ぶよりも、CPUとグラボの両方をミドルエンドにした方が快適に動作するという事が珍しくありません。
また、FF14のゲームクライアントはマルチコアに多少対応しているため、コア数の多いCPUほど動作が快適になり易い傾向があります。
そういった点を考えると「Core iシリーズ」だけではなく、6~8コア12~16スレッドをかなりの低価格で買う事が出来るAMDの新CPU「Ryzen」なども選択肢に入るかと思います。
ちなみに、アップデート以降は必須環境ではCore i5の2.4GHz以上が必要、推奨環境ではCore i7の3GHz以上が出るCPUが必要とされています。
スペックと安定感重視ならGeForceが定番
ゲーム用のPCに搭載するグラボとして考えると、やはり第一候補にはnVidiaのGeForce系のグラボが挙げられます。
中でも、FF14での使用を前提として考えるのであれば、おすすめになるのは「GTX1060」の6GBモデルあたりがおすすめです。
性能は推奨環境で指定されているGTX970よりも1~2回りほど高いスペックを持っているため、今後のアップデートで更に要求スペックを上げられたときにもそのまま対応出来る可能性が高いです。
また、「ライトな遊び方がメインなため推奨環境までは要らない」という場合には、1ランク下がった「GTX1050Ti」もおすすめです。
GTX1060と比べると性能は若干心もとないですが、それでも必須環境で指定されているGTX750と比べると充分高く、VRAMも4GBとFF14で「あると便利」とされている容量に達しています。
価格も安く、バリエーションも豊富なためコストパフォーマンスを重視しつつ色々な製品を選べるのも大きなメリットです。
おすすめのグラボ「MSI GTX1060 AERO ITX 6G OC」
GTX1060で何を選ぶか迷ったのであれば、MSIが出している「GTX1060 AERO ITX 6G OC」がおすすめです。
このグラボの利点はショート基盤を採用しているという点です。
全長は175mmとかなり抑え目な作り300mm越えが普通に売られて昨今にしては珍しくかなりコンパクトに作られています。
商品名にもなっている通り、ITX対応ケースのような小さなケースにも問題なく入るほどです。
それでいながら、性能自体は6Gモデルのそれと何も変わらないため、FF14を動作させるためには十分すぎる性能です。
注意点として、6ピン1本の補助電源が必要です。
価格も安く、性能も良い、PCケースのサイズにも左右されづらく、グラボを買ってから「サイズ大きくて入らない!」といったトラブルが起きづらいため、万人におすすめのグラボです。
おすすめのグラボ「ZOTAC GeForce GTX 1050 Ti 4GB Mini」
FF14は遊ぶが、それほどがっつり遊ばずにゆっくり遊ぶことがメインで、画質もそれほど気にしないという人におすすめなのがZOTACから発売されているGTX1050Tiを搭載したグラボ「GeForce GTX 1050 Ti 4GB Mini」です。
こちらも全長が短めのグラボで、ケースのサイズに左右されずに搭載・使用する事が出来るのが大きな利点になっているグラボです。
VRAMは4G搭載しているため推奨に近い容量を持っていますが、グラボの処理能力そのものは必須以上推奨未満といった所です。
そのため、次回以降の動作環境変更の時に必須環境を下回ってしまう可能性がある点には注意が必要です。
価格が比較的安く、この性能帯のグラボとしてはコストパフォーマンスが抜群に良いため、「動作環境を下回ったら同じ価格帯の最新グラボに切り替える」という事を繰り返していく使い方がおすすめです。
一方でコスパ重視ならRadeonも選択肢に入るように
ゲーム用としてはまだまだGeForceが定番でRadeonは少し影が薄い存在ですが、Radeonのグラボもゲーム用のPCに搭載するグラボとして充分使えます。
推奨環境として指定されているRX480や、そのマイナーアップデート版に相当するRX580、RX480/580から若干の性能が低下した代わりにコストもダウンして手に取りやすくなったRX470/RX570が特におすすめです。
使用しているディスプレイの種類にもよりますが、Radeonのグラボをゲーム用として使う場合はGeForceに比べて若干発色が良いとされる事が多く、特に山や自然の描写が鮮やかに感じやすいとされています。
Radeonのグラボは全体的に価格が安めな製品が多いため、GeForceのグラボと近いスペックの製品が欲しい場合にはRadeonを選んだ方が安くなることが多いです。
また、急に価格が安くなることがあるため、日ごろからネットショップなどをチェックしておくと思わぬ掘り出しものが手に入る事があります。
おすすめのグラボ「SAPPHIRE PULSE RADEON RX 580 4G GDDR5 OC」
FF14で使う事を前提にした場合、Radeonのグラボで比較的手に入れやすく、それでいながら性能も申し分ないグラボとして、SAPPHIREが出しているRX580搭載のグラボ「PULSE RADEON RX 580 4G GDDR5 OC」がおすすめです。
スペック的には推奨動作環境よりも上、VRAMの搭載量も4GBあればFF14に関しては十分と言えます。
デメリットは、グラボのサイズが結構大きいためミドルタワーケースなど余裕のあるケースでないと使うのが難しい事です。
また、RX580を搭載したグラボ全体に言えることですが、性能が上がっている以上に消費電力がかなり大きくなってしまっているため、それなりの電源容量が必要になります(PULSEシリーズはだいぶ抑えられてはいます)。
おすすめのグラボ「SAPPHIRE PULSE RADEON RX 570 MINI 4G GDDR5」
Radeonのグラボでサイズが小さいものが欲しい場合には、同じくSAPPHIREから出ているPULSEシリーズでRX580の下位モデルに当たるRX570を採用した「PULSE RADEON RX 570 MINI 4G GDDR5」もおすすめです。
基本的な部分はRX470のマイナーアップデート版に相当し、上位モデルであるRX580と比べると若干性能が落ちている反面消費電力なども常識的な範囲になっているため、だいぶ使いやすくなっています。
また、性能的にはこちらの方がRX480に近いため、ほぼ推奨環境そのものに近いか少しだけ推奨環境に足りないです。
ショートタイプのグラボなので、様々なケースで使いやすいですがその分、フルサイズのクーラーを搭載している上記の製品と比べると若干動作音が目立つのがデメリットになっています。
まとめ
性能や価格、ショップでの在庫の数などを考えるとGeForceのGTX1060を使用したモデルが最適だと思います。
また、先にも書いた通りFF14はどちらかというとグラボ一強というよりもPC全体のスペックが必要とされるゲームなため、グラボだけをGTX1070以上の物にしたとしても性能は発揮し辛いため、ハイエンドなグラボに変更する場合には一緒に他のパーツの変更も検討してみるのがおすすめです。