ミニベロに最適な素材はアルミ合金ではなくクロモリ
ミニベロは、スポーツサイクルの中で沸々とブームになってると思います。
ミニベロ特有のお洒落でスタイリッシュなデザインは、街乗りに最適です。
通勤、通学、そして近所へのお買い物までこなせるスポーツバイクです。
しかし、スポーツバイクといったらフレーム素材がアルミ合金です。
果たして、ミニベロにマッチングする素材か考えたいと思います。
目次
軽いことは早く走るための重要要素
スポーツバイクにとって、軽いことは早く走るための重要要素です。
しかし、それはロードバイクなどのレース競技の話であって普段使用する自転車にとって、必ずしも軽いことが良いわけではないと思います。
最近販売されているミニベロにもアルミ合金が使用され、車体重量が10kg以下どころか7kg以下になっています。
非常に軽いので、小柄な女性が使用する上では良いと思います。
アルミ合金はミニベロに不向きな素材
しかし、アルミ合金はミニベロに不向きな素材と考えます。
ミニベロとは、タイヤおよびホイール径が20インチ以下で小型のフレームとなっています。
そのため、路面から受ける衝撃を吸収仕切れず、乗り手自身に衝撃が届きます。
特に段差などは言うまでもなく、路面のチョットした凹凸ですら振動や衝撃が生じます。
さらに、アルミ合金の場合、材質が硬いといった特性やクロモリ鋼(クロムモリブデン鋼)やスチール素材に比べ、フレームが太くなるといったデメリットがあります。
車体重量は軽いのに、フレームが大きくなり乗り心地が悪いといったことになります。
また、衝撃吸収性はクロモリやスチールの方が優れています。
鉄特有のしなりにより滑らかな乗り心地になります。
ミニベロに最適な素材はアルミ合金ではなくクロモリ
ミニベロをアルミ合金にしても、元々の車体重量も軽いため、あまり変化は無いと思います。
むしろ、軽くなり過ぎ、走行性や操作性が悪くなるといった問題が生じます。
実際のところ、ミニベロに最適な素材は、アルミ合金ではなくクロモリだと考えます。
しかし、クロモリにもデメリットがあり、重いことや錆びることです。
その辺を考慮した場合、ミニベロなどのフレーム構造が特殊な場合は、アルミ合金とクロモリを複合させた方がいいと思います。
フレーム自体はアルミ合金、フロントフォークをクロモリに
基本的には、フレーム自体はアルミ合金で、フロントフォークをクロモリにします。
そうすることで、路面からの衝撃をフロントフォークで吸収する事が可能となります。
さらに、ミニベロだけでなくのスポーツバイクにおいて、アルミ合金は軽量で安価ですが長期耐久性の面で不安があります。
特にミニベロのようにフレームでの振動吸収が多いものほど、耐久性に差が生じます。
アルミ合金とクロモリを強度的に比較した場合、圧倒的にクロモリが有利です。
また、アルミ合金とクロモリの引張試験により比較するとクロモリの方が破断するまでに伸びる長さは長いです。
アルミ合金は、伸びそうなイメージがあると思いますが、基本的に鉄をベースにした素材が一番です。
そのため、ミニベロに最適な素材はアルミ合金よりクロモリと考えます。
ミニベロならクロモリ素材でも車体重量は10kg前後
ミニベロならクロモリ素材でも車体重量は10kg前後です。
また、段差や路面の凹凸による振動や衝撃も少なく、スピードに乗ってしまえば、2~3kgの重量差は殆ど感じません。
むしろ、乗りやすくて疲れにくいと感じるかもしれません。
もし、これからミニベロの購入をご検討の方は、クロモリのミニベロをオススメします。
また、どうしてもアルミ合金が良いという方、フロントフォークだけでもクロモリににましょう。
オールアルミ合金は、後で後悔すると考えます。
まとめ
筆者自身、ミニベロは現在のところ購入検討中です。
ちょい街乗り用にと考えていますが、アルミ合金は検討していませ。
ロードバイクを2台所有し、1台はオールアルミ合金、もう1台はクロモリですが乗り心地が全然違います。
早く走りたい時はアルミ合金、ゆるゆるサイクリングをしたい時や通勤にはクロモリです。
ミニベロでクロモリなら、フレームも細く、クラシカルなデザインになるので魅力的だと考えます。