GTX1080はMMORPG「黒い砂漠」を何処まで快適に動かすことが出来る?
黒い砂漠はシームレスに繋がれた広大なMAPを持ち、時間や天候といった概念による空模様の変化などを再現したタイトルですが、同時にMMORPGとしては「重い」タイトルでもあります。
そんな高負荷タイトルである黒い砂漠ですが、ハイエンドクラスのグラボであるGTX1080を載せた場合にはどの程度まで快適になるのか気になる、と言う人も居るかと思います。
今回は、GTX1080を載せたPCで黒い砂漠を動作させる場合、どんな設定で動作させることが出来るのか、また、実際に黒い砂漠用にGTX1080を選ぶ際にはどんなモデルがおすすめなのかについてまとめました。
目次
黒い砂漠の描画設定について
黒い砂漠ではテクスチャ品質が3段階、グラフィック品質が7段階から選ぶことが出来るようになっています。
テクスチャ品質は、高品質設定を選択する事で主に建築物や地面・地形などの背景がより緻密な描写がされるようになります。
逆に低品質設定にすると、VRAMの使用量を削減することが可能(High比で3割減程度)な他、キャラクターなどのテクスチャについてはそれほど大きな変化が起きないように設定されています。
グラフィック品質では、影の表現の他、雨が降った際の地面の水たまりなどが表現されるようになる他、一部の効果については一定以上の設定にしないと表示されないため、黒い砂漠の天候エフェクトなどを見たい場合にはある程度スペックの高いグラボが必要になります。
また、その他のオプション設定も可能になっているため、最高品質を選びつつも眩しさを抑えるといった事も可能です。
GTX1080の場合にはどうなる?
気になるGTX1080を搭載したPCの場合ですが、グラボのスペックが非常に高い事もあってか設定についてはかなり融通が利きます。
もちろん、テクスチャ品質High設定、グラフィック品質Very High設定の簡易プリセット両方が最高設定のモードでも安定してゲームを動作させることが可能です。
また、後述する最高仕様βを使用しないのであれば、fpsの落ち込みも少なく、激しい戦闘や高速移動でも安定したfpsを維持する事が可能です。
ただし、負荷そのものは大きいため、GPU温度が気になる人や、GPUクーラーのファンの回転音が気になるという人は、グラフィック品質を1~2段階落としてみたり、細かい描画の設定変更などを行ったりする事でより快適な動作にすることが出来ます。
設定を維持しつつfpsを上げる方法
GTX1080を搭載したPCでも、黒い砂漠のプリセット中最高の設定は余裕が少ししかないため、どうしても安定したfpsを確保し辛い傾向があります。
しかし、一部の細かい描画のオプション効果をオフにすることで負荷を軽減し、fpsが落ち込む可能性を下げる事が可能です。
主に次のようなオプション効果をオフにすることでfpsが落ち込む事を防ぐことが出来ます。
- アンチエイリアシング
- SSAO
- 画面フィルタ
- 被写界深度
- 遠距離品質向上
などがあります。
黒い砂漠はグラフィック品質の設定で遠景をどこまで描写するか決めているため、高画質設定時に遠距離品質向上をオフにすると、負荷を効果的にすることが出来ます(長距離に渡り簡略化されるため見栄えは悪くなります)。
中には、ゲームプレイ中の風景などに大きな変化を与えるものも多いため、自分のスタイルにあった設定を模索するのがおすすめです。
最高仕様βについて
黒い砂漠では、通常の描画設定のプリセットの他にオプション機能として最高仕様βという希望が用意されています。
これについては、通常のテクスチャを高解像度(縦横2倍の4倍)にした上で、本来の解像度に合わせるため、情報量が非常に増えるかわりに、フルHDでも4K相当の負荷・VRAM使用量になります。
この設定についても、GTX1080を搭載したPCであれば利用しつつフルHD画質での通常のゲームプレイも問題なく行えるものの、やはり高負荷な事には変わりないため、全体的に若干fpsが低下する傾向があります。
特に他のプレイヤーが多い街中では30fpsを割り込むことがある他、戦闘時にも60fpsを維持する事は難しくなります。
また、MAPの境目で新しいテクスチャを読み込むようなタイミングでは大幅に落ち込むことがある他、多数のプレイヤーが激しく動く対人コンテンツなどの場合には負荷が大きすぎるため設定そのものをオフにする必要がある場合もあります。
GTX1080よりも高性能なグラボもあるものの……
GTX1080よりも高性能なグラボも多数登場してはいますが、黒い砂漠を使う上ではそちらのグラボを選ぶことの利点はあまり多くはありません。
というのも、黒い砂漠をはじめとした最近のオンラインゲームの多くはグラボだけでなくCPUやメモリの性能も重要になるため、グラボの性能だけが高くてもメリットを受けづらい事が大きな理由です。
更に高性能なグラボも存在するものの、黒い砂漠はCPUの処理能力やメモリの性能といったグラボ以外の要素も満遍なく高める必要があるため、無理にGTX1080TiやTitanを買うよりも、GTX1080を選んでCPUをより良いものに変更する方が効果的である事が多いです。
そのため、価格や性能を考えても、黒い砂漠を動作させる上ではGTX1080は最高クラスのグラボの1つと言って差し支えありません。
黒い砂漠に使うGTX1080選びのポイントは?
