ゲーミング・クリエイター向けグラフィックボードのお得な入手方法

グラフィックボード(グラボ)

MSI TWIN FROZR VIクーリングシステム搭載 ゲーミング・グラフィックスカード GeForce GTX 1050 GAMING X 2G

グラフィックボードは、パソコンパーツのなかでもとりわけ高価になりがちな部位です。

ゲームをプレイしたいと考えるかた・動画配信者・クリエイターの皆さんにとっては、頭を悩ませる問題ではないでしょうか。

よりお得な入手方法で模索してみても、やはり十分な予算を確保した方がいいのか…と筆者も悩んだことがあります。

今回は、最新のグラボ事情とともに、ひとりひとりのご事情にあったお得な購入方法を模索してみます。



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グラボは良いものを買うべき?

ゲームをプレイしたい人・デジタルペイントがしたい人にとって、PCパーツを買いそろえるにあたって悩みがちなのがグラフィックボードです。

確かに、近年のグラボは性能が高まるにつれ値段もうなぎ上りですし、「良いものを最初に買っておいたほうが…」と安易に費用を割いてしまう人も数多いことでしょう。

しかし、予算範囲内で他のパーツとのバランスを考えて購入するのであれば、あまり現実的ではありません。

もうすでにPCがあって、パーツだけ交換したい…という事情をお持ちの方は、「より安く済めばよい」ともお考えのことでしょう。

それが自作PCの醍醐味ですし、当然のことです。

しかし、使いたいソフトの動作基準はウェブ等で確認できても、ぎりぎりその水準で間に合うのか?

という不安はつきものです。

そこで、買い替え・新規購入の際の目安提案からお話していきたいと思います。

動作環境をとりあえず満たせばOK

結論から言うならば、使いたいソフトの推奨動作基準をとりあえず満たしておけばOKです。

後述しますが、2017年4月現在はグラフィックボードの世代交代の過渡期であって、いきなり高価なものを購入するのはあまりおすすめできない…はっきりと言えば、「買い控え」をしたほうがよい時期であります。

付け加えると、上記の事情から、業務用のよほど高機能なアプリケーションでない限り、旧世代の安いグラフィックボードでも十分稼働します。

アプリケーションの中には、GPUパワーよりもCPU・メモリのほうを重視するものもありますし、たとえばゲームであればプレイヤーの声・デジタルペイントなら利用者の声に耳を傾けながら全体の予算を決めるべきではないでしょうか。

Radeonのグラボも〇

安い・高機能・カラー再現度が高く動画鑑賞に強いと言われているのが、Radeonのグラフィックボードの特徴です。

はっきりと言ってしまえば、ゲーミングPCを含む高性能マシンの市場ではGeforceの独断場なのですが、自作PCヤーにおけるAMDの採用率は非常に高く、信頼がおけます。

Macの一部のマシンにも取り入れられておりますし、追記すると、これと相性がいいとされるAMDのCPUも、大変高性能なものが発売されています。

高機能マシンにありがちな熱問題にもしっかりと対策がとられており、Geforce規格のものと同格か、品によってはそれ以上なのではないでしょうか。

ゲームをプレイする目的でグラボを狙っている皆さんは、推奨環境を見るとほとんどがGeforceが目安になっていると思います。

しかしながら、筆者の耳にした話ではありますが、ほとんどのゲームにおいて動作に問題なしといわれているのがRadeonの特徴。

Geforce一択で考えるとお財布事情が気になりますが、こちらも選択肢に入れてみてはどうでしょうか。



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今のグラボ事情

今のグラフィックボードの事情をお話すると、ちょうどGeforceの最高水準の規格が"900番代"から"1000番代"へと移行しました。

皆さん周知のこととかもしれませんが、依然としてGeforce規格の最高水準のモノは"titan"です。

しかし、1000番代から「1050」「1060」「1070」「1080」の3モデルが発売されると同時に、一番最後のモデルがtitanに匹敵する性能もあるとの確認報告が上がるようになりました。

いま一般的に知られているほとんどのアプリケーションが、960・980を基準としていますが、最新規格のエントリーモデルである1050から導入してみるのもアリです。

お値段の目安としては、

  1. Geforce1050…1万円台中盤~後半
  2. 同1060…2万円台後半~4万円
  3. 同1070…4万円台後半~7万円
  4. 同1080…7万円台~10万円台

とのようになっています。

なお、いま流通しているゲーム・ペイントのアプリケーションの大半が1060程度の性能で十分だそうですが、不安な方は予算を多めにだしてもいいのではないでしょうか。

実力の方は、900番代と比べてマシンパワーが1.5~2倍程度になっていると言われているので、安心して使っていけるかと思います。

一方で、900番台はどうなったのでしょうか。

こちらは1000番台への移行と共に、新品の市場においては、在庫処分ということでかなり値下げが進んでいるそうです。

性能は十分・コスト重視というお考えがあれば、900番台を選択するのも良いかと思います。

オークションサイトが便利

オークションサイトでも大量のグラボが出回っていますが、こういったとこでは安心してお買い物ができるのでしょうか?

また、どういったものが狙い目なのでしょうか。

考えてみたいと思います。

買い替え需要が高まっている

グラボ事情でもお話した通り、高性能マシンに搭載するグラボのメインストリームとなるGeforceの規格が、モデルチェンジの過渡期にあります。

そのため、中古市場は今が一番活発になっており、買い替えに乗じて900番台の流通がかなり盛んなようです。

700番台まで古くなってしまうと、さすがに経年劣化が心配になりますが、970・980あたりのモデルになると、比較的新しいものとなります。

そのためより良い状態で購入できる例が非常に多く、狙いどころとなります。

また、筆者独自の考えではありますが、オークションサイトで買い替える場合は「予算3万円程度まで」が丁度いいのではないでしょうか。

それを超えると、今の最新モデルが買えますし、3万円と言えば最新規格のエントリーモデル程度のお値段になります。

それゆえ、大体そのくらいまでに予算を抑えた方が、将来のことを考えると経済的かもしれません。

最後に、購入の際は、付属品や状態をよく確認する必要があります。

ドライバソフトはウェブでダウンロードできるものが大半なのでそれほど問題ではありませんが、本体の傷・ホコリの付着状況や使用者の喫煙状況などは、非常に大切なポイントとなってきます。

自作パソコンの上級者であればなんとなく想定の範囲内となることではありますが、付記させていただきました。

中古ショップでの購入

大手家電メーカー内の1コーナー内にあるものや、中古専門店での購入はどうなのでしょうか。

簡単に考えてみます。

安心感

オークションサイトよりもお値段が高くなるのは言うまでもありませんが、製品の状態に関する安心感は絶大です。

きちんと鑑定の上買い取りをしているので、欠品などを特に気にしないのであれば、中古ショップで買い求めるのが手っ取り早いでしょう。

ただし予算面は、やはりオークションサイトでの購入を基準にした方が良いと思われます。

まとめ

グラフィックボードのメインストリームであるGeforceの規格を中心にお話をしましたが、もちろんRadeonも負けず劣らずの性能をもっていますし、コスト重視で考えるのであればいっそ考えを転回してみるのもよいでしょう。

今の市場でいえば、オークションサイトがもっともお得な時期である、とも言えます。

いずれにしても、性能とコストのバランスを考えるのであれば、新品・中古を含めて考えるべき時期なのではないでしょうか。