X299チップセット搭載次世代ハイエンドマザーボードがついに発売!
次世代ハイエンドチップセットとして話題となっていたい「X299」搭載のマザーボードがついに発売となりました。
X299搭載マザーボードはこれまでのスタンダードとなっていた「LGA1151ソケット」から「LGA2066ソケット」へと変更になりました。
それに合わせて新グレードのCPU「Core Xシリーズ」も発売となりました。
X299チップセットの特徴
X299は「Intel 200 Series」というチップセットシリーズの最新チップセットです。
Intel200Seriesにはこれまで「 Z270/H270/B250 Express チップセット」と「Q270/Q250 Expressチップセット」がありました。
X299チップセットの特徴をお話する前に、「チップセット」という言葉を聞いたことがない方もいらっしゃると思いますので簡単に説明しておきたいと思います。
チップセットは、パソコンのパーツである「マザーボード」に搭載されています。
役割は、簡単にいうと「CPUやメモリ、その他の周辺機器同士の間を接続する」とういうことです。
「役割は一つなのになぜいくつも種類があるのか?」と疑問に思う方もいると思いますが、それぞれのチップセットで使用できるCPUの種類が異なったり、機器間で通信の速度や、一度にどれだけの信号を送ることができるかなどが変わってきます。
どのようなチップセットが搭載されているかによって「ローエンドマザーボード」や「ハイエンドマザーボード」が別れています。
ではここから、X299とZ270を比較する形でX299の特徴を紹介していきたいと思います。
実は、X299とZ270と間に大きなスペックの違いはありません。
唯一異なるのは、X299は内蔵グラフィックが非搭載となっていること、SATA 6.0 Gb/s ポートの最大数が8つ(Z270は6つ)となっていることくらいです。
単純にスペックだけをみると、「なんでX299出したの?」と疑問に思うかもしれません。
ただ、2つのチップセットには大きな違いがあります。
それは、「搭載できるCPUの違い」です。
Z270チップセットのCPUソケットは「LGA1151」であるのに対し、X299チップセットは新たに発表された「LGA2066」というCPUソケットが使用されています。
つまり、X299搭載マザーボードを使用してPCを自作する際には、対応しているCPUも新たに購入する必要があるのです。
X299チップセット搭載マザーボードはCPUもソケットも新グレードに
PCの自作を初めて経験する方に多いミスが「CPUソケット」に関係したものだと思います。
例えば、「購入したマザーボードとCPUが対応していない組み合わせであった」や「PCを組み立てる時にCPUソケットを傷つけてしまった」などCPUやその周辺でミスをしてしまうことが多くあります。
少し話がそれてしまいましたが、新しいチップセットであるX299にはこれまでIntel 200 Seriesに搭載されていた「LGA115x」というCPUソケットではなく全く新しいソケットの「LGA2066」が搭載されています。
もちろんこの2つの間に互換性はありませんのでX299搭載のマザーボードにはLGA2066のCPUしか使用することはできません。
もしこれからPCの自作にチャレンジしてみようと思っている方は、パーツを購入する際には注意するようにしてください。
新グレードCPUCore Xシリーズ
X299の発表と合わせて新たなCPUシリーズ「Core Xシリーズ」が発表となりました。
Core Xシリーズには、「Core i9 Xシリーズ、Core i7 Xシリーズ、Core i5 Xシリーズ」3つのグレードがあります。
さらに、Core i7 Xシリーズには「Core i7-7820X、Core i7-7800X、Core i7-7740X」の3つのモデルが用意されています。
もっともグレードの高いCore i9 Xシリーズは「10コア / 20スレッド」となっており現時点でのもっともパワフルなCPUとなっています。
性能が上がったことでもちろん価格も高価になっています。
もっとも上位のCore i9は10万円程度、Core i5シリーズでも3万円程度となっています。
また、Core Xシリーズでもっとも懸念されている点が「発熱」です。
Core Xシリーズは性能が非常に高いため消費電力「TDP」も比較的高くなっています。
ただし、発熱の問題はPCの構成や使用環境によって大きく変化するため一概に比較することができません。
いずれにしろ、消費電力に対応できるだけの電源装置とヒートシンクや熱対策は必須と言えます。
また、Core XシリーズのCPUは全てのモデルで「内蔵グラフィック非搭載」です。
つまり、グラフィックボードを搭載することが必須となっています。
それを考えると、X299、Core Xシリーズ共にゲームやCPUパワーを多く必要とするパワーユーザー向けとなっていると言えます。
X299チップセット搭載マザーボードにおすすめマザーボード
X299チップセット搭載マザーボードは発売されたばかりでまだまだ多くはありません。
そんな中からいくつかおすすめのマザーボードをご紹介したいと思います。
ASUS PRIME X299-A 価格帯:¥40,244~¥49,704
ASUSのマザーボードの特徴は、省電力やファン設定を自動で行ってくれる機能が付いていることです。
本製品にも、「5-Way Optimization」という機能が付いています。
この機能を使えば、オーバークロックの設定、省電力の設定、電源回路の最適化、ファン制御の設定、LANの最適化、オーディオ設定を自動で行ってくれます。
このマザーボードは、「PC自作が初めて」という方やコンテンツ制作などを行う方に特におすすめな製品です。
ASUS ROG STRIX X299-E GAMING 価格帯:¥45,181~¥53,220
ASUSのゲーミング向けシリーズであるROGシリーズのX299搭載マザーボードです。
ASUSのマザーボードの特徴の一つとして、「RGBライティング」があります。
ゲーム向け製品としておすすめできるのはもちろん、「機能だけでなく見た目も大切」という方には光のライディングでオシャレに彩ることができるのでおすすめです。
MSI X299 TOMAHAWK 価格帯:¥34,437~¥43,140
ASUSと並んでPCパーツメーカーとして有名なのがMSIです。
ゲーミングマザーボードをお探しの方には本製品がおすすめです。
MSIのゲーミングマザーボードにはPCゲームをフルに楽しむためにAMING LANやマルチGPU対応など多くの技術が使われています。
できるだけ快適なゲーム環境が欲しい方にはこのマザーボードとCoreXシリーズがおすすめです。
ASRock Fatal1ty X299 Gaming K6 価格帯:¥37,280~¥43,826
ASRockというメーカーをご存知ない方もいるかもしれませんが、ローエンドモデルからハイエンドモデルの製品まで幅広い製品を発売しており、コストパフォーマンスに優れた製品が多くあります。
少し玄人向けのメーカーになりますが、この製品もおすすめです。
まとめ
X299チップセットはだ発表されたばかりで搭載しているマザーボードも多くはありません。
でも、Core XシリーズとX299の組み合わせはこれまでと比べ物にならないくらいの性能を発揮してくれます。
ゲーム用PCとしてはこれからこのチップセットがメインとなっていくはずです。
これからもたくさんの製品が発売されることが予想されるので是非注目してください。