折りたたみ自転車の飛行機輪行で注意点はある? 4つのポイント
折りたたみ自転車は、普通の自転車と違って、小さく折りたたむことができるため、公共交通機関に乗せて運ぶ「輪行」には最適です。
この輪行では、電車やバスの他に、飛行機を利用する方法もあります。
そのため、海外であっても、自分の自転車を使うことができるのです。
ここでは、折りたたみ自転車の飛行機輪行で重要となるポイントを紹介していきます。
必ず何かに入れよう
折りたたみ自転車の飛行機輪行で、まず注目しておきたいのが、「むき出しのまま持ち運ぶことはできない」という点です。
コンパクトに折りたたんだ状態であっても、折りたたみ自転車をそのまま飛行機の乗せられるわけではありません。
これは、飛行機に限ったことではなく、電車やバスでも同じことです。
輪行をするときは、必ず何かに入れることを忘れないようにしましょう。
専用の袋で楽に運ぶ
折りたたみ自転車を入れるものとしては、袋があります。
基本的には、折りたたみ自転車がすっぽりと隠れればよいので、大きめのナイロンバッグでも使うことはできますが、持ち運ぶときのことを考えるなら、専用の輪行袋がおすすめです。
メーカー専用の輪行袋は、袋に入れた状態での持ち運びをしっかり考慮しており、肩にかけられるようになっています。
それなら、普通に手で持つよりも楽に運ぶことができるので、空港内を移動するときには、とても便利です。
持ち運びしにくいものだと、かなり労力を使ってしまうこともあるので、無駄に疲れないためにも、ぜひ専用のものを使ってみてください。
衝撃を和らげるダンボール
輪行袋を使う方法は、国内の移動であれば特に問題はありませんが、海外へ行く場合には、あまりおすすめできません。
意外と乱暴に扱われたりするので、ただの袋だと、もろに衝撃が加わり、破損してしまう可能性があります。
そんなときは、ダンボールに入れてみましょう。
ダンボールなら、袋と違って衝撃に強いため、中の折りたたみ自転車へのダメージは軽減できます。
ただし、ダンボールは持つところがないため、自宅から空港まで運ぶのが大変です。
どうにも運べそうにないときは、宅配便を利用するなどの工夫が必要になります。
スーツケースも便利
ある程度頑丈で、なおかつ運びやすさも重視するのであれば、スーツケースの利用をおすすめします。
スーツケースは、荷物を運ぶためのものなので、キャスターがついた商品も多く、引いて楽に移動することができるのです。
また、袋よりしっかりしているので、衝撃から折りたたみ自転車を守るためにも役立ちます。
ただし、折りたたみ自転車がきちんと入らなければ意味がないので、サイズには注意してください。
すんなりと納まり、完全に蓋が閉まるくらいの大きさがあれば、問題なく使うことができます。
重さに注意
折りたたみ自転車は、小さくたたんでコンパクトにできるとはいえ、その重量は商品によって差があります。
見た目は小さくまとまっていても、普通の自転車と変わらないくらい重い商品もあるため、飛行機に持ち込むなら注意しなければなりません。
というのも、あまり重いものだと、無料で輪行することができないからです。
20kgまでなら無料で持ち込むことができますが、普通に20kg以上の折りたたみ自転車もあるので、何も知らずに持って行くと、余計なお金を取られることになってしまいます。
飛行機の輪行が目的であれば、20kg以下の商品を選んでおくようにしましょう。
持ち運びも大変
重い折りたたみ自転車だと、お金がかかるだけでなく、空港までの持ち運びで大きな労力を使うことになってしまいます。
輪行袋を肩にかけたとしても、その中身がずっしりと重い折りたたみ自転車だった場合、とても楽に運ぶことはできません。
そうなると、搭乗するときには、すでに疲れ果てているということもありえるのです。
また、スーツケースに入れて引くときも、重いものを引くよりは、軽いものの方が労力は少なくて済みます。
この点を考えても、折りたたみに自転車を飛行機に持ち込むなら、なるべく軽くて扱いやすいものを選んでおくべきです。
軽い折りたたみ自転車とは
なるべく軽い折りたたみ自転車を選ぶなら、「フレームにどんな素材を使っているか」という点をチェックしてみてください。
チタンやカーボンのフレームなら、約6kgなので、持ち運ぶには最適です。
また、アルミやスチールなども約10kgであり、かなり軽量になっています。
そのような軽い素材を使ったものなら、すんなりと持ち運ぶことができるので、ぜひおすすめです。
他には、値段にも注意してください。
安いものは、軽い素材を削ることでコストを抑えていることがあるので、重い商品が多くなります。
そのため、軽さを優先するなら、値段だけで決めないようにしましょう。
主な流れ
折りたたみ自転車の飛行機輪行は、初めてだと戸惑うことも多いので、おおまかな流れを紹介しておきましょう。
まずは、折りたたみ自転車を持って空港に行きます。
このとき、自宅から空港までが遠いようなら、先述のようにダンボールに詰めて宅配便で送る方法があります。
電車などで輪行すれば難なく辿り着ける場合は、それでも構いません。
また、空港までの距離が近いのであれば、普通に自転車を漕いで移動し、空港ターミナルに入る前に袋に入れてください。
そして、空港に着いたら、カウンターに預けて手荷物引換証を受け取ります。
カウンターでは重量を確認してもらえますが、面倒のないように、あらかじめ20kg以内のものを持ち込んでおくようにしましょう。
あとは、普通に飛行機に搭乗し、到着してから受け取るだけです。
このように、基本的な流れは簡単なので、頭に入れておいてください。
壊れないように
折りたたみ自転車の飛行機輪行では、破損してしまうことも考えて、しっかり対策をしておかなければなりません。
事故などが起きたときはもちろんですが、預けたものを雑に扱われたときも壊れてしまう可能性があるので、対策は重要です。
特に、海外では荷物の扱いが問題になることも多いので、油断しないようにしましょう。
衝撃を吸収する
破損対策としては、中に緩衝材を詰め込んでおくのがおすすめです。
クッションになるものがあれば、衝撃が加わったとき、折りたたみ自転車が大きなダメージを受ける心配はありません。
このとき、ペダルにも布などを被せておくと、擦れてフレームを傷つけることがないので、安心です。
タイヤの空気を抜く
飛行機の輪行は、空の上を移動することになるので、気圧の変化でタイヤがパンクする恐れがあります。
それを防ぐには、あらかじめ空気を抜いてから預け、降ろして使うときにまた入れるようにしましょう。
多少面倒ではありますが、航空会社によっては、空気を抜くことが必須となる場合もあるので、注意してください。
手渡しでソフトに
空港で荷物を預けた場合、ベルトコンベアーで流れて来たものを受け取ることが多いですが、海外での破損が起きやすいのは、そのときになります。
ベルトコンベアーでの扱いが乱暴なために、スーツケースが割れたり、中のものが壊れたりすることが多いのです。
これを回避するためには、預けるときに手渡しで頼んでおきましょう。
それなら、ベルコンベアーを経由せず、直接受け取ることができます。
まとめ
折りたたみ自転車を飛行機に乗せるときは、ここで紹介したように、いろいろと注意点があります。
袋などに入れないまま持って行ったり、重いものを選んだりしてすると失敗してしまうので、注意点はしっかり頭に入れておくようにしましょう。
正しい方法を知っていれば、余計なトラブルを起こすことなく、すんなりと輪行ができるのです。