2017年後半、年末にかけておすすめのゲーム向けグラボはどれ?

グラフィックボード(グラボ)

ASUS Nvidia GTX1070TI搭載ビデオカード ROG-STRIX-GTX1070TI-A8G-GAMING

2017年も残り1か月少しとなりましたが、グラボ界隈は新しいチップを搭載したモデルも含めて、たくさんの新グラボが登場しています。

今回は、2017年の年末にかけておすすめのグラボについてまとめました。

既存のグラボは価格が抑えられ、新しいグラボは確実に性能を上げてきているため、年末に向けてグラボを交換する予定の人の参考になれば幸いです。



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ゲーム用に使うグラボならNvidiaが安定?

以前から言われている通り、ゲーム用にグラボを追加・増設するのであればNvidiaのGeForce系のグラボがド定番になっています。

特に、最新のGTX1000シリーズは高性能と省エネを兼ね備えた上、価格も比較的手に取りやすい価格の物が多く、流通している数や種類も豊富なため、今からグラボを選ぶのであれば「とりあえずここから」と言えるようなラインナップになっています。

また、ハイエンド帯の高スペックなグラボからローエンド帯の低価格な物までどのクラス帯のグラボも一通り揃っているため、初めてのグラボから慣れている人まで選びやすいのが利点になっています。



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Radeonは若干不振気味?

CPU分野では低価格と多コアを両立したRyzenシリーズが登場したりと何かと話題になったAMDですが、グラボ分野のRadeonはゲーム用として見た場合には少し不振気味です。

特にハイエンド帯では、期待されていたHBM2搭載のグラボ「RX VEGA」の性能が消費電力の高さがデメリットとして目立つものだった事や、購入できる店舗が限られる事、世界的に見て絶対数が非常に少なかった事などもあり、ゲーミング用途のハイエンド帯グラボはNvidiaの擁するGeForce系の独壇場となっています。

ミドル以下のクラスのグラボでは低価格かつ使いやすい性能になっているため、まだおすすめしやすい状態ですが、こちらも、今年は仮想通貨の採掘用としての需要が大幅に増えた事もあってか、需要の急増によって数が少ない事や、価格が高止まりなところがデメリットになってしまっています。

ハイエンドなら「GTX 1070Ti」がおすすめ

ASUS Nvidia GTX1070TI搭載ビデオカード ROG-STRIX-GTX1070TI-A8G-GAMING

最新のゲームを出来る限り最高の品質で楽しみたい、という場合には当然ハイエンドクラスのグラボが必要になりますが、その際におすすめしたいのが、Nvidiaから出た新しいチップの「GTX1070Ti」を搭載したグラボです。

GTX1070Tiは、GTX1070の性能アップ版と言えるようなもので、単純な性能部分は上位モデルであるGTX1080にかなり近い性能まで引き上げられているのが特徴です。

搭載しているメモリが通常のGDDR5なため、帯域の広いGDDR5Xを使用している1080と比べると帯域が若干狭いなどの点で劣る事はありますが、その分価格が抑えられているのが特徴です。

元々、メモリ帯域の広さの差は体感でそれほど大きな差として感じられる事自体が少ないため、「ハイエンドなグラボが欲しいけど、価格は抑えたい」という欲張りな人におすすめしたいグラボです。

ミドルエンドなら「GTX 1060」がおすすめ

GIGABYTE ビデオカードGEFORCE GTX 1060搭載 GV-N1060WF2OC-3GD

ハイエンドモデルのグラボは高くて手が出ないけど、それなりに妥協せずにゲームを遊びたいという人には、Nvidiaのミドルエンド帯のグラボ「GTX 1060」がおすすめです。

ミドルエンドモデルという都合上、性能だけを見るとGTX1070以上のグラボに大きく離されていますが、その分価格が大きく抑えられているため、手に取りやすく、それでいながら現行主流のゲームの多くが快適に遊べる性能を持つなど、「本格的なゲーミングPCの入口」とでも言えるようなスペックを持ったグラボです。

なお、GTX1060のみ、メモリが6GBのモデルと3GBのモデルが存在していますが、3GBモデルは性能に制限がかけられているため、予算などの都合を除けば基本的にはフルスペックを発揮できる6GBモデルがおすすめです。

一方で上位モデルとの価格差も余り大きくないため、「あと○万円追加したら1070が買える」という状態にもなりやすいため、予算や理想のPC構成とよく相談する事をおすすめします。

