80才近い母親にママチャリをプレゼント(体験談)
もうすぐ80才を迎える母親の自転車が、錆だらけで、ずいぶん古ぼけてしまっていました。
「これでいいのよ」と言っていたのですが、高齢の母親に、綺麗な自転車をプレゼントして上げたいと考えました。
インターネットで調べたり、近くの自転車店をのぞいてみたり。
選んだのは、電動アシストのママチャリです。
カタログをお店でいただいて、母親と相談して決めました。
実家に一人暮らしの母
もうすぐ80才を迎えます。
とても元気で、食事も自分で作って、好き嫌いなく食べています。
実家のある住宅街は、古くからの皆さんがそのまま高齢になったという感じで、その地域全体が「高齢化社会」の典型のようになっています。
母親も、ご近所の方々と仲良く昔ながらにお付き合いしていますから、他に移るよりも、今のままでいる方が元気でいられるのだと感じているようです。
地域の老人会では大正琴の愛好会があり、母親もみなさんと頑張っています。
母親の移動手段は自転車
若いころから、自分で運転免許を取得して自動車を運転するということは考えなかったようです。
若いころから、車はおろか、バイクにも乗らずに、自転車だけでした。
銀行員をしていた頃も、バス通勤ではなく、自転車で出勤していました。
「私は自転車」。
子供の頃から、母親は自転車に乗っているイメージでした。
それは、高齢になった今も変わらずに、ママチャリがいつもありました。
錆だらけのママチャリ
実家に顔を出すと、母親の愛車であるママチャリが錆だらけになっていることが気になりました。
父が健在だったころには、油をさして、古くはあっても、いつも具合良さそうにメンテナンスされていました。
父親はカメラ好きで、細かい機械の扱いは得意でしたから、母親のママチャリも父親のおかげで、チェーンや車輪、ブレーキなどはきちんと手入れが行き届いていたものでした。
父が無くなってからは、私が、その代わりに手入れをすれば良かったのですが、錆だらけの母親の自転車を見るまで、そういうことにも気が付きませんでした。
新車の提案
自動車を新車に代える訳ではありませんから、それほどたいそうなことではありません。
「錆だらけだし、新しいの買うかい?」と話すと、母親は驚きました。
「これでいいのよ、もったいない」と遠慮していました。
父親が手入れをしてくれていた自転車であることも、母親にとっては重要なのだろうなと思いました。
でも、唯一の移動手段であるし、もう少し具合の良いものを買ってあげようかなと思いました。
どんな自転車にするか?
インターネットで、例えば、「高齢者におすすめのママチャリ」と入力するとたくさんヒットします。
なかでも「おすすめ」で多かったのは三輪自転車でした。
母親にそれとなく、話してみると、「三輪車は子供の乗り物、私は好まない」という答えでした。
近くの自転車店を覗いたりもしながら、最終的に至った考えは「電動アシスト自転車」です。
タイヤのサイズは24インチにすれば、今と同じサイズですし、乗り降りも同じですから。
少し心配だったのは、お店の方にも言われたのですが、車体自体が重いことですね。
電動アシストになると10キロくらいは普通のママチャリよりも重くなります。
車種の決定
自転車店でカタログを何冊かいただいて、実家の母親と見比べてみることにしました。
カタログを見せると、母親も「そうかい、うれしいよ」と言ってくれました。
母親が決めたのは、ヤマハの電動アシストサイクル「PASナチュラL」というモデル。
緑色のフレームが気に入ったようです。
高齢者向けのカタログだけを用意しましたから、すぐに決まりました。
まとめ
電動アシスト自転車に乗るようになってから、母親の活動範囲が広がったようです。
近所の仲間の方で電動アシストのママチャリに乗っている方もいるようでした。
具合よく楽しんでくれているようで良かったと思っています。
これからは、たまには私が自転車の手入れをしてあげようとも思っています。
綺麗な緑のフレームで喜んでくれています。