可愛い自転車と言う見た目のミニベロだけどその長所と短所は?
ミニベロ、その名の通り小さな自転車です。
以前なら子供用のサイズにしかなかった20インチ程度のタイヤの、小型の自転車をこう呼んでいます。
見た目の可愛いこのミニベロですが、小さな分漕ぐのが大変ではないかと言うようなご心配もあるかと思います。
勿論長所短所あるのが、世の習いです。
このミニベロの良い所、ちょっと気になるところをまとめて見ましょう。
ミニベロの長所はどんな所?
まず長所から見てみましょう。
小型であることが一番の特徴であるミニベロ、小型車と同じで小型だからこその長所が、結構あるのです。
収納場所を取らない
一戸建ての場合も集合住宅の場合も、自転車等の置き場所にはいささか悩む方も多いでしょう。
駐車場に置いておいたら、車を出す時に邪魔になったとかいう経験もあることでしょう。
また集合住宅の場合、駐輪場の使用料の問題も出てきます。
普通のサイズの自転車だと、我慢するしかないこれらの問題もミニベロなら、サイズの小ささでカバーが利きます。
いざとなれば玄関に入れておいてもあまり邪魔にならないサイズですので、置き場所に不自由することが少ないのです。
ちなみに筆者の住む集合住宅の駐輪場の場合、20インチ以下の自転車は使用料がかなり安く設定されています。
この使用料結構盲点で、意外と家計を圧迫します。
規約にそう言った条項があれば、ミニベロにしたほう長期間住むならがお得と言う事になりますね。
駐輪の場所や駐輪場代に悩む人にとって、大変におすすめの自転車であると言えましょう。
小型ならではの使い勝手の良さ
小さな車体とタイヤですので、乗り回すのには非常に便利なミニベロです。
小回りも効きますし走っている時の安定感も、重心が低いので取りやすいのです。
またこのタイヤの小ささで、サドルから地面への距離が少ないことから、いざと言う時にすぐに足を地面につけられると言う安心感があります。
街中の狭い道路などでも、小回りが良く効いて大型のロードバイクとは違って場所を取りません。
カーブを切る時なども、大回りせずに済むのです。
ちなみに、タイヤが小さいので普通の自転車よりも漕ぐ回数が増えるのでは、と心配される方もいるでしょうが、それはありません。
一定の距離を走るために漕ぐ回数は、タイヤのサイズではなくギアのサイズによって決まるからです。
心配な方は、購入時にギアのサイズを充分にチェックしてみてください。
そしてこのホイールの小ささが、走り出しの加速をロードバイクよりも素早くしてくれるので、ちまちまとしたストップスタートの多い街中での使用には、適していると言う事になります。
信号などの多い街中の走行、特にストップが手早くかけられると言うのは、安全面からも大変に必要なことですね。
機動力も充分に期待出来る
自転車の使用で一番大きなものが、お買い物の足としての使用でしょう。
自転車の機動力は、正直馬鹿に出来ません。
歩いての買い物ではいささか辛い荷物の重さも、自転車ならかごやバッグを装着していれば軽々と運べるものです。
一見お洒落でそういった機動力はあまり感じられないミニベロですが、かごやバッグの装着でおしゃれ一辺倒から日常の足に変身してくれます。
ママチャリに負けない機動力と、小さなタイヤでのスタートの速さを兼ね備えていますので、日常のお買い物にはお役立ちの自転車です。
前かごとサドルバッグでも充分ですが、後部かごもつければ充分過ぎるほどに荷物を詰めます。
何しろ今のミニベロの場合、チャイルドシートもつめることが可能なほどに丈夫に出来ています。
荷物の重さくらいは、どうと言うことなく耐えられるわけですね。
ミニベロにも短所は勿論ある
長所だけで短所の無い物は、世の中に存在しないでしょう。
勿論ミニベロにも、長所のはずの小ささが元の短所が幾つかあります。
速度維持がいささか大変
ミニベロの長所であるタイヤ、ホイールの小ささですが、速度維持に関してはマイナスに働いてしまうことがあります。
スタートダッシュではロードバイクよりも早いと言われるミニベロですが、その速度維持がいささか難しいのです。
ホイール径が小さいので、どうしてもこまめなペダリングが必要になるからです。
つまりある程度の速度になってペダリングを休んだ場合、ロードバイクやママチャリのサイズのホイール径ならば、かなり長く惰性での走行が可能です。
しかしホイール径の小さなミニベロだと、これがすぐに失速してしまうのです。
勤勉にこぎ続けられる人の自転車、と言えばいいでしょうか。
速度を求めるならロードバイク、じっくりと走るならミニベロと言われるゆえんですね。
長距離走行はミニベロ向きではないかも
上記したこともありますが、実直に走るミニベロは結構漕ぎ続けるのに体力が必要な自転車、と分類することができます。
勿論普段の買い物や通勤通学で、30分くらいのライドならどうと言う事はありません。
しかしロングライドになりますと、少々きついと言うのが主な意見です。
漕ぐと言う点に関してもそれは言えることですが、乗り心地に関してもいささか気になる点があるからです。
ここでもミニベロの長所であるホイール径の小ささが、短所に繋がってきます。
路面のでこぼこで揺さぶられたり、それによって取られそうになるハンドルの調整をしたりすれば、体力を削られてしまいます。
小さなタイヤだとどうしても、この路面のでこぼこが振動になって全体に伝わりやすいのです。
これを長距離で耐えるのは、いささか辛いものがあります。
長距離走行はロードバイクに任せておいた方が、問題無いかと思われます。
走行時のスピードは体力次第でもあまり期待はしないで
スタートダッシュは非常に速いミニベロですが、その速度維持はやはり乗り手の体力次第になってきます。
まあ元々が、速度メインの作り方をされていないので当たり前なのですが、特に長時間のスピードの持続はおすすめ出来ません。
実用性と速さは中々両立できないものです。
ミニベロの場合速さよりも実用性に特化されている自転車、と言っていいでしょう。
出来れば普段の買い物や最寄り駅への足としての利用がおすすめです。
片道40キロの自転車通勤には、正直あまり向いていないと言わざろう得ません。
長所短所を把握して楽しくミニベロの利用を
勿論乗り手の個人差もありますので、これらの長短所が全ての人に当てはまるわけではありません。
それでもこれは一般論として、何かに特化された物の場合は、その特徴を生かして使用するのが一番使い勝手のいい使いやすい道であるのは事実です。
普段使いの足として、小回りの利くシティライド用の自転車として開発されたミニベロです。
その用途を忘れずに、長所を生かして使用して上げてください。
そうすればコスパ的にも納得のいく買い物になるでしょうし、充分に期待に応えてくれるでしょう。
小さな車体に小さなタイヤ、見た目も可愛く使い勝手のいいミニベロです。
おしゃれ感覚でも実用性でも満足のいく自転車として、長短所含めて長い付き合いをしていってください。
まとめ
ミニベロと呼ばれる、タイヤも本体もサイズも小柄な自転車、その特徴ゆえの長所と短所をご紹介してきました。
見た目も可愛く、でも可愛いだけでなく普段使いの自転車として活躍してくれるミニベロです。
特徴を良くつかんで利用すれば、これほど頼りになる味方はいません。
お手持ちの自転車の次の買い替えの時に、ご一考されては如何でしょうか。