サイクルジャージを長持ちさせるには干し方が重要? 劣化を抑えるための4つのポイント
サイクルジャージは、本格的にロードバイクを楽しむなら、なくてはならないアイテムです。
そのため、なるべく長持ちさせたいところですが、劣化させないためには、干し方が重要になります。
サイクルジャージを使ったあとは洗濯することになりますが、そのあとの干し方が悪いと、劣化を早めてしまうのです。
では、劣化させないための干し方のポイントについて、詳しく説明していきましょう。
乾燥機は使わない
サイクルジャージを洗ったあとは、早く乾かすために、乾燥機を使いたくなることがあります。
しかし、サイクルジャージの劣化を防ぐなら、乾燥機を使うのは厳禁です。
確かに、乾燥機を使えば、熱風により洗濯物を素早く乾かすことができます。
そのため、干している時間がないときなどは、とても助かるものですが、熱を加えるのはよくありません。
サイクルジャージを乾燥機で乾かすと、その熱により、だんだん縮んできます。
すると、最終的には、買ったときとは比べ物にならないくらい小さくなり、それ以上使うことができなくなってしまうのです。
サイクルジャージは、体にフィットすることが重要なので、買うときは普段よりも小さめのサイズを選ぶこともあります。
そのジャストフィットなサイクルジャージが縮んでしまったのでは、とても着ることはできません。
サイクルジャージを長く使うのであれば、乾燥機は使わず、自然に乾くのを待ちましょう。
サイクルジャージはすぐ乾く
サイクルジャージを自然乾燥させるときは、少し不安を感じてしまうことがあります。
それは、「しっかり乾くまでには時間がかかるのでは?」というものです。
乾くのが遅くて使えないようだと、もっと多く購入することも検討しなければならないため、こうした不安を感じるのも無理はありません。
しかし、他の洗濯物ならともかく、サイクルジャージでそのような事態は起こりません。
なぜなら、サイクルジャージに使用されている素材は、とても速乾性の高いものだからです。
ロードバイクに乗るときは、かなり汗をかくことになりますが、それを放置していたのでは風邪をひいてしまうため、汗の対策が必要になります。
サイクルジャージは、大量の発汗に対応するため、吸水性と速乾性に優れた素材を使っているのです。
そのため、汗をしっかり吸い取り、なおかつ素早く乾かすことができ、夏でも快適に着用することができます。
この特徴が、洗濯後の乾燥にも役立っているわけです。
ただ干しておいただけでも、短時間でしっかり乾き、すぐに使えるようになります。
干すときは日陰で
サイクルジャージを劣化させないためには、乾燥機は使わず、干して自然に乾かすのがベストな方法です。
ただし、どんな干し方をしてもよいわけではありません。
本当に劣化を防ぐためには、適切な干し方をすることが大切です。
そこで注意したいのが、「どこで干すか」という問題になります。
干す場所によっては、サイクルジャージに余計なダメージを与えてしまうので、適当に干したりしてはいけません。
最も避けたいのは、直射日光が当たる場所です。
洗濯物を乾かすのであれば、日当たりのよい場所を選ぶのは当然のように思えますが、サイクルジャージの場合、その干し方では劣化を防ぐことができません。
サイクルジャージに日光を当てた場合は、紫外線によって色が落ちてしまうのです。
それでは、すぐに使えなくなってしまいます。
これを避けるには、なるべく日光の当たらない場所を選択しましょう。
風通しをよくする
サイクルジャージを乾かすときの最適な場所は、直射日光が当たらない日陰になります。
陰干しにしておけば、日焼けで色が落ちてしまう心配はありません。
しかし、日陰で干すとなれば、「本当に乾くのか?」という不安を感じてしまうものです。
日当たりが悪い場所は、いかにも乾きにくそうに見えるため、乾燥には不向きなように思えてしまいます。
確かに、綿の服などは、日陰では乾くスピードが落ちてしまうものですが、乾きやすい素材のサイクルジャージであれば、その心配はありません。
高い速乾性があるので、日光が少ない場所でも、素早く乾燥させるには十分なのです。
ただし、風通しのよさを確保しておくことは、忘れないようにしましょう。
例えば、日の光を避けて室内で干す場合、窓もドアも閉め切った密室の中では、いくら速乾性の高いサイクルジャージでも、乾きにくくなってしまいます。
室内で干すのであれば、窓を少し開けるなど、風が入るような工夫をしてください。
風通しのよい場所での陰干しなら、乾燥を妨げることはありません。
型崩れを防ぐ
サイクルジャージを干すときは、場所選びだけでなく、「どのように干すか」という点も重要です。
その方法によっては、型崩れしてしまうことがあるので、なるべく長持ちさせるためには、注意しなければなりません。
サイクルジャージが型崩れしてしまうと、空気抵抗を減らすためのフィット感にも影響してきます。
体にぴったりとフィットさせるためには、サイズだけでなく、本来の形が崩れないことも、大切なポイントなのです。
型崩れして、本来の設計とは異なる形になってしまった場合、たとえ着ることができたとしても、以前のようなフィット感はなくなってしまいます。
サイクルジャージのメリットをしっかり引き出すためには、常にベストな状態で使うべきなのです。
そのためには、雑な干し方をしてはいけません。
適切な干し方をすれば、サイクルジャージに余計なダメージを与えることはないのです。
ハンガーにかける
サイクルジャージの型崩れを防ぐなら、ハンガーを使うのがおすすめです。
それなら、形が変わってしまうことはなく、長く使い続けることができます。
ただし、どんなハンガーでもよいわけではありません。
大切なのは、サイクルジャージのサイズに合ったハンガーを使うことです。
ハンガーのサイズが大きい場合、サイクルジャージをかけると、引き伸ばされた状態になってしまいます。
そんな状態で干していれば、型崩れを防ぐことはできません。
しかし、サイクルジャージに合ったハンガーを使っていれば、無駄な負担をかけることはないため、乾いたあとも、本来の形を保つことができるのです。
レーシングパンツのパッドに注意
サイクルジャージのパンツを干すときは、中に入ったパッドが重要になります。
ロードバイクに乗るときは、硬いサドルにお尻が当たることで、だんだん痛くなってくることがありますが、それを和らげるのが、パッドの役目です。
パッドがクッションになることで、お尻の痛みが軽減され、長く乗るときでもストレスを感じることはありません。
しかし、干すときは、このパッドがあることで、乾きにくくなってしまうのです。
普通に干しても、パッドの部分だけは、十分に乾いていないことがあります。
生乾きにしておくと、最悪の場合カビが生えることもあるので、長く使うためには、きちんと乾燥させなければなりません。
しっかり乾かすためには、干し方を少し工夫してみましょう。
パッドは表に出す
レーシングパンツを干すときは、パッド部分が表になるようにしましょう。
裏側のまま干していると、どうしても乾きにくくなってしまいます。
しかし、表にして干せば、パッド部分が空気に触れるため、普通に干したときよりも、早く乾いてくれるのです。
梅雨のジメジメした時期などは、ただでさえ乾きにくくなっているので、こうした工夫をしておかないと、湿ったままで使うことになっていまいます。
快適に使うためにも、乾きやすい干し方を忘れないようにしましょう。
まとめ
サイクルジャージを長持ちさせるには、こまめに洗って手入れをすることが大切です。
しかし、どんなにきれいに洗っても、干し方が適当だと、型崩れや色あせなどで、すぐ使えなくなってしまいます。
確実に劣化を防ぐためには、ここで紹介した注意点を意識して、適切な干し方をしてください。
余計なダメージを与えないようにすれば、サイクルジャージを長く使うことができます。