性能、価格、手に入り易さなどを考えると、現時点(2017年第四四半期)でこれから新しくゲーミングPCを組むのであれば、最もおすすめしたいグラボの1つです。

ミドルエンドなら「RX470」もおすすめ

PowerColor ビデオカード AMD RADEON RX470搭載 AXRX 470 4GBD5-3DH/OC

ゲーム用としておすすめし辛いRadeonのグラボの中でも数少ないおすすめできるグラボが「RX470」です。

性能的にはGTX1060に一歩劣るものの、メモリ搭載量は8GBとハイエンドモデルのグラボ並に多いため、VRAMの使用量が多いゲームや、SkyrimやFallout4といったMODでデータの追加を行えるゲームを遊ぶ場合にはあえてこちらを選ぶのもおすすめです。

Radeon自体が鮮やかで自然的な表現に長ける点も含めると、どちらかというとオンラインゲームよりもオフラインのオープンワールドのゲーム向けのグラボと言える部分が多少あります。

注意点として、性能の近いGTX1060よりも発熱し易い傾向があるのか、全体的にGPUクーラーが大きい製品が多いです。

そのため、「買ったはいいけどケースに入らない」という事が起きやすいので事前にメーカーサイトなどでサイズを確認する事をおすすめします。

ミドルエンド未満では何がおすすめ?

ミドルエンドクラスよりも下になると、NvidiaのGeForceだけでなくAMDのRadeonも選択肢に入りやすくなります。

このクラス帯になると、欲しい性能によっていくつかのグラボが候補として挙げられます。

軽いゲーム(古いオンライゲームやブラウザゲームなど)を遊びたい場合には、今なお根強い人気を誇るGTX750Tiや最新のローエンドモデルであるGT1030やRX550などが候補に入ります。

それらよりも少し性能が欲しい、という場合には少し上がって「GTX1050」や「GTX1050Ti」をはじめとして、RX560などが候補として挙げられるようになります。

また、逆にそこまでの性能が必要なく、内蔵グラフィックが無いCPUで画面の出力をしたい「だけ」なら更に下がって、「GT730」など、非常に安価なグラボでも十分な仕事をしてくれます。

ローエンドでおすすめの「GTX 1050Ti」

ASUS NVIDIA GeForce GTX1050TI搭載ビデオカード オーバークロック メモリ4GB PH-GTX1050TI-4G

遊ぶゲームがどれも低負荷だったり、フルHDやウィンドウモードなど比較的低い解像度でしか遊ばないという人には、20,000円以下で購入出来て性能もそれなりに高い「GTX1050Ti」がおすすめです。

性能に関しては、ローエンド帯の中では最高クラスと言えるようなグラボで、フルHD環境でのプレイがメインになるライトなゲームユーザーならこのグラボでもかなり満足できるものになっています。

また、これよりも上のグラボと比べて本体のサイズが小さい傾向があるため、PCケースのサイズに左右されにくいといった利点があります。

グラボだけを交換する場合などに、サイズを見誤って取り付け出来ないといったトラブルが起きにくく、初めてグラボを変更するという自作初心者の人にもおすすめです。

ローエンドでおすすめの「RX560」

MSI Radeon RX 560 AERO ITX 4G OC グラフィックスボード VD6359

同じくフルHD環境でのライトなゲームユーザー向けのグラボが、AMDのRadeon RX560です。

先に書いたGTX1050Tiと比べると、性能は9~8割程度に落ちてしまいますが、その分価格は更に抑えられているのが特徴です。

また、Radeonのグラボ全体の特徴としてNvidiaよりも鮮明で明るい色合いになり易いため、背景に自然が多いゲームを遊ぶ人や、動画をよく見るという人におすすめのグラボです。

一方で、NvidiaのグラボからRadeonに換えた場合にはドライバの入れ替えが必要になるなど、グラボの乗せ換えが少し面倒になります。

特にドライバの削除はおざなりにしてしまうと、後々不具合を出すこともあるため、事前にドライバの変更方法はしっかりチェックしておくのがおすすめです。

まとめ

2017年の間のゲーム用のグラボに関しては、ミドルエンドがGTX1060、ハイエンドはGTX1070Tiあたりがチョイスとしては定番、おすすめになるかなと思います。

グラボの乗せ換えや新規購入でどのグラボにするか迷った時は、自分の予算と用途に合わせて、これら2つのどちらかのチップを積んだグラボのオリジナルモデルを選んでおけば、ほぼ外れることはないと思います。