SkyrimのPC版を快適に遊びたい場合にはどんなグラボが必要?
PC版のTESV:Skyrimを遊びたいけど、どれくらいのスペックのグラボが必要になるのか分からないし、そもそもSE版やLE版があって違いが分かりづらい、MODが欲しい場合にはどれを選べば良いか分からない、という人も多いかと思います。
今回はそういった人向けに、SE版とLE版の違いと、実際に動作させる際におすすめのグラボなどについてまとめました。
目次
旧版とSE版で必要スペックに差が有る
グラボを選ぶ際に気を付けたいのが、Skyrimは大きく分けて2種類有るという事です。
1つは2011年に発売されたタイトルである旧版(LE版とも)、もう1つは、2016年に発売されたSpecialEdition(通称:SE版)の2種類があります。
2011年当時のマシンスペックに合わせたLE版と、2016年のマシンスペックに合わせたSE版とでは推奨される動作環境が異なっているため、自分がどちらのバージョンを遊びたいかや、どのようなMODを導入するかによって必要になるグラボが変わってきます。
と言っても、基本的にこれからSkyrimを購入する場合はSE版が基準になるため、それに合わせたグラボを選んでおけば、SE版よりも負荷の小さいLE版で遊びたい場合でも困る事は殆ど無いと思っていただいて大丈夫です。
SE版の必要スペックは?
リマスター版に相当するSE版では、画質の向上に伴って快適な動作を指せるために必要に必要なるPCのスペックがかなり上がっています。
例えば、推奨動作環境で指定されているグラボは「GTX780 3G」か「R9 290 4G」に設定され、LE版の推奨動作環境と比べるとかなり引き上げられています。
また、LE版に関しても言えることですが、公式に掲載されている動作環境というのはMODなどを導入していない状態の物を想定しているため、MODの導入を考えている場合は最低でも推奨動作環境と同じレベル、出来ればそれ以上のスペックを用意するのがおすすめです。
MODの導入まで含めて考えた場合、現行世代のグラボではGTX1060が推奨される事が多く、それ以上の性能を持つグラボに関しては自分のプレイスタイルに合わせて選ぶ、という形になる事が多いです。
LE版とSE版の主な違いは?
LE版は旧版とも言えるような物で、2012年に発売された当時のシステムを使用した「リマスターしていないSkyrim」に当たります。
画質に関してはSE版と比べて劣るものの、MODはSE版と比較できない程で充実していて、画質を向上させるMODなども多いため、PCのスペックが許せば、SE版に匹敵するレベルの画質にする事も可能になっています。
SE版はLE版のリマスター版に相当し、画質の強化・改善を始めとして現行世代のPCのスペックに合わせたものになっています。
こちらはまだ若いタイトルなので、MODの充実具合はLE版に劣りますが、最近はかなり増えています。
ちなみに、LE版と呼ばれていたものはSE版の登場に伴ってSkyrimとDLC3本がセットになったLegendaryEditionとしてのDL購入は行えず、ゲーム本体とDLC3種を各々購入する方法でしか入手することが出来ない状態になっている上、SE版よりも価格が高いため、セールなどを利用して購入するのがおすすめです。
高画質系MODで必要スペックが跳ね上がる?
Skyrimに合わせてグラボを選ぶ際に注意したいのが、一部のMODを導入すると快適な動作に必要なスペックが大幅に跳ね上がる点です。
主な該当例としては、描画を強化し高画質にするENBやReshadeなどが挙げられます。
これらのMODを導入して快適に動作させたい場合、推奨環境から更に1~2ランク上のグラボを用意する必要があります。
特にSE版にこれらのMODを導入すると、快適に動作させるためにはGTX1080クラスが必要になるため注意が必要です。
また、あくまで個人的な意見ではありますが、SE版に関してはグラフィックが向上しているためか、描画に変更を加えるタイプのMODが導入されていない状態でもかなり綺麗に描写されるので、LE版と比べるとそれらのMODを導入する事のメリット自体が薄いように感じました。
SE版ならGTX1060かGTX1070あたりがおすすめ
SE版にMODを導入してプレイするのであれば、NvidiaのGeForce GTX1060やGTX1070あたりが無難でおすすめです。
GTX1060に関しては3GBモデルと6GBモデルがありますが、SE版では使用できるVRAM容量に制限が解除された点や、MOD導入によるグラフィック関連のデータが増える点も含めて6GBモデルの方が性能も高く確実です。
なお、以下におすすめしているグラボに関しては、全てフルHD環境でのプレイをメインに考えています。
フルHDよりも小さい解像度でウィンドウモードにして遊ぶ予定の人は、もう少し余裕が生まれる可能性があります。
仮に、現時点でSE版のSkyrimに高画質MODを導入した環境で、4K画質で快適にプレイする場合、ハイエンドモデルであるGTX1080TiやTitanXなどが必要になります。
バランス重視なら「GIBABYTE GV-N1060IXOC-6GD」がおすすめ
コストを抑えつつMODを導入したSkyrimでそれなりに遊びたい、という人には、NvidiaのGeForce GTX1060を搭載したGIBABYTEのグラボ「GV-N1060IXOC-6GD」がおすすめです。
装備を追加したり、既存の装備の外見を変更したりするタイプのMOD、クエストを追加するタイプのMODといった一般的なMODを導入する程度であれば、フルHDかつ高画質設定で安定して遊ぶことが出来ます。
LE版に関しては、VRAMの6GBを持て余してしまいますが、それを差し引いても性能の高さが利点になるため、LE版でプレイしたい人にもおすすめです。
また、性能とは関係ないものの、ショート基盤を採用しているモデルなため、手持ちにPCへのグラボのみ増設を行う場合にもトラブルになり難い点もメリットの1つと言えます。
価格帯や性能等を考えても、SE版・LE版のどちらともにおすすめなため、迷ったらこのグラボがおすすめです。
MODマシマシ環境なら「ZOTAC GeForce GTX 1070 Mini 8GB」がおすすめ
SE版、LE版問わずMODを数百個単位で導入した状態で遊びたい人にはZOTACの「GeForce GTX 1070 Mini 8GB」がおすすめです。
こちらは、かなりの数のMODを導入しつつ、最高画質の設定にして、更に常時60fps以上を維持したい人向けです。
通常の地形とは別に更に土地や地形を追加するタイプの大規模MODなどを導入したいと考えている人は余裕を持ってこちらを選ぶのもおすすめです。
ENBなどの高画質系のMODを使用するとfpsが低下する可能性が高いため、それらのMODを使いたい場合は解像度を落としたり、ある程度設定を見直したりする必要があります。
こちらも上記のGTX1060を搭載したグラボほどではないものの、比較的短い基盤を使用しているため、手持ちのPCへのグラボ換装や増設にも使いやすいモデルです。
LE版でいいやという人は「玄人志向 GF-GTX1050Ti-4GB/OC/SF」がおすすめ
PC版のSkyrimを動作させてPC版のMOD環境を体験してみたい、という人や、LE版にしかないMODを使いたいなど、何らかの理由でLE版で遊びたいと考えている人には、玄人志向から出ている2万円を切る価格帯のグラボ「GF-GTX1050Ti-4GB/OC/SF」もおすすめです。
実売価格は15,000円前後と安めのグラボですが、性能はそれなりに高く、負荷の小さいLE版であれば小規模MODなら数十個、容量の多いフィールドを丸々追加するような大規模MODでも2~3個程度なら入れていても問題なく動作します。
なお、SE版を高設定で動作させるとか、LE版で描画周りに手を加えるMODを使用して高画質な状態で遊ぶといったプレイスタイルを目指している場合には、ほぼ確実に力不足になるため、そういったレベルで遊びたいという人は上で紹介したグラボを選ぶのがおすすめです。
全体的に価格が安い分だけ力不足な部分がある事は否めないので、どちらかというと負荷の軽いLE版に負荷の小さいMODを入れて遊ぶ人向けのグラボです。
まとめ
Skyrimは、SE版とLE版で必要なスペックにかなりの開きがありますが、基本的にはGTX1060を搭載したVRAMが6GB仕様のグラボを選んでおけばスペック面でハズレを引くことはないと思っていいです。
また、今回はフルHDでの動作を前提に考えていますが、プレイする際には更に小さい解像度にする事も出来るため、実際にはSE版でも更に動作を軽くする事も可能なため、それほど心配は要りません。