GTX1080で黒い砂漠を遊ぶ場合に、グラボを選ぶ際のポイントとしては主に次のような点が重要になります。
- クロックが高い
- 冷却性能が高い
の2点が特に重要になります。
通常、MMORPGのような他のPCゲームと比べて負荷の小さいジャンルのゲームの場合にはGTX1080の高い性能があれば、リファレンス相当に抑えた状態でも余裕という事が多いですが、黒い砂漠の高画質設定に関しては負荷が多いため、オリジナルモデルでOC済みのコアクロックが高めに設定された製品を選んだほうが効果的な事が多いです。
ただし、高クロックに調整されたモデルの場合にはGPUの発熱が多くなるため、クロックが高く設定されつつ、GPUクーラーには大型ファンを複数搭載した冷却性能が高めな物を選ぶのがおすすめです。
黒い砂漠のプレイにおすすめのグラボ「ZOTAC GeForce GTX1080 AMP Extreme」
GTX1080搭載のグラボで黒い砂漠を高画質設定で遊びたい、と言う人におすすめしたいのが、ZOTACから出ている高クロック仕様のオリジナルモデル「GeForce GTX1080 AMP Extreme」です。
通常モードが1771MHz、ブーストモードでは1900MHzオーバーに出来る他、設定次第では2GHzに迫るクロックでも動作できるなど、数あるOC済みのGTX1080を搭載したオリジナルモデルの中でも屈指のスペックを持ったモデルです。
ネックとしては、高クロック動作時の発熱に対応するために3基のファンを搭載したクーラーが非常に大きいため、グラボ本体の全長が32.5㎝と非常に長く、搭載するためにはある程度のサイズを持ったケースが必要になる他、グラボ自体が重い分対策が必要になるなどの点があります。
サイズこそネックになりますが、非常に高いスペックをそれなりの価格で使う事が出来るため、黒い砂漠を高画質設定かつ安定したプレイを目指している人にはおすすめのグラボです。
黒い砂漠のプレイにおすすめのグラボ「GIGABYTE GV-N1080G1 GAMING-8G」
先に紹介したZOTACの高クロックモデルは少し高い、と感じる人におすすめしたいのが、GIGABYTEから出ているGTX1080搭載の大型グラボ「GV-N1080G1 GAMING-8G」です。
スペックに関しては先に紹介したZOTACの高クロックモデルと比べると若干抑え目の設定になっていますが、その分あちらと比べると少し価格が抑えられている分だけ手に取りやすくなっている点がメリットの1つになっています。
また、こちらのグラボも大型のクーラーを搭載しOC耐性が高いため、設定次第では2GHz近い設定にすることが可能です。
ネックとしては、クーラーが大きいためケースに余裕がないと辛い事と、高クロック設定時などにファンの回転数が上がると動作音が気になり易い点があります。
ヘッドフォンなどを使っている場合にはそれほど気にならないため、そういった環境でPCを操作している人にはおすすめのグラボです。
まとめ
GTX1080を用意すれば、高負荷な設定でもある程度安定して快適な動作が可能になるため、黒い砂漠をガッツリ遊びたいという人にはGTX1080は是非おすすめのグラボと言っていいと思います。
ただし、人の多いコンテンツなどに代表される一部のコンテンツに参加する際には負荷が大きくなりやすいため、設定を下げるなどの対応を逐次行う事をおすすめします。