グラフィックボードの補助電源と電源容量について
デスクトップパソコンをご使用されているユーザーの多くは、インターネットでの動画視聴やネットゲームをプレイされていると思います。
特にデータ量の大きい動画や3Dグラフィックを使用しているゲームなどをプレイする際、高性能なグラフィックボードを後付けして、画像処理能力の向上をされていると考えます。
しかし、高性能なグラフィックボードはデータ量大きい画像を処理する際、データ量に比例し消費電力が増加します。
そのため、マザーボードに搭載されているスロットから電力供給するだけでなく、グラフィックボードへ直接、補助電源を供給する必要があります。
それでは、補助電源の確保および供給方法について解説したいと思います。
目次
グラフィックボードの補助電源は、PCの電源ユニットから電力供給する
先ず、補助電源と言っても新たに電源ユニットを増設するといったこととは違います。
グラフィックボードへ補助電源を供給する方法とは、パソコン本体に元々取り付けてある電源ユニットから電力供給します。
方法はいたって簡単であり、電源ユニットから出ているケーブルをグラフィックボードに接続するだけで補助電源の確保は完了します。
しかし、電源ユニットのケーブルがグラフィックボード側の接続端子と形状が異なる場合は、変換コネクタを使用することでグラフィックボードに補助電源を供給することが出来ます。
PCの電源容量でグラフィックボードの消費電力を賄えるか事前に確認
また、補助電源を確保する際に注意するポイントがあります。
それは、電源ユニット本体の電力供給能力と各パーツの消費電力、そして後付けするグラフィックボードの消費電力です。
最近のパソコンは、省エネ目的から電源ユニットの電力供給能力が当初から少ない場合があります。
また、様々なデバイスの増設により、電源ユニット自体はある程度の電力供給能力を持っているものの消費電力の方が上回っているといった場合もあります。
このような状態において、高性能なグラフィックボードを後付けした場合、電力不足となり、パソコン自体の起動がしないことや動作不安定などの問題が発生します。
もし、電源ユニットの電力供給能力が不足している、またはグラフィックボードへ補助電源を供給することで電力不足になる可能性があるといった場合は、電源ユニットの交換が必要になります。
電源ユニットは中古もあり
電源ユニット自体は、電力供給能力さえ満足すれば良いため、パソコン稼働時の音を気にしなければ、5000円以下で購入可能です。
また、投資費用を抑えたい場合は、中古の電源ユニットがオススメです。
何故ならば、古い電源ユニットは各パーツの消費電力が大きかったことから、電源供給の高いものが多くあります。
高価なグラフィックボードを購入し、予算に余裕がない時は非常に便利な方法です。
電源ユニット自体は、中古やジャンク品で500円以下で購入出来ることがあります。
電源はUSB機器などと共有するので余裕をみておくこと
筆者自身、自作したパソコンにおいて、常に電源ユニットは電力供給能力の高いものを使用しています。
これは、グラフィックボードへの補助電源の供給だけでなく、各種冷却ユニットの稼働にも使用するためです。
また、消費電力よりも余裕を持たせるようにしています。
この目的はUSB端子を使用する外付けデバイスの使用を考慮しているためです。
補助電源のケーブル接続をお忘れなく
もし、これからグラフィックボードの購入をご検討の方は、購入前に電源ユニットの電力供給能力とグラフィックボードの消費電力を必ず確認することをオススメします。
また、グラフィックボードの補助電源を確保するための電源ケーブルを接続し忘れることがありますので、取り付け作業の際は注意する必要があります。
筆者自身の経験において、グラフィックボードの補助電源にケーブルを接続し忘れ、ネットゲーム中にダウンしたことがあります。
この際、原因である『補助電源の接続忘れ』に気付くまでかなりの時間を要した経験があります。
それでは、皆さんもグラフィックボードの補助電源の確保には、くれぐれもご注意をお願いします。