ゲームが好きなら知っておきたいグラフィックボードのあれこれ

グラフィックボード(グラボ)

MSI GeForce GTX 1050 Ti GAMING X 4G グラフィックスボード VD6190

パソコンでゲームをしようとダウンロードしてインストールしてみたものは良いものの、もっさりカクカクして全くゲームにならないということは良くあるものです。

そしてそのゲームの推奨環境の項目を見てみるとグラフィックボードの指定があったりします。

今回はこのグラフィックボードについて見ていきましょう。

これさえ分かればグラフィックボードが何をしてどれを買えば良いのかわかるはずです。



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ゲームとグラフィックボードの関係

ゲームというのは色々なデータをいろいろな計算の下で動かしているプログラムになります。

演算処理自体はもちろん、音楽、効果音、そして画像など総合的なデータも扱うため処理の内容は膨大なものと言えるでしょう。

特に画像処理は負担の大きいもので、パソコンの中央演算装置(CPU)だけでは対応しきれません。

そこで注目したいのが「グラフィックボード」です。

パソコンのパーツの1つでもあるこの装置は、画像処理専門のパーツとなります。

本来CPUが負担する画像処理という工程を丸々引き受けるパーツなのです。

種類にもよりますが、このパーツが1つあるだけで今までカクカクしていたゲームが滑らかになるでしょう。

特にゲームをする上で大きなウエイトをもつパーツと言えます。



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始めからついているグラフィックボードもある

既製品のパソコンには大抵グラフィックボードがついています。

といってもパーツがそのまま内部にあるわけではありません。

「オンボードグラフィック」として搭載されているのです。

これはCPUや基盤にグラフィックボードの機能を貼り付けたもので、取り外しのできない状態になっています。

オンボードグラフィックの特長としては基本的に非力で、最新の3Dゲームをするのに向いていないということが挙げられます。

ノートパソコンはオンボードグラフィック

確かにノートパソコンの内部という狭い領域でそこまでの性能を発揮できるわけはありません。

もし実寸大のグラフィックボードを入れ込んだなら発熱で回路が焼ききれてしまうでしょう。

というわけで、ノートパソコンとグラフィックボードは相性の悪い関係にあります。

近年ではゲーム専用機としてのノートパソコンも発売されていますが、かなり高額な商品ですし値段と性能が見合っているかというとそうも言い切れません。

同じ性能のものをデスクトップで構築すればかなり安くなるでしょう。

また、外付けでグラフィックボードをつける手段も無くは無いのですがとても難しいですしパーツの相性の問題もあります。

グラフィックボードを導入するならデスクトップパソコンのみと考えておくべきでしょう。

色々性能が書かれているけどどれを選べばいい?

一概には断言できませんが、あえて言うと「GeForce系」となります。

頭に「GeForce…ゲフォース?」と疑問が浮かんだかもしれません。

それはいわゆる商品名で、ジーフォースと呼ばれています。

そしてライバルとされているのが「Radeon」です。

他は覚えなくて大丈夫。

基本的にこれら以外のメジャーなグラフィックボードのシリーズは出ていないので「GeForceとRadeon」だけ覚え、「GeForceを買う」と念じておきましょう。

なぜそうした方が良いかというと、GeForceはかなり普及していて性能が型番ですぐ分かるという状況だからです。

また、シェア率が高いため評判や使用レポートをカンタンに見つけることもできます。

対してRadeonは情報の量や普及率から考えると初心者には若干敷居が高いため、初めてグラフィックボードを使ってみようというときには選ばない方が良いでしょう。

取り合えずGeForceにしてみて、他のグラフィックボードを試すという流れでRadeonを選ぶのをおすすめします。

お値段は1万円ちょいが理想

グラフィックボードの値段はピンキリで、1000円台のものから70万円台のものまであります。

こうなるとどれを選んだら良いか分からないかもしれません。

そこで提示しておきたいのが「1万円ちょい」という価格帯の製品です。

その理由はグラフィックボードのラインナップにあります。

グラフィックボードには数多くの種類がありますが、それらはどれも目的があって展開されているものです。

そしてその目的というのは「性能のクラス分け」となります。

グラフィックボードは価格が安く性能が低い順番で「ローエンド」「ミドルエンド」「ハイエンド」に分けることができるのです。

ローエンドは数千円、ミドルエンドは1万円ちょい、ハイエンドは3万円ぐらいから天井知らずとなります。

そしてミドルエンドの性能は必要十分なもので、数年買い換える必要が無いぐらいのものなのです。

「その時代の最先端ゲームを常にやりたい!」という場合にはハイクラスのグラフィックボードを随時買い換えることになり経済的に大きな負担となりますが、そうでないならミドルエンドで十分と言えます。

大抵のゲームを快適に動かすことができるでしょう。

そのため1万円ちょいで買えるミドルエンドクラスのグラフィックボードはおすすめです。

また、この価格帯は円安円、生産ラインの変更という影響を受けるため常に1万円ちょいというわけでもありませんので、そこには注意が必要と言えます。

グラフィックボードってどういう構造してんだい?

画像処理をするパーツがグラフィックボードだと述べましたが、製品の性能を眺めていると「2GB」とか「4GB」とあるものです。

さらには「PCIe」だの良く分からない言葉も並んでいます。

そこでカンタンにグラフィックボードを構成しているパーツを見ていきましょう。

グラフィックボードは「GPU」「メモリ」「ファン部分」「接続端子」で構成されています。

「GPU」というのはパソコンのCPUのグラフィックボード版と考えて良いパーツで、画像処理の計算を行います。

大量に計算する箇所なので発熱が物凄いことになり、ファンが必要になるわけです。

グラフィックボードに搭載されている「メモリ」は画像データを一時的に保存しておく領域で、これがあれば巨大な画像データを読み込むことができるようになります。

「ファン部分」は見たままファンで、グラフィックボードから発生する熱を外に出そうとしてくれる部分です。

そして「接続端子」ですが、これが「PCIe」となります。

正確には「PCIexpress」というもので、端子の形状を示しているのです。

例えば基盤のマザーボード側にPCIeを差し込む部分があればPCIeのグラフィックボードが取り付けられるということになります。

もちろん反対にマザーボード側にPCIeの差込口が無ければ変換ソケットなどを導入することになるかもしれません。

グラフィックボードを導入する際にはその接続端子が取り付けられるか事前に調べておきましょう。

取り付けは正直言って緊張する

パソコンの内部というのは何か触っただけで直ぐ取り返しのつかない故障を招くんじゃないか、と考えるのも無理はありません。

メカメカしい内部構造を見るだけで冷や汗が出る方も居るでしょう。

ですがパソコンは意外と丈夫です。

必要以上に緊張する必要はありません。

グラフィックボードは特にカンタンに取り付けられるので楽な作業と言えるでしょう。

ですが、分かっていても正直ビビるものです。

取り付けの際に向きが逆で変な力を入れてしまって「大丈夫かな…」と心配になります。

そしてパソコンをつけようとする一瞬「…つかなかったらどうしよう…」という不安が襲ってくるかもしれません。

ですが無事にパソコンが起動してドライバの設定が終わり、やってみたかったゲームを起動してみて下さい。

「こんな快適になんの!?」と驚くでしょう。

そして「カンタンだったぜ!」と心地よい慢心を感じるかもしれません。

つまりそれは自信をつけたということです。

こうした経験を積んでパソコンの知識を増やしていきましょう。

思い切って楽しみながら取り付けて

グラフィックボードの取り付けに成功してゲームを遊ぶということは、ある種あたらしい世界に足を踏み入れるようなものです。

普通は解決できないような問題を解決できた、という感覚はパソコンの扱いに対して自信をもたせてくれるでしょう。

これを足がかりにしてメモリやCPUについても詳しくなればもっと快適な環境が構築できるかもしれません。

好奇心を持ってグラフィックボードを導入するとパソコンがもっと身近なものになるでしょう。

まとめ

ゲームと言う観点からグラフィックボードについて見てきました。

取り合えず最初はGeForceの1万ちょいのものを買っておけば間違いありません。

最初に取り付けるときには緊張するものですが、正確に1つ1つ手順をこなせば大丈夫です。

取り付けに成功すれば自分でも驚くほど快適なゲームライフを送ることができるでしょう。