グラフィックボードの選定はベンチマークを参考に
皆さん、家電やパソコンなどを購入される際は、価格.comなどの比較サイトで様々なメーカーの商品を『価格・スペック・レビュー』などで調べて、特にレビューを参考にされているかと思います。
では、パソコンのパーツでCPUやグラフィックボード何を参考にすればよいのでしょうか?それは、ベンチマークテストです。
ベンチマークテストとはどの様なものか簡単にご紹介致したいと思います。
ベンチマークとは評価試験
ベンチマークテストとは、同じスペックのパソコン本体に一部のパーツを交換した際の動作状況や画像処理速度を比較できる方法です。
全く同じパソコンに、グラフィックボードだけを様々なメーカーのものに交換して、データを取ることで数値的な評価が出来ます。
ベンチマークとは評価試験とお考え下さい。
評価試験や性能試験は、試験をする実施環境や方法を定め、製品の持つ正しい能力を導き出します。
試験環境が変われば数値が変わりますし、試験方法が異なれば試験結果の信頼性が無くなります。
そこで、グラフィックボードのようなパソコンパーツはベンチマークテストを実施します。
しかし、このベンチマークテストですがグラフィックボードを販売する大手ショップが実施していたりします。
メーカーがやってしまえば、自社のものを売ろうと自分たちに有利な試験をしてしまいます。
ベンチマークテストなら結果が数値で示される
今やベンチマークテストの最新情報がインターネット出簡単に入手することが出来ます。
そもそも、使用者のレビューというものは定性的で漠然としており、数値的な結果が分かりません。
しかし、ベンチマークテストなら結果が数値で示されるため、非常に分かりやすい結果を提示してくれます。
如何でしょうか皆さん、ベンチマークテストの結果を参考に自分の求める性能を有したグラフィックボードを購入出来ることが分かるかと思います。
レビューを参考にする場合は、使用感や操作性を参考にする
筆者自身、製造メーカー(パソコン関連ではありません)に勤務し、製品製造条件の確立や試作検証、そして品質検査や品質保証、化学分析の業務に携わり、工業製品は客観的に数値で比較することが重要であること、評価試験や製品性能試験(完成品検査)は同一条件で、工業規格などで定められた試験方法で実施し、結果を数値化する事が大変重要だと考えております。
工業製品の性能を消費者の根拠のないレビューだけで判断するのは非常に曖昧かつ誤った方法だと考えています。
消費者のレビューを参考にする場合は、使用感や操作性といったメーカーが消費者に使いやすい設計になっているかにとどめておくことにして下さい。
筆者自身、パソコンのパーツを購入する際はベンチマークテストにより得られた結果から実際に購入するものを検討しています。
ベンチマークテストの結果については、ネット上に客観的に記載されていることが多く非常に参考になります。
まとめ
これからグラフィックボードのご購入をご検討中の方は、必ずベンチマークテストの結果を確認することをおすすめします。
また、これからオリジナルパソコンを自分で組み立てようとお考えの初心者の方、情報処理に関わる部品については必ずベンチマークテストの結果を元にパーツの購入をご計画された方がいいと思います。
意外に、ベンチマークテストに使用した環境が分かれば高性能なパソコンが作れるかもしれませんよ。