パソコンゲーム初心者のグラボの選び方の4つの基準とは?
パソコンでゲームを始めようと思っている人が大きく悩むことはパソコンのスペックだと思います。
CPUやメモリの容量など悩む要素はたくさんありますが、特にグラボはGTXやRadeonなど種類がたくさんあり何を選んでよいかわからない人が多いと思います。
そんなパソコンゲームの初心者に向けたグラボを選ぶ方法を幾つか紹介していきます。
ブランドの決定
グラボに乗っているGPUという描画処理を行う半導体(グラボの中核)を開発しているメーカーは基本的にNVIDIA社とAMD社の2社です。
どちらも大きな半導体メーカーで信頼もおけます。
各社のゲーム用のGPUブランドとしてGeforceとRadeonがあります。
この名前がついているGPUがゲーム用のものです。
さてこのふたつどちらを選択すると良いのでしょうか?
結論から言うとNVIDIAのGeforceというブランドをおすすめします。
なぜNVIDIAのGeforceなのでしょうか?
2つの大きな理由を解説していきます。
ユーザー数
まずひとつ目の大きな違いとしてはユーザー数の違いです。
AMD RadeonよりもNVIDIA Geforceを使用している人のほうが圧倒的に多いです。
ユーザーが多いと何が良いのでしょうか?
それはトラブル時の対応です。
何かグラボに関するトラブルが起きたときにより事象が多いのはユーザーが多いものとなります。
そのため何か起きたときにGoogleで検索して自分で対処がしやすくなります。
ブランドの特徴
GeforceシリーズはDirectXというゲーム開発には必ずと言っていいほど使用されているエンジンと相性がよくRadeonよりも3D描写に優れておりよりゲームに向いているGPUだといえます。
以上のような文章ではRadeonが完全に劣っているように見えますがRadeonはGeforceよりも価格辺りの性能がよくAMDのCPUとの相性が良いです。
CPUでRyzenなどのAMDのCPUを使用する場合などはRadeonを選択するほうが良いでしょう。
GPUの決定
続いてGPUを決定しましょう。
GeforceならGTX 1050からGTX1080あたりが現在の主流です。
基本的には番号が大きいほど性能が高くなります。
一番性能が良いものを買えば良いのですが中々そうはいかないので、選択するアドバイスを解説します。
選択する基準はズバリやりたいゲームのスペックに合わせることです。
自分のやりたいゲームが遊べればいいわけですからそれらに合わせましょう。
いくつかある場合は一番要求スペックの高いもののスペックに合わせましょう。
ここで注意する必要があるのが公式から発表されている推奨スペックよりも高いGPUを用意する必要があるということです。
推奨スペックに記載されているものは事実上最低スペックだと思ったほうが良いです。
そのためそのゲームをプレイしている人の使用しているGPUを自分も真似することが一番良いでしょう。
といってもユーザーが使用しているGPUは様々です。
そのためパソコンのゲームでは画質設定が色々あるので自分の遊びたい画質で遊んでいる人のGPUを真似することをおすすめします。
現行モデルでおすすめのGPUはGTX 1060です。
このGPUであれば今のゲームなら殆ど問題なく遊ぶことができます。
4Kモニターなどの高解像度モニターを使用している場合や、ヘッドマウントディスプレイを使用したVRゲームを遊ぶ場合はGTX 1070以上のGPUが必要になってきます。
自分の予算に合わせて選択してください。
グラボメーカーの決定
グラボを開発しているメーカーを決定します。
グラボはGPUの載っているボードのことです。
通常私達が購入するのはGPUではなくグラフィックボードつまりグラボです。
グラボは様々なメーカーがだしておりそのメーカーの数だけ特徴があります。
簡単に各メーカーの特徴を紹介しどのような選択をするかという指標を解説します。
ASUS
恐らく一番知名度があるメーカーです。
グラボ以外にもマザーボードや携帯など様々なものを開発し販売しています。
ASUSは安定もしておりおすすめのメーカーです。
他の同じGPUを搭載したグラフィックボードに比べて値段が高めですがその分信頼を買うことができます。
マザーボードもASUSを使用している場合は相性もよく更に選択することをおすすめできます。
MSI
こちらも非常に有名なグラボメーカーです。
マザーボードの開発も行っています。
ASUSとほぼ同じような位置づけのメーカーです。
MSIはAfterBurnerという公式のオーバークロック用のソフトウェアがあり、安心してオーバークロックすることができます。
オーバークロックというのはGPUの処理速度を既定値よりも上げることです。
より高性能な処理が得られますが、発熱などの問題があります。
オーバークロックを行うことを前提として購入するならMSIも一考できます。
玄人志向
格安グラボを作っている国産メーカーです。
こちらのメーカーはあまり初心者にはおすすめできません。
グラボの値段は安いのですが、その分ユーザーサポートが微妙だったりグラボの冷却性能が良くなかったりします。
名前通り玄人向けのメーカーなので安さに目を奪われずしっかり考えましょう。
分かって買うなら大丈夫です。
ZOTAC
こちらも安いグラボを作っているメーカーですが評判はコスパのいいメーカーとなっています。
またこちらのグラボは他社に比べてサイズの小さものが有り、大きくないPCケースなどを持っている人などにおすすめです。
ELSA
元々はドイツのメーカーだったのですが、潰れてELSA JAPANが知らない間に独立していたという歴史がある変わったメーカーです。
値段は高いですがかなり評判が良く静音性や冷却性に優れています。
あまり知られていないメーカーですが安心して購入することができると思います。
結局どれを選ぶべきか
これだけメーカーを上げてきましたが他にもグラボを作っているメーカーはいくつかあります。
特にこだわりがなければASUS、お金がないならばZOTACをおすすめします。
グラボの決定
いよいよグラボを決定します。
メーカーを決定してもメーカーによっては複数ブランドが有り、同じGPUのグラボでも複数あるばあいがあります。
価格.comのグラボ一覧から各々のグラボスペックを見ることができるのでそこから決定します。
グラボの最終決定をしていきましょう。
ファンの数
ファンが多いほど冷却性能が高いと言われています。
あまり負荷のかからないゲームをやるならシングルファンでも大丈夫ですがFPSなどの高負荷なゲームを頻繁に行うならばデュアルファンやトリプルファンのものを選びましょう。
冷却性能は非常に重要です。
グラボの寿命を決めると行っても過言ではありませんので慎重に決定してください。
対応ディスプレイ数
特にたくさんのモニターを使用する人は確認しておいたほうが良いです。
4枚モニターを使用したいのに対応数が3枚までだとモニターが1つ無駄になってしまいます。
よく確認しておいてください。
モニター端子
これはどちらかというと購入してから考えたほうが良いですが、もしもHDMIケーブルしかないのにDisplayPort端子しかないグラボを購入するとケーブルを購入するという無駄な出費が生じます。
ケーブルを持っていない場合はあとで購入すればいいですがケーブルを持っており、無駄に購入したくない人などはよく確認しておく必要があります。
ちなみに最近のグラボはDisplayPort端子を多く搭載していますので、片側がDisplayPortでもう片側がHDMI端子のケーブルを1つでも用意しておくといいでしょう。
4K対応
こちらもディスプレイ関係ですが、4Kモニターを使用したい人は確認しましょう。
もしグラボを買ってあとで4Kが非対応だった場合はケーブルと違い、グラボを書い直す必要があります。
出費が桁違いなのでよく確認しておきましょう。
補助電源
最近のグラボは補助電源が必要となります。
補助電源とは、マザーボードからの給電では足りないときに電源ユニットから直接給電するものです。
初心者の方は詳しくはわからないかもしれませんがケーブルの数が少ない電源ユニットを持っている場合、もしくは購入予定の場合は最悪給電ができなくなりますので注意してください。
大きさ
大きさを確認しておかないとケースに入らない場合があります。
ケースを持っている場合は寸法を測り、まだ持っていない場合はそれに合わせたケースを購入してください。
特にMSIなどのファンの大きなグラボを選択する場合は必ず確認しておいてください。
レビュー
そのグラボのレビューを見ておいてください。
やはり使用しないとわからないことはたくさんあります。
購入した人の感想を見ることも大切です。
まとめ
グラボは非常に高価なパーツですので、初めての購入には緊張すると思います。
しかしここに挙げたこと以外にも大切なことはありますが初心者の方はこれだけを抑えておけば自分にあったグラボを選択できると思います。
購入以外にも設置やメンテナンスなどありますがまだまだ壁はありますががんばってください。
そしてこの記事を読んでグラボを購入し、最高のパソコンゲームライフを送ってくれることを願っています。