空前の自転車ブームの今だからこそ、昔ながらのママチャリの魅力を見直してみよう!

ママチャリ・シティサイクル

21Technology 26インチ自転車ママチャリ MCA266 オートライト シマノ製6段ギア付き (ワインレッド)

自転車に乗ったことがある人なら、一度は「ママチャリ」を乗ったことがあるのではないでしょうか?

誕生以来、多くの人に愛され、今や日本人の生活に溶け込んでいるママチャリ。

しかし数年前からスポーツタイプの自転車を乗る人もぐっと増え、なんだかママチャリの影がうすくなってきたような気がしないでもないような・・・。

そこで改めて、ママチャリの魅力を考えていこうと思います。



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ママチャリといえば、大阪!

ママチャリと言えば、ぱっと浮かぶのは大阪のおばちゃんが乗っているイメージです。

おばちゃんが乗っているママチャリの前かごにはスーパーで買い物した食材などが入っていて、長ネギなんかがにょきっとのぞいているようなかんじ。

実際に、ベルをちんちん鳴らしながら大阪のマダム(それ以外の方も)はママチャリで雑踏をすり抜けてゆきます。

大阪の街って、とにかく自転車が多いんですよね。

そしてママチャリ率が高いです。

私は10年ほど大阪に住んでいましたが、初めて大阪を訪れた際、駅前にぎっしりと駐輪されたママチャリの数にそれはびっくりしたものです。

「一家に一台、たこ焼き器」も有名ですが、「一家に一台ママチャリ」と言っても過言ではないような気がします。

大阪の街では、「自転車はおして」と注意書きがあるにも関わらず、商店街の中も自転車で駆け抜けるツワモノがたくさんいます。

その中にもちろん、ママチャリ愛用者も多数。

どこに行っても、ママチャリが目にとまります。

ママチャリが似合う街、大阪、ですね。

そして、大阪、ママチャリ、といえば「さすべえ」。

「雨の日に傘をさして片手運転しなくてもいい」という便利なものですが、確か道路交通法上NGだとかなんとかで、一時期話題になっていたけれど結局どうなったんでしょうか・・・。

あと大阪と言えば「ひったくり」ワースト1としても有名ですが、「自転車の前かごにネットをつけましょう」みたいな取り組みが行われています。

私の友達も、ひったくり防止のキャンペーンか何かで貰ったのか、青いゴムネットをママチャリの前かごにつけていましたね・・・。

それはさておき、地方出身の私は「ママチャリってなんかダサい」と思っていて、高校生時代もハンドルがまっすぐのちょっとシュッとした雰囲気のシティサイクルに乗っていました。

しかし大阪に来てみて、大阪出身の友達が乗っているのはみんなママチャリ!

街中はママチャリであふれていました。

すると、なんだか不思議なもので「ママチャリっていいかも」とだんだん愛着がわいてきて、最後はまんまとママチャリを愛用していましたね(笑)。



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「日本の自転車」=「ママチャリ」というイメージ

昔から日本で愛用されている自転車というとママチャリを思い浮かべますが、ヨーロッパなどでは日本と違い、ロードバイクなどがまだまだ主流のようです。

ママチャリのようなタイプの自転車を一般的に使用している国と言えば、日本以外だと中国やベトナムなどのアジア圏の国が多いような気がします。

現に私の住んでいる田舎町では、外国人でヨーロッパやアメリカ出身の方はクロスバイクやマウンテンバイクを使用していますが、中国やフィリピン、ベトナム出身の方たちはみんなこぞってママチャリを愛用しています。

やはり元々の文化の違いからでしょうか。

最近では引き取り手のない放置自転車のママチャリを発展途上国に送ったりして、アジア圏以外でもママチャリが愛用されているようです。

「ママチャリ」という言葉が世界で当たり前に通じるようになる日が来るといいですよね?

日本でも数年前からママチャリ以外の自転車が増えた

しかし、日本でも数年前からロードバイクやクロスバイク、ピストなど、ママチャリ以外の自転車を見かけることも多くなってきました。

特に若者が自分なりに自転車をカスタムして、実用性というよりもおしゃれ感覚で所持しているような場合もありますよね。

おしゃれな自転車を乗っていることが一種のステイタスになっているようなイメージでしょうか、バブル期に高級外車をもっていることとなんだか似たようなものを感じます。

あとはファッションやカルチャー的な要素も大きく関係しているようなかんじですよね。

高いロードバイクなどの盗難被害は今でもちょくちょくあるようですし、傘泥棒のように「すぐ使うため」という目的で盗むのではなく、売買目的で盗むのだから、やはりママチャリとは何か違うものを感じてしまいます。

そしてあれほどママチャリで溢れかえっていた駅前の駐輪場には、ママチャリに交じってスポーツタイプのオシャレな自転車が目に付くようになってきました。

なんだかママチャリの肩身がせまくなってきているような・・・。

ママチャリはいつの時代も愛される!その理由は?

しかしママチャリ以外の自転車が増えたからって、それでもまだまだママチャリの使用人口には到底およばないはずです。

田舎では自転車に乗っている人自体、見かける頻度は都会より少なくとも、ママチャリを見かけない日はありませんからね。

田舎では今日もお年寄りが元気にママチャリをこいでいます。

それも結構なご高齢の方たちが。

坂道だって降りずにしゃかしゃかとママチャリをこいでいます。

自動車所持者の多い田舎でも、ごく限られた生活範囲内で生活しているなら、維持費の高い自動車ではなく自転車の方がいいんですよね。

お金もかかりませんし、年金暮らしの強い味方です。

それに免許がなくても乗れますからね。

このようにママチャリは老若男女問わず愛用されていますし、やはりそれには理由があるはずです。

そんなママチャリの魅力を分析してゆきたいと思います。

理由1乗る人を選ばない

ママチャリといえば適度な厚みのタイヤに、丸いフォルムのサドル、ゆるやかな曲線のハンドル、低めの重心、などと、乗っていると実に安定感があります。

少々の段差であればクッション性のあるサドルが吸収してくれますし、ハンドル操作もしやすいです。

タイヤの大きさも小回りが利きやすいサイズですし、気軽に乗ることができます。

スポーツタイプの自転車だと、タイヤが大きいものや細いものも多く、段差には弱いですしサドルも固いです。

また、体感を使いながらやや前傾姿勢で乗るものが多く、体力に自信のない方にはおすすめできません。

その点、ママチャリなら上半身が起きる姿勢でサドルに腰掛けることが出来るので安定感がありますから安心です。

ママチャリは主婦の方はもちろん、中高生の通学にもよく使用されていますし、小学生なんかも乗っているのを見かけますよね。

営業の人の外回りに使われている場合もありますし、レンタサイクルなどでもママチャリが使われているのが一般的です。

このように、乗る人やシーンを選ばないのがママチャリの魅力の一つです。

理由2荷物がつめる

ママチャリの魅力の一つと言えば、やはり「荷物を積める」という点ではないでしょうか。

ママチャリと言えば「前かご」がついているものがほとんどですよね。

買い物に行くのに一番便利なのはやはりママチャリでしょう。

後ろにもロープなどで固定すればさらに荷物を積めますし、カゴを後ろに追加でつけている方も見かけます。

荷物を肩や肘ににさげたりして運転するのはすごく危険ですからね。

万が一、前輪などに荷物が巻き込まれたりすると大変です。

私の友達には、荷物を肩からさげた状態でピストバイクに乗っていて、フロントホイールに荷物が絡まって転倒して鎖骨を折ってしまった、という人がいます。

間違えば命を落としてしまいますし、本当に気を付けないといけませんよね。

その点、ママチャリは荷物を積むにはやはり良しです。

他にも後ろに子供用の台座を取り付ければお子様を乗せることも出来ます。

育児に家事に忙しい主婦の方には本当にママチャリはおすすめですね。

理由3ライトや反射板が最初からついている

ママチャリといえばライトや赤い反射板が最初からついているというところも高ポイントです。

しかも電池不要のものが多く、今ではオートライトで暗くなったら自動で点灯するものも一般的になりました。

夜間の走行はドライバーや歩行者が検知しやすいようにもライトを点灯しなければいけません。

しかしスポーツタイプの自転車は、購入時にライトがついていないものがほとんどです。

スポーツタイプの自転車はやはり「走ること」を第一につくられていますから、その点があまり重要視されてないんですよね。

ですから、夜間、公道を走るためには追加でライトを買わなくてはいけません。

そういった点では安全に配慮されているママチャリはやはり高ポイントです。

理由4乗る人が汚れない配慮がされている

ママチャリはサドルにまたがる時に足を高くあげなくていいので、スカートを着用する女性の方はやはりママチャリを使用しています。

ママチャリのネーミング自体、「ママ」(の)「チャリンコ」というところからきているので、女性向けにつくられた自転車だということは明確です。

チェーン部分にもカバーがついているものが多く、これは衣服の汚れや巻き込みを防止する役割があるそうです。

サラリーマンの方も、ママチャリならスラックスの裾が汚れなくていいんじゃないでしょうか。

あと、汚れ防止といえば「泥除け」もそうなんです。

ママチャリしか乗ったことのない人が初めてスポーツタイプの自転車に、しかも雨天時に乗った時、泥除けの偉大さをひしひしと感じることでしょう。

泥除けがないと、タイヤが泥をはね上げて、背中やお尻部分が盛大に汚れてしまうんですよね。

ママチャリなどのシティサイクルだと当たり前についている泥除けですが、実はすごく便利なものなんです。

理由5駐輪に便利なスタンド

あとはなんといってもママチャリといえば「スタンド」です。

出先で自転車を停める時、スタンドがあるとすごく便利ですよね。

そもそも、スタンドのないママチャリってあるんでしょうか?

スタンドがないスポーツタイプの自転車などは、建物や電柱にチェーンロックしたりしているのを見かけます。

しかしもしもその駐輪場所が他者にとって迷惑になる場合、自転車の持ち主でないとすぐに移動できないのが困ります。

その点、ママチャリなら第三者でも抱えて移動できますので、迷惑になることも少ないです。

移動する際は、駅などでたまに見かけるママチャリのドミノ倒しにならないように注意が必要ですが(笑)。

理由6身近なところで、お手頃価格で買える

ママチャリって安いものだと1万円台ぐらいで買えてしまいます。

もちろん、大手メーカーや性能がいいものなどはそれなりのお値段するものもありますが、一般的なママチャリは気軽に買える価格のものがほとんどです。

中には中古のママチャリも販売されていますし、1万円以下で販売されているものも多くあります。

「ちょっとした移動手段」として、多くの方が愛用しているのもうなずけますね。

そして昔は「自転車は自転車屋さんで買うもの」というイメージでしたが、今では色々なところで自転車は購入することが出来ます。

ホームセンターはもちろん、イオンなどの大型のスーパーマーケットでも見かけることがあります。

ネットショップでも注文できます。

そしてその中で、ママチャリはごく当たり前に販売されています。

都会では路面にシティサイクルのお店があり、仕事帰りのOLさんやサラリーマンの方がコンビニに寄るみたいにママチャリを買っていく、みたいな光景も見られます。

言い換えれば、それぐらいママチャリは日常に浸透しているということですね。

健康に、ダイエットに、ママチャリはおすすめ

ママチャリって、実は健康維持やダイエットにもおすすめなんですよ。

「スポーツタイプの自転車じゃなくてママチャリでもいいの?」と思われるかもしれませんが大丈夫。

サドルやハンドルを調整して、姿勢に気を付ければ高い運動効果が期待できます。

モデルの道端カレンさんも「ママチャリダイエット」という本を出していますので、参考にしてみるといいかもしれません。

自転車をこぐことは第一に立派な有酸素運動なんです。

有酸素運動にはウォーキングなどもありますが、続けるのが難しくないですか?

これって「ひたすら歩くこと」だけが目的になっているからだと思うんです。

自転車なら、景色を眺めたり、行く先々で買い物をしたり映画をみて帰ったり、色々なことが付加して出来ますよね。

「ながら」運動のようなかんじです。

ウォーキングやランニングで同じことは出来なくもないですが、たくさんの荷物を持てないし、あまり長距離の移動になると、帰る時に気持ちが萎えてしまいますよね(笑)。

「自転車って普通にこぐ分にはそこまで疲れないし、消費カロリーって少ないんじゃ?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば、200キロカロリーを消費するのに、徒歩だと1時間歩かなければいけませんが、自転車だと20分~30分ぐらいです。

これなら時間のない主婦の方や、通勤、通学時に簡単に取り入れることが出来ますよね。

「今日は隣町まで買い物にいってみよう」みたいな感覚で始めれば、案外簡単に運動できちゃいますよ。

私自身、自転車に意識して乗っていた頃は自然と体重が減っていたこともありました。

自転車は下半身だけを使うイメージですが、実は全身運動なので、バランスよく運動できますよ。

よほど重たいギアでペダルをふまなければ、足が太くなることもありません。

ママチャリのギア比ぐらいならば、競輪選手のように足が太くなる心配もないでしょう。

変速機能がついているママチャリなら、一番軽いギアでこぐのがおすすめです。

脚も細くなり、ヒップアップも期待できます。

健康維持のためにもダイエット目的にも、普段使用しているママチャリを活用しない手はありませんね。

まとめ

ここ数年は空前の自転車ブームですが、日本人ならやはり最後はママチャリに原点回帰する気がしませんか?

今では子育て世代のニーズに合わせた新しいタイプのママチャリも増えましたし、ちなみに最近ではママチャリの進化版でお父さん向けに考えられた「パパチャリ」というものも出てきました。

なんにせよ、いくら時代が変わっても、ママチャリはこれからも不動の地位を保ち続けるはずです。

実用性を兼ねたそのたくさんの魅力は、これから先もずっと通用するものですからね。

なんだか私も久々にママチャリが乗りたくなってきました!