格好良いだけで選ぶと足を痛める?ランニングシューズを選ぶとき目的に合ったものを選ぼう!
ダイエットや健康のためにランニングを始めようとするときに悩むのが「どの靴を使ったらよいのか」という点です。
普段履きの靴を使っても構わないのか、それともランニングシューズを新しく買った方が良いのか悩むことになるかもしれません。
もしランニングシューズを手に入れてみたい場合は自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
今回はそんなランニングシューズを選ぶときにチェックしておきたいことについてみていきます。
ランニングシューズが必要なとき
実は、そもそも走るだけであればランニングシューズは必要ありません。
それもそのはず、普段履きの靴を履いて走ればそれは立派なランニングなのです。
もしそれで何も支障が無ければそのまま普段履きの靴で走っても構わないでしょう。
ただ普段履きの靴がランニングに適正が無い場合、足を痛めてしまう可能性があります。
どこへ行くにも足は使うものなので痛めてしまうと仕事や日常生活に支障をきたすことになるでしょう。
また合わない靴でランニングをすると思わぬ怪我にも繋がってしまいます。
それからランニングは靴に対して大きな負荷をかける運動でもあります。
長い距離を走る中で何回も体重分の力を加えることになるため、靴は次第に損傷していくでしょう。
普段履きの靴がお気に入りの靴だったならランニング時には使わないようにするのが無難です。
このように、普段履きの靴を履いてランニングすることはできるのですがいくつか問題が生じてしまうかもしれません。
足を痛めてしまえば歩くことさえ面倒になりますし、お気に入りの靴がボロボロになってしまったらランニングしたことを後悔することになるでしょう。
もしこうした問題が懸念されるならランニングシューズを手に入れることをおすすめします。
足の痛みの原因はどこにあるのか
ランニングによる足の痛みといっても様々な原因が考えられます。
単純に靴が足に合っていなかったり、ソールが削れていてクッションの役割を果たしていなかったり、靴が固すぎて皮膚と擦れるといったこともあるかもしれません。
そして何より「久々に運動したから」という原因もあります。
これはランニングをするための筋肉が不足しており、筋肉へと急激に負荷がかかることで起こる症状です。
その場合は靴に原因があるというより自分の筋力が原因で足が痛んでいるので、体を鍛えることで改善することができます。
また走っている際のフォームが崩れていると余計な力が足にかかり痛んでしまうこともあります。
例えば前かがみのフォームで走り続けていれば腰にも負担がかかり腰痛を抱えることにもなるはずです。
ランニングを始めてから腰痛を感じるならフォームの改善で治るかもしれません。
足の痛みといっても千差万別です。
原因を究明した結果、靴に原因があると判断できたならランニングシューズを新調しましょう。
軽量で柔らかいものは厳禁
ランニングシューズと一口に言っても種類は様々で、初心者向けのものから競技者向けのものまで色んな種類があります。
特に競技者用のものは実にランニングシューズらしい設計となっているので格好良いと思えるかもしれません。
ですが足の痛みという観点から考えると軽量で薄い競技者用のランニングシューズはおすすめできないのです。
軽量で薄いランニングシューズはランニングのタイムを縮めるために履くものであって、特に足を保護してはくれません。
むしろ普通のスニーカーよりも足を痛める可能性があるのです。
衝撃が直接足に伝わるため、それだけ体に与える力も強いといえるでしょう。
クッションをチェックしよう
足の痛みを気にするなら軽量で薄いランニングシューズではなく、もっとしっかりとしたものを手に入れましょう。
ある程度の重さがあり、普通のスニーカーのようなシューズは強度があり初心者にもおすすめです。
そしてこうしたシューズにはクッションという機構が組み込まれています。
クッションの種類としては主にエア(空気)やゲルなどがあります。
ソール中にそういったものを充填することで、装着者の足が接地する際に衝撃を吸収してくれるのです。
衝撃を吸収してくれるということは足にかかる負荷が少なくなるということなので結果的に足が痛みにくくなる、ということになります。
ランニングシューズを選ぶときはこうしたクッションが充填されていることをまず確認しておきましょう。
ランニングシューズに頼ることで起こる問題
ランニングシューズは確かに足の痛み対策として有効なのですが、最初からランニングシューズを履いて走ることは1つの問題を引き起こす可能性があります。
それは「足の筋肉がつきにくくなる」という問題です。
ランニングシューズは本来足が受けるべき衝撃をある程度肩代わりしてくれるため、足を痛みにくくしてくれます。
ですがそれはいくら走り続けても肉体を鍛えるほどの負荷を体に与えられないということでもあるのです。
足の裏の筋肉が育つには衝撃も大事な要素といえます。
足の裏には土踏まずという場所があります。
これはきちんと筋肉をつけることでアーチ上になりしっかりと衝撃を吸収できるようになるのですが、アーチが作られないと偏平足になってしまうのです。
偏平足の足は衝撃を吸収することができず様々な不調の元にもなってしまいます。
もし偏平足ないし偏平足ぎみな場合は、クッション性の高いランニングシューズを使い続けるのはある程度のところで止めた方が良いかもしれません。
段階的にクッション性の低いシューズに切り替えていけば次第に足の裏も鍛えられていくはずです。
保護という意味で履くのはアリ
まだランニングをするほど足に筋力が無い場合、ランニングシューズを使うことは良い選択です。
無理矢理ランニングを始めてもしばらく足がガクガクしてまともに歩けなくなったりするので、足を保護する意味でクッション性の高いランニングシューズを履いて走りましょう。
ずっと使い続けるシューズというよりは自転車でいうところの補助輪をつけて足を動かすような形です。
微妙な判断が求められるところですが、自分の体の声を聞きながらクッションについて考えていくしかありません。
少なくとも最初の段階で軽量で薄いランニングシューズを履くよりはクッション付きのシューズを履くことは良い判断といえるでしょう。
実は体は簡単に鍛えられる
ランニングをすると分かるのですが、意外と体は直ぐに鍛えることができるものです。
あれだけ痛かった足も何回か走っているうちに消え、翌日に感じていた筋肉痛も全く感じなくなるでしょう。
それは足がランニングの負荷に耐えられるようになった証です。
習慣化してしまえばこっちのもので、走り続けていれば知らず知らずの内に快適なランニング生活を楽しむ事ができるようになっているでしょう。
そうなったら今度は軽量で薄いランニングシューズも視野にいれてみると良いかもしれません。
目的に応じた適切なランニングシューズを選ぼう
ランニングを始めた段階ではクッション付きのものを使い、次第にクッションの薄いものなどを使いつつ、最終的には軽量で薄いものを履くようにすると良いでしょう。
段階的に足の筋肉をつけつつ負荷を増やしていけばもっと速く走れるようになるはずです。
またより長時間走りたい場合は軽量でクッション性も考慮されたものを選ぶと良いかもしれません。
このように、自分の目的に合わせてランニングシューズを選べば清清しい気持ちで走り続けることができるはずです。
まとめ
ランニングシューズを選ぶ際にチェックしておきたいことについてみてきました。
足の痛みが気になるならクッション性が充実したものを履くと良いでしょう。
ですがそのままでは足に負荷がかからず筋力が育たない可能性があるので、段階的にクッションが薄いものに切り替えていくと体作りに役立つはずです。
その都度、自分に必要なランニングシューズを見極めて使っていきましょう。
そうすれば何の問題もなくランニングを楽しむ事ができるはずです。