もっと知りたい!シクロクロスのタイヤメーカーと商品特集
シクロクロスのハードな大会で使用されるタイヤは、本体を支える大切な役割をもちます。
少しでも早いタイムを出すために、タイヤ選びを慎重にする人も多いのではないでしょうか。
多くのタイヤメーカーが存在しますが、中でも有名な4社に厳選して会社の特徴と商品をご紹介。
今では通勤にも使う人が多いシクロクロスバイク、深く知って愛車をもっと好きになろう。
CLEMENT
CLEMENTはガスターブ・アドルフ・クレメン、バイアードによって創立されました。
1878年高品質の自転車製造を開始。
1888年にはタイヤの製造を始め、その後飛行機や自転車オートバイなどの開発をスタート。
第一次世界大戦の後には、ブランドをイタリアに移行させます。
CLEMENTのタイヤは何十年もの間、競合会社が多いツールド・フランスにおいてどのブランドにも負けない勝利を獲得することになります。
そして、1980年代「ピレリ・グループ」に吸収され製造をタイへと動かします。
1995年になると、ピレリは自転車タイヤの事業を辞め、他社にブランドのライセンスを渡してしまいます。
ライセンスはその後消滅することになりますが、Donnelly SportsがCLEMENTを再び市場へ戻す為にピレリに交渉します。
しばらくブランドを休止してにもかかわらず、自転車市場で大きなエネルギーになるように求められることになります。
根強いファンが多くいるブランドだから、長い間復活を待ち望んだ人が多くいました。
伝説のタイヤとなったCLEMENTは、自転車レースの憧れともいえるタイヤです。
品質のいいCLEMENTタイヤは、独自の絹を利用した技術で多くのチャンピオンを生み出しました。
多くの選手に愛用され名品と言われる「パリルーペ」や「セタ」など、選手が望む速さや快適さを提案し多くの選手に愛用されました。
パフォーマンスを存分に発揮して満足させる理想的なタイヤを販売しています。
常に新しい技術を追い求め、より完璧なライディングを目指すうえで、さらなる速度の向上やグリップの理想的な組み合わせを作るために、新しい知識と技術を開発し続けています。
Clement PDX Tubular
最先端の技術を搭載したシクロクロスタイヤです。
衝撃吸収に優れており、ノブの間隔を幅広く取りました。
マッドな路面向けのチューブラーです。
Clement LAS Tubular
中心から片側に向かって徐々に荒くなるノブが特徴です。
ドライブコンディションに適しているチューブラータイヤです。
iRCタイヤ
1926年に二輪用のタイヤ・チューブメーカーとして製造を行う名古屋の会社。
製造経験や海外授業での経験を生かして、世界最高レベルのレースで勝利を勝ち取るタイヤを提供し続けています。
顧客の立場にたった最上級のサービス精神は、日本の会社ならではの特徴です。
1959年からスリランカに海外初の会社を設立、その後観光やインドネシア、ベトナムに合弁会社を設立しています。
SERAC CX TUBELESS
次世代のシクロクロスの決定版ともいえるチューブレス技術を採用したタイヤ。
チューブレスにしたことで、ホイールとのはめあい精度がアップしました。
そして、182TPIケーシングを採用することで、路面をしなやかに捉えてコーナリングを攻め切れるようになりました。
SERAC CX MUDTUBELESS X-GUARD
SERAC CX TUBELESSのMUD路面用タイヤ。
タイヤ交換をスムーズに行う事ができ、チューブラーと比べてメンテナンスが簡単になりました。
ロードチューブレスで実績のある軽さが特徴のケーシングを採用。
路面を包み込むような感覚で強い推進力が得られます。
SERAC CX TUBELESSと比較すると、ブロックの高さが0.5mm高く、排泥性とグリップ、トラッションを追求したモデルです。
マッド路面でパワフルな走りを可能にし、耐パンク性もアップしたクロスガードモデルです。
SERAC CX SAND TUBELESS
SERAC CX TUBELESSの路面用タイヤ。
タイヤ交換が簡単でチューブラーと比べてメンテナスもラク。
ロードチューブレスでの実績をいかして、しなやかな形容ケーシングを採用しました。
路面を包むようにとらえるグリップ感や、グリップしにくい砂地のレースでも耐えられる設計でつくられています。
緻密に配置されたパターンが砂地でも、路面をしっかりグリップして、トランクション性能を存分に発揮してくれるタイヤです。
SERFAS
1993年にカリフォルニアで生まれたブランド。
創業者のレイ・カイパーとドミノ・カイパー夫婦が立ち上げた会社です。
サイクリングのファンだった夫婦は、自分たちの求めるサドルが見つからなった事から始まります。
満足するサドルに出会うため、開発を始めます。
やがて、ソフトで快適な乗り心地のサドルが完成します。
そのサドルを市場で売りだすと圧倒的な支持を得る事となりトップブランドへと駆け上がります。
SECASPORTS
しなやかでありながら軽量なフォールディングビード。
センター部分は転がりの抵抗が低い素材をしようしています。
サイドは柔らかい58aデュロメーターのハードコンパウンドとなっています。
challange
チャレンジタイヤはタイに生産設備を持つイタリアのタイヤメーカーです。
イタリアの名門、レース用タイヤブランドクレメンの流れを汲むブランドです。
世界でも珍しいハンドメイドで、チューブラータイヤの生産ができる会社。
多くの有名メーカーのレース用高級チューブラータイヤの生産を行っています。
チャレンジ社の製品で特長的な「ハンドメイド・クリンチャー」製法。
これは、ハンドメイドチューブラータイヤと同じ工程で作られます。
筒状に縫われているか、両耳にビードが埋め込まれているかの違いで、ラテックス・チューブと組み合わせたハンドメイド・クリンチャーの乗り心地は、ハンドメイド・チューブラーに匹敵するほど高性能です。
オープンチューブラータイヤは、柔軟なラテックス・チューブとハンドメイド・クリンチャーの組み合わせでは、チューブラータイヤの性能に近いものです。
工場で大量生産されるタイヤは、ホィールに装着したタイヤの形状のままトレッドとカーカスが一体熟成型されますが、このタイヤはホィールに装着していない時は真っ平の形になります。
トレッドの天然ゴムにストレスがかからないので、素材の特性をフルに生かせるようになっています。
オープンチューブラーは柔軟性に富んでおり、路面状態に応じて変形してくれます。
衝撃を吸収してくれ、転がり抵抗を低くする特性があります。
転がりが低いからライダーへの抵抗も少なく、力を入れることなく速く走ることができます。
しなやかな走りは、ウェットでもドライでも安全にコーナリングできスムーズな走りをしたい人におすすめです。
CHICANE33オープンチューブラー
走行する際、抵抗が軽く感じコーナリングではグリップ力があるタイヤです。
トラッドのセンターにはダイヤ目のスリック。
そして、ショルダー部分にはライムスの背の高いノブを繋ぎ合わせたプロトタイプに仕上がっています。
まとめ
シクロクロスのタイヤ会社は、どこも歴史のある会社ばかりでした。
海外のトップメーカーに仲間入りして、頑張る日本のメーカーもあるのは興味深かったです。
通勤で何気なく使用している人も、本気でレースに臨んでいる人も参考になりましたか?
どのメーカーもオリジナリティがあり、良いタイムを出すように工夫しています。
しっかりメーカーの特徴をつかんで、タイヤ選びの参考にしてください。