記録をねらう中級から上級ランナー向けのマラソンシューズの選び方、主要各社の特長とおすすめアイテム

[アシックス] ランニングシューズ TARTHERZEAL 4 TJR282 4801ディープブルー/ホワイト 26.0

市民ランナーを中心としたランニングブームが巻き起こってから久しいですが、その勢いは未だとどまることなく、多くのスポーツ用品の市場の中でもランニング関連は最大規模をほこります。

日本のみならず世界の経済を支えているといっても過言ではありません。

ランニングアイテムの中でも最も重要なのがシューズであり、多くのメーカーが様々な商品を提供しています。

ここでは、フルマラソンやハーフマラソンなどで記録をねらう中級以上のランナー向けのマラソンシューズの選び方、主要各社の特長とおすすめアイテムを紹介したいと思います。





靴選びの基本、試し履き

マラソンシューズに限らず、登山靴にしてもトレッキングシューズにしても、靴を選ぶ際は、必ず試着、試し履きをすべきです。

スポーツ用であったり、長時間使用する場合は特に注意しなければならないのですが、ちょっとした窮屈感が靴擦れや怪我の原因になります。

市販されている実際のシューズは基本的には同じ仕様のものが作られてはいるのですが、個々の商品ごとにわずかながら違いが出るものです。

通販などで以前履いていたものと同じ商品を購入しても違和感があるかもしれません。

念には念を、試着することをおすすめします。

一人一人、顔や体に違いがあるように、手や足もそれぞれ違いがあります。

靴というのは全体重を二本の足で支えるものなので、快適であるに越したことはないでしょう。

また、足のサイズは一日の中で朝と夕方とで異なっています。

朝は小さめですが、夕方になると水分が体中に行き渡って、足のサイズが大きくなってるので、購入する時間にも注意が必要です。





自分の足にフィットする靴探し

ランナーの記録を左右するマラソンシューズ。

スポーツ用品店に行くと色とりどりの様々なデザインの靴が並べられています。

この中から自分の足に合うものを探さなければなりません。

特価品や値引き品はもちろん、よく店内に掲示されている「売れています」「店長おすすめ」などの言葉にも惑わされないようにしましょう。

デザインや色彩も魅力的なものが多いですが、マラソンシューズの場合は機能重視です。

ある程度時間を割いてでもじっくり慎重に選び、あくまで「自分の足にフィットする靴」を探し出さなければなりません。

サイズ、横幅

マラソンシューズの場合は、ゆっくり歩く時の靴に比べると幾分大きめのサイズにしておくのが無難です。

足のサイズが25センチの場合は25.5あるいは26といった具合です。

というのも、スピードを出して走っている時には、指先やかかとなど各部位への負担が何倍にも増しています。

静止した状態で余裕がない状態であると、走行時は間違いなく窮屈になり、指先の内出血などの原因になります。

あまり緩いと脱げてしまうのではないかと思われるかもしれませんが、ほとんどのシューズは紐靴なので、紐で調整すれば脱げることはありません。

店内で試着する時は軽く走ることまでしかできませんが、全速力で走ることまで考えて選ぶべきです。

もう一つ、靴の大きさに関して注意すべきことは横幅です。

足のサイズというと25センチ、26センチなど縦幅で表現されるのがほとんどですが、横幅のフィット感もよくチェックしましょう。

特に欧米系のメーカーの商品は細身のシャープなデザインが多い傾向があります。

見た目は格好良いかもしれませんが、横幅が狭いと窮屈に感じることも多く、むくみや怪我の原因にもなります。

最近のマラソンシューズの多くは、縦幅だけでなく横幅も表示されるようになっています。

横幅はワイズあるいはウィズとも言われ、2Eや3E、、、のように表示されているので、自分の足がどのくらいのサイズに該当するか覚えておくとよいでしょう。

また、靴の形はメーカーごとに特徴があって、これが縦幅や横幅にも少なからず影響しているので、メーカーの特徴をよく理解して選択することをおすすめします。

主要メーカーの特徴

ランニングシューズは各社からいろんな商品が販売されていますが、メーカーによってデザイン面の違いがあります。

自分の足にあったシューズを選ぶためにも、各社の特徴を理解しておくことをおすすめします。

アシックス

日本ではランニングシューズのシェアNo1をほこるアシックス。

海外の選手にも人気がありますが、日本発なので基本的に日本人の体型にあわせてデザインされているので安心です。

初心者からトップアスリートまで幅広い層に適した多くの商品が提供されています。

アディダス

ドイツを拠点とするスポーツ用品メーカー。

創業者の親が靴職人であり、スポーツシューズは今も看板商品となっているほか、ファッショナブルで派手な色彩の靴も多いです。

ランニングシューズは、海外のメーカーに特徴的な、欧米人向けの細身のデザインが多いです。

ただ人気商品では「ワイド」などの横幅の広いタイプが製造されているもあります。

ナイキ

アメリカの大手スポーツ用品メーカーであるナイキの靴は、軽さや通気性の良さで知られています。

アディダス同様、欧米人向けの横幅が狭い、細長いデザインが特徴的です。

ミズノ

日本のスポーツメーカーで野球のイメージが強いですが、ランニングアイテムも多く取りそろえています。

日本のメーカーなので日本人の足にあったシューズが多いです。

他のメーカーにくらべると、デザインよりも機能を重視している傾向がある上、価格も若干格安の商品が多いです。

マラソン中級~上級ランナー向けのシューズ

ランニングやマラソンのシューズに関しては、自分の足に合っている、ということに加え、自分の「レベル」に合っているかどうか、も大事です。

基本的に初心者の場合は、ソールと呼ばれる靴底が厚い商品が推奨され、これは結果的に重いものになりますが、上級になるほど、ソールが薄く軽量のものがすすめられます。

初心者向けのシューズは300グラム以上ありますが、上級者向けの商品は200グラム以下のものまであり、重さも倍近く異なるのです。

マラソンブームから数年が経過し、その頃からマラソンを続けている人達が順調にトレーニングを続けていれば中級から上級になっていると予想されます。

マラソンというのは膝を痛めるなど怪我さえなければ、トレーニングを重ねた分だけ記録に影響するといわれています。

40代、50代でも自己ベストを更新している人もいます。

マラソンシューズにも寿命があるので新しい靴に履き替える必要も生じてきますが、自分のレベルがあがってスピードアップしていく過程の中でシューズも買えていかなければなりません。

スポーツ用品店のマラソンシューズのコーナーは、マラソンの走行タイムや目標タイムに応じて商品が陳列されていることが多いです。

サブ4、サブ5、などと言いますが、フルマラソン4時間レベル、5時間レベルなど、それぞれの段階に応じて、ソールの厚み、クッション性などが考慮されています。

以下、マラソンをはじめて数年、初心者は卒業してさらに記録を狙っていく、中級レベルから上級のランナーにおすすめのシューズを2つ紹介したいと思います。

アディダスアディゼロジャパンブースト

adidas(アディダス) adizero Japan boost3 EX アディゼロ ジャパンブースト3 EX JB1602 Eqt.ブルー 24.5

アディダスの数あるシューズの中でも、アディゼロシリーズはクッション性と反発力を考慮したマラソン向きの商品です。

アディゼロは、匠戦(たくみ・せん)と匠練(たくみ・せん)がトップクラスで、それぞれサブ3(フルマラソン3時間レベル)、サブ3.5(フルマラソン3時間半レベル)を想定しています。

この2つに次ぐのが「ジャパン・ブースト」であり、フルマラソン4時間レベルのランナー向けの商品です。

商品名に「ジャパン」とある通り、欧米資本のアディダスが日本人の足形にあわせて開発したもので、箱根駅伝で優勝した青山学院大学でも採用しているそうです。

記録に挑戦したいランナーにおすすめです。

アシックスターサージール

[アシックス] ランニングシューズ TARTHERZEAL 4 TJR282 4801ディープブルー/ホワイト 26.0

ターサージールは、サブ3からサブ3.5くらいのマラソン上級者向けのシューズです。

マラソン上級者向けの軽量性、通気性を兼ね備えている上、最大の特長はデュオソールと呼ばれる、靴底のつま先のあたりの部分のグリップ力です。

靴底に凸凹(ぼつぼつ)がついていて、地面を蹴るとき力を発揮するのです。

蹴り上げる力が強いのでストライドが大きくなります。

「ターサージャパン」という商品もあり日本人の足形にあわせ横幅が広めですが、上級者向けです。

まとめ

2020年の東京オリンピックが近づく中、スポーツに対する関心はますます高まっています。

市民ランナーでもパフォーマンスをあげるため様々なアイテムを使っています。

マラソンシューズは、自分の足形にフィットしていることに加え、自分のレベルにあっていることが大事なので、記録が伸びてきたときが新しい靴への替え時かもしれません。

より高いレベルを目指して、多くのランナーがよい商品を選択できることを期待します。