初めての人のためのマザーボード選び方講座
初めてパソコンの自作に挑戦する方にとって「パーツ選び」は難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。
店員さんに相談しようと思っても専門用語が多くて説明の内容がわからなかったり、高いものを買わされそう…などの心配があると思います。
今回は、パソコンのパーツ選びの中でも最も重要と言えるマザーボードの選び方についてお話したいと思います。
基本さえ知っていればマザーボード選びは簡単
パソコンを自作するために必要なパーツは「マザーボード」「CPU」「メモリ」「電源」「パソコンケース」の5つが最低限必要です。
私は、この5つのパーツの中で最も大切なパーツはマザーボードだと思っています。
その理由は、きちんとしたマザーボード選びができていればスペックアップや拡張をする際にも選択肢を増やすことができるからです。
しかし、マザーボードは様々なメーカーから数え切れない数のモデルが発売されています。
自作初心者の方にとって数あるモデルの中から自分の目的にあったマザーボードを選ぶことは至難のわざと言ってもいいと思います。
今回はマザーボードを選ぶ際に最低限知っておくべきことをご説明させていただきます。
この基礎知識をしっかりと身につけておけば実際にパーツショップに足を運んでマザーボードを購入する際や定員さんに相談するときにも役に立つはずです。
CPUソケットの種類に注意
マザーボード選びでまず確認すべきことは「CPUソケット」についてです。
CPUはパソコンの頭脳と言われているとても重要なパーツです。
現在、パソコンに使われているCPUは「インテル」と「AMD」という2社のどちらかとなっています。
この2つは、CPUの取り付け部であるソケットの形状に違いがあります。
例えば、インテル系のCPUであれば「LGA1151」や「LGA1150」など、AMD系のCPUであれば「Socket A」や「Socket 754」といった感じです。
ここでお気づきかと思いますが、同じ系統のCPUでもCPUの世代によってソケットの形状は変わってきます。
使いたいCPUが決まっている場合にはそのCPUに合わせたソケットを搭載しているマザーボードを選び、そうでない場合は購入するマザーボードのソケットにあったCPUを選ぶ必要があります。
メモリについて確認しよう
CPUがパソコンの頭脳ならメモリは「作業スペース」や「机」とされています。
マザーボードを選ぶ際には「搭載できる合計メモリ容量」と「搭載できるメモリの枚数」を確認しておくこともとても重要です。
ネットショピングやオフィスソフトを使っての資料作成など比較的軽い作業を目的としたパソコンであればそれほど合計メモリ容量に気を使うことはありませんが、パソコンゲームや動画鑑賞、写真編集や動画編集などメモリを多く必要とするパソコンの場合にはどれだけのメモリを搭載することができるかをきちんと確認しておくことをおすすめします。
また、メモリには1枚で動くものや2枚が1セットとなって動作するものなどいろいろな種類がありますのできちんと理解しておく必要があります。
拡張スロットの規格に注意しよう
マザーボードによってはモニターを接続するHDMIボードが備わっているモデルとそうでないモデルがあります。
ネットショッピングや資料作成などの用途に使われるパソコンの場合はマザーボードに搭載されているHDMIポートにモニターを接続することで十分に使うことができますが、高解像度が必要なゲームや動画鑑賞、動画や写真の編集作業などを行う場合には、グラフィックボードと呼ばれる拡張カードをマザーボードに接続し、それを経由してモニターを接続します。
グラフィクボードを接続するために使用されているのが「PCI Express」という規格です。
PCI Expressには1.1、2.0、3.0という3つの規格があります。
それぞれデータ転送の速度が違い接続できるグラフィックボードの種類も変わってきます。
グラフィックボードを拡張することを考えているのであればマザーボードの拡張スロットがこの3つのうちのどれなのかをきちんと知っておくことが大切です。
まとめ
パソコンのマザーボード選びは知識の全くない方にとってもとても難しく感じてしまうと思いますが、実は知らなければいけないことはそう多くはありません。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的なことさえ押さえておけばあとはショップの定員さんと相談しながら自分にあったパーツを見つけることができるようになると思